2019年から始まった電動バイクレース”MotoE”のオフィシャル車両を出しているエネルジカが2020年に日本に進出してくることが明らかになりました!
ヨーロッパを始めとし、アメリカでも人気が出てきているエネルジカは、イタリアの電動バイクメーカーです。
イタリアなのでデザインに期待がとても高まりますし、何より今発表されている少ない「電動スーパーバイク」的なポジションに期待が持てるので注目度は高いですね!
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2020年日本の電動バイク界に「エネルジカ」が参戦か!
エネルジカが日本で販売され始めるのは2020年夏前に予定されています。
販売するのは神戸に拠点を構えている”株式会社エスター”という会社であり、エネルジカの輸入総代理店としての契約が既に結ばれています。
外国の電動バイクを日本で販売するにあたり、エスターでは「CHAdeMO仕様バッテリー」が必須と考えている様でイタリアでCHAdeMO仕様に換装してから輸入する形をとるようですね!
【CHAdeMO仕様(規格)とは…】
EVの急速充電方法の商標名であり、62.5kWまでの直流を用いる急速充電方法でコネクターの規格や充電方法、通信方法をCHAdeMO協議会で統一している。
系統の交流を直接用いない直流の充電方法であるので、交流電圧の異なった世界各国で使用出来るという利点がある。
CHAdeMO=CHArge de MOve(動く、進むための 電気の チャージ)
引用:Wikipedia
簡単に説明すると、家庭にあるコンセントは各国によって規格や系統が違う交流電圧の為、各国共通で使用されている直流電圧での充電方法を取り締まっている規格ですね!
日本で注目されるべき内の1つ「エネルジカ」
電動バイクは年々、いや数か月毎にその成果がネットなどに挙げられていますね。
その中でも”電動スーパーバイク”に位置される車両を出しているのは「BMW」「ハーレーダビッドソン」「キムコ」などなどあるが、その中に「エネルジカ」が追加される形となるでしょう。
BMWやハーレーダビッドソンなんかは日本でも既にかなりの人気を誇っており、電動バイクの定着が固まる頃にはたくさんのユーザーが出てくる予想は簡単に立ちます。
▲BMW:DCロードスター
▲ハーレー:ライブワイヤ
キムコはそこまで日本で、名が売れているわけではありませんが”スーパーネックス”の注目度やスタイリングは確実に日本人の心にヒットをかましてくる製品だと予想出来ます。
▲キムコ:スーパーネックス
ではエネルジカは?と言った所…どんな風に日本へと切り込んでくるかが楽しみですね!
エネルジカ日本進出の動向
エネルジカが日本進出へ向けての動きをどうしていくのかをまとめます。
以下「eMoto online」参照
1.エネルジカ社の大型電動バイクの販売開始時期は?
2020年の夏前ごろになる見通し。
2.CHAdeMO対応か否か
日本ではCHAdeMOが必須と考え、イタリアにてCHAdeMO仕様のバッテリーに換装中。
3.販売網
日本仕様の輸入開始に先駆けて2020年の東京モーターサイクルショーやSNSで販売店を広く募集予定。また個人の購入者への販売も可能。
外装やブレンボブレーキ、オーリンズショックなど既存の車両を取り扱いしているショップであればメンテナンスができるのでバイクショップを通じての販売が理想的との事。
4.車両販売価格
本国モデルのバッテリー容量が約2倍(21.5kWh)となり現地価格も高騰しているが、現地価格25000ユーロを大きく上回らないように努力中。
5.エネルジカ車両を使ったレース活動の予定
本格的なレース活動はMotoEに任せるとして、日本国内のイベントや壮行会には積極的に参加予定。
6.保障・アフターサービスについて
バッテリー3年5万キロ保障や購入2年後の新車買い替え時の半額下取りサービスなど現地と同じ様に提供できるようエネルジカと協議中。
7.目標販売台数
今後の反響次第。東京モーターサイクルショーに合わせて20台程度の選考予約受付を計画中。
上記の7つのポイントを踏まえて日本進出へ向けて”株式会社エスター”が動いている様です。
電動スーパーバイクの課題は「価格とインフラ」かもしれない
正直言ってエネルジカ製バイクを日本に販売するにあたって”株式会社エスター”が動いている方向性はとても良いでしょう。
ただ、日本のライダー事情的にそれ以外の事も色々と気になってしまうのは私だけでしょうか…
もちろんエネルジカだけでは無く「BMWならびにハーレーやキムコ」のスーパーバイクも当てはまる事ですが”車両価格”と”電動バイク的インフラ”の面で見てまだまだ難しい課題が残っている気もしますよね?
車両価格
エネルジカの日本販売にあたっての価格は”25,000ユーロ”を大幅に上回らない様に、という事なので300万円超えは固いでしょう。
この金額は決して安いわけでは無く、かなり客を選ぶ事になるのは必至です。
この金額に対してまだまだこれから定着させていく段階の電動バイク、かくいうスーパーバイクの位置づけになるハイスぺなバイクをどう売っていくのか…という課題は大きいでしょう。
インフラがまだまだ心もとない
電気自動車が続々と出始めてかなり定着してきている状態の為「高速道路のサービスエリア」「スーパーの駐車場」「遊園地」など公共の場にも続々と充電装置は設置されています。
でもまだまだ少ない!と言うのが正直な所。
原付1種や2種の免許で乗る事が出来る電動スクーターなどは、遠乗りを前提として作られていないし、ライダーも遠乗りするつもりが無いかと思います。
出川哲郎さんの「充電させてもらっていいですか?」という番組も日本各地全てに充電インフラが整っていないから成り立っているわけです。
その為、現状の電動バイク事情ならそこまでインフラが気にならなかったわけで「電動バイクで遠乗りしたい!」と思うライダーが増えれば増える程インフラの少なさが顕著に現れるでしょう。
今後”電動スーパーバイク”だけでは無く、”航続距離が長い電動バイク”が出た時も同じですがツーリング中の燃料切れのリスクが高い内はライダーは欲しいと思っても尻込みしてしまうでしょう…
株式会社エスターの期待は大きい
参照元:株式会社エスター
株式会社エスターの販売に対する動きはとても素晴らしいと感じます。
CHAdeMO規格の対応から、価格を抑えての販売、整備知識を持っている販売店の募集などなど行おうとしている施策はどれもライダーの為になる事ばかりです!
努力自体がどれほど反映されて販売されるかはまだまだこれからですが、これは期待が持てますね!
おわりに(まとめ)
基本的に現状のバイク事情的に”電動バイク”と言うのは比較的安価で気軽に乗る事が出来るスクータータイプが売れています。(2019年12月現在)
スクーターでは主に「買い物」「通勤・通学」などと言った普段使いをよくされ、決まった道を走る事が多いですよね。
その為余程の事が無い限り遠出をして燃料の心配をする事がありません。
しかし、今後どんどんとハイスペックな電動バイクが出てくると考えるとインフラの整備は必須ですよね。
個人でどうこうできない問題だからこそ、今後の電動バイクを取り巻く環境に期待するしかありません!
ではでは…最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
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