このページでは、タイヤについての”構造”の疑問を解決するページとなっています。
タイヤはバイクにももちろん必要なパーツであり、タイヤには「ラジアルタイヤ」と「バイアスタイヤ」の2種類があります。
聞いたことある!という人もいるんじゃないですか?今回はその”ラジアル”と”バイアス”の違いやメリット・デメリットについて説明していきます。
記事を読んで欲しい人
- 「ラジアル」と「バイアス」って何が違うの?教えて!
- それぞれのメリット、デメリットが知りたい
- 結局どっちがおすすめなの?
こんな疑問に答えるページとなっています。
記事の内容
- 「ラジアル」と「バイアス」の構造説明
- それぞれのメリット、デメリット紹介
- 結論:どっちがおすすめか
上記3項目で解答・説明していきます。
ではどうぞ!
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ラジアルタイヤとバイアスタイヤって何が違うの?疑問に答えます!
あなたのバイクについているタイヤは”ラジアル”か”バイアス”かを考えたことはありますか?または知っていますか?
バイクに乗り始めたばかりの人は分からないかもしれませんが、バイク歴がそこそこ以上ある人なら知っていますよね!
こんな聞き方をすると「どっちかだと良くないのかな…」なんて不安になるかもしれませんが、そんな心配は無用ですwどちらでも良いです。
ただ、自分のバイクが”ラジアル”か”バイアス”のどちらが付いているかを知っている人は結構いても、それぞれの構造やメリットなどを知っている人は結構少ないんですよね。
知ったかぶりで「○○の方が良いよ!」と答えてしまうと、詳しく聞かれた時にちゃんと答える事が出来ませんし、知ったか発揮中に知っている人がいると恥をかきます。
このページで勉強していけば知ったかぶりでは無く「ちゃんと知っている側」に立つことが出来て、友達ライダーのあいつにも知識での差を付ける事が出来るかもしれませんね!
ラジアルタイヤとバイアスタイヤの構造
ラジアルとバイアスでは、バイアスタイヤの方が歴史が古いです。
バイアスタイヤは空気入りのタイヤが発明された時からのものであり、昔からある構造のタイヤです。
それに比べラジアルタイヤは、バイアスタイヤの60年後くらいに発明されたタイヤとなっていてラジアルタイヤの方が新しい構造なんですね。
って事はラジアルタイヤの方が良いタイヤって事だね?
まぁ焦らないで。順番に説明するからちゃんと覚えようね!
順番に説明を見ていけばちゃんと、タイヤの構造や良し悪しが分かるので焦らない方が良いですよ?
バイアスタイヤの構造
ではまず、先に発明されていた”バイアスタイヤ”の構造から説明します。
上の画像がバイアスタイヤの構造を表しています。
カーカス(タイヤの一番内側)部分が斜めに配置されています。1枚では”ねじれ”を起こしてしまうので複数枚重ねてあり、これをブレーカーが締め付けているという構造です。
【カーカスとは…】
タイヤの骨格を形成するコード層の部分(別名:ケーシング)であり、タイヤが受ける加重・衝撃・充填空気圧に耐える役割をもっている。
タイヤの種類やサイズ等によってポリエステル、ナイロン、レーヨンコードで構成されます。
バイアスタイヤの原料としては…
- カーカス部:主にナイロン
- ブレーカー部:主にナイロン
が使用されています。
誰かにバイアスタイヤを簡単に教えてあげる場合であれば「カーカスが斜めになっているものだよ!」程度で良いかと。
ラジアルタイヤの構造
次はラジアルタイヤについての説明です。
上の画像がラジアル構造を表しています。
ラジアルタイヤの場合は”カーカス”がタイヤ正面から見て真横に向いており、ベルトで締め付ける構造となっています。
ラジアルタイヤの原料としては…
- カーカス部:ポリエステルやスチール
- ベルト部:ポリエステルやスチール
となっています。
誰かにラジアルタイヤを簡単に説明するなら「カーカス部が真横に向いているものだよ!」と教えてあげると良いかと。
「バイアス」と「ラジアル」の違いを簡単に説明する場合は”カーカスの状態(斜めなど)”と説明するのが早いです。
プラスアルファとして、詳しく説明する時の為に原料にも違いがある事を覚えておくとよいでしょう。
構造のまとめとしては「カーカスの状態」「原料」「ブレーカーとベルト」という違いがあります。
そっかぁ、同じタイヤだけど色々違うんだね!
そうだね。基本的に「ブレーカーとベルト」はカーカスを締め付ける役割は同じだからこれについてはあまり説明しないし、されないけどね。
それぞれのメリット、デメリット
構造を説明した所でそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
構造や素材が違えばそれに伴って存在する”メリット”や”デメリット”の違いも必ずあります。
この項目で何故自分のタイヤに「バイアス」や「ラジアル」が純正で使用されているのかを考える事でより頭の中に知識として吸収されやすくなりますよ!
バイアスタイヤのメリット、デメリット
まず先輩であるバイアスタイヤから見ていきましょう!
メリット | デメリット |
低速・悪路での乗り心地が良い | ラジアルタイヤより低い耐久 |
高荷重に強い | 高速走行時に変形しやすい |
タイヤ価格が安い |
メリット・デメリットは上記の通り。
▼詳しく説明していくとこんな感じ…
トレッド部(地面と接地する部分)が比較的柔らかいバイアスタイヤは、低速時や悪路での乗り心地が良いです。が、その反面高速走行時にトレッド部が変形しやすく操縦安定性に欠けます。
サイドウォール部の剛性が高いバイアスタイヤは高荷重に耐えれる特性を持つので”大型クルーザー”などの重量にも十分に耐える事が出来ます。
▲サイドウォール…タイヤの横の壁って事。
トレッド部が柔らかく変形しやすい為、ラジアルに比べてタイヤの摩耗が早いですが製造コストが低い為、タイヤとしての金額も安価です。
ラジアルタイヤのメリット、デメリット
次に後輩であるラジアルタイヤを見ていきましょう!
メリット | デメリット |
路面追従性が高い | 低速時・悪路の乗り心地が悪い |
グリップ力が高い | タイヤ価格が高い |
タイヤ摩耗が均一 | |
高速時の乗り心地が良い | |
低発熱 |
メリット・デメリットは上記の通り。
▼詳しく説明していくとこんな感じ…
サイドウォールが柔軟なラジアルタイヤは、路面追従性(路面への食いつき)が良いので接地面が安定しています。その為、コーナリング時に優れたグリップ力を発揮。
サイドウォールが柔軟で走行に合わせて変形するのでタイヤ摩耗も均一であり、低発熱かつトレッド部の剛性が高いので耐摩耗性能が高い。
トレッド部の剛性が高く、路面追従が適格のなので接地面が必要最低限であり転がり抵抗が少ないので燃費の向上が期待できます。
しかし、低速時の乗り心地はバイアスタイヤの方が良い。その反面、高速走行時の乗り心地は必要に応じてしか変形しないラジアルタイヤの方が良いです。
メリットが多いのがラジアルタイヤの特徴でもありますが、製造コストが高いのでタイヤの価格も高い傾向になります。
以上が「バイアス」と「ラジアル」それぞれのメリット・デメリットです。
ここまで読んでみてもらった所「ラジアルの方が良いじゃん!」と思う場合がほとんどかと思います。
では、その印象を踏まえて結論に参りましょう!
結局どっちがおすすめ?
結論としては一概にどっちが良いとは言えません。
複数の排気量や特性の異なるバイクに乗ってきたライダーなら「まぁそうだよね…」と納得できるかもしれませんが、納得できないライダーもいますよね?説明します。
ラジアルとバイアスは異なる特性のタイヤタイプだからですね。
メリットデメリットをそれぞれ説明したのは、実は「どっちが良いか?」を比べる為ではありません。
それぞれの特性を知るために必要だったことなんです。
バイアスタイヤに向いているタイプを挙げると…「小中排気量のバイクやアメリカンなど」が向いています。
ラジアルタイヤに向いているタイプを挙げると…「エンジン出力の大きいスポーツ走行をするバイクなど」が向いています。
エンジンパワーがそこまで無く、スポーツ走行もほどほどなら”バイアス”を選択。
エンジンパワーが高く、スポーツ走行向きに開発されているバイクなら”ラジアル”を選択するのが一般的な回答となります。
もっと細かく考えると…どこでどんな走行をする?などの事も視野に入れた方が良かったりしますが、結局の所その人次第なので一概にどっちが良いとは言えないんですね。
「バイアス」と「ラジアル」のまとめ
バイアスとラジアルでどっちが良い?なんて聞かれても、純正でついていたタイヤに合わせるのが良いという普通の答えしか出ませんよ。
だってあなたのバイク知らないし、乗り方も知らないもん!w
基本的には純正でついていたタイヤに合わせるのが無難です。が、純正と異なる方にしたい場合であれば「自分のバイク+自分の走行」を考えて決めると良いです!
自分で考えても分からない場合はバイク屋さんに聞くと良いですね!
その時は「どんな走りをメインにしたいか」というのを伝えるのを忘れずに!
はい!という事で、現場からは以上です。
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