バイクの選び方としては正直自分が納得した方法で選んだバイクであれば後悔は少ないでしょう…筆者なんかが今乗っているバイクは完全に見た目にハマったからと言っても過言では無いくらいのかっこいいバイク好きマンです!
そんな感じで選んだバイクですが、かなり気に入っていますし乗り換えるつもりなんて全然ありません。今のバイクになる前に…
- レブル250(旧型)
- STEED400
- Ninja250
- XL1200X
- DAYTONA675
と乗ってきた経験というのもありますが、他のバイクに目移りする事ももちろんありますが今のVitpilen701を降りようと思ったことはありませんね!
しかし、バイク選びには少なからず参考になると言うものは欲しいところ…特にバイクに乗り始めて日が浅いライダーさんにとっては参考材料があればあるほど「このバイクで本当に大丈夫かな」という不安が無くなるので色々な参考知識を知っておくことは大切ですね!
という事で今ページでは、バイクの排気量とパワー(馬力)とトルクについて説明していきます。
バイクに触れ始めて日が浅いライダーは言葉は知っていてもどんなことなのか知らなかったりしますよね?そんなライダーさんにも分かりやすくかなり嚙み砕いて説明しますのでご安心ください!
【初心者必見】バイクの選び方の参考!排気量・パワー(馬力)・トルクの話
バイクの話の中には
そのバイクって馬力どんくらいなの?
トルク重視のバイクに乗っているから坂道は得意なんだ!
なんていう「パワー(馬力)、トルク」なんてワードが出てくる事があるでしょう。
話についていくためにどこかでかじった知識を使って雰囲気で乗り切るのも良いですが、これらについてしっかりと知りたいと思いませんか?きっと会話も楽しくなりますし、バイクライフの質も上がるかと思います。
パワーとトルクどっちを重視すべきなの?どちらでも良いが、自分がどんな走りをしたいかに合わせよう
これはよく挙がる疑問の1つですが、これはどちらでも良いというのが言えます。もっと詳しく言うと自分に合った方を選べるとライディング(ツーリング)が楽しくなるでしょう。
はっきり言ってパワーやトルクがとても高くても日本の公道でそのバイクの最高スペックを引き出して走行するというのは、速度制限を含む公道のルールがある限り不可能と言えますがそれぞれが高い事で、そのバイクの最高値を引き出しきれないまでも走行時にはそれぞれの恩恵があります。
パワー(馬力)とは…
「1馬力=735.5W」や「1馬力=75kgの物体を1秒間で1m動かす仕事率」なんて説明のされ方がしますがこれではバイクに慣れ親しんだ人でさえもイメージが掴みづらい…ですが、辞書的なお堅い説明がしたければこれでOK!
でもそんなんじゃなくて簡単にイメージしたいというライダーさんは以下のように考えれば良いでしょう。以下は筆者が体感した事をもとに説明しやすくしたものですよ!
馬力を簡単にイメージするには…エンジンの回転数が高い状態から、更に回転数を上げる力。十分にスピードに乗って走行している所から、さらにスピードに乗る力。
という感じです。
皆が触れた事があるであろうものに例えると「自転車」で走行中、かなりスピードが出ている状態で更にペダルを漕ごうとすると相当な足の速さで漕ぎ足す必要がありますよね?
それでやっと更なるスピードを自転車に追加する事が出来ますよね!そのスピードが出ている状態から更なるスピードを追加する足のパワーを馬力だと考えましょう。
んーそう言われると確かに公道最速として記録されるバイクはどれもフルカウルの高性能高回転バイクばっかりなのは納得だね!
フルカウルバイクは回転数がとても高くまで上がるバイクであり、回転数を上げれば上げるほど更なるスピードを得る為の力が増すからね!
トルクとは…
「軸などの棒状の物体をねじる方向の力」「原動機の回転力/駆動力」と言うのがいわゆるお堅い正解の説明ですね。
ですがイメージしやすくした説明は以下…
トルクを簡単に説明するには…タイヤが前へ回転しようとする回転力の強さ。ゼロ推進力状態から力強く前へ駆け出す力。坂道を力強く登っていく力。
という感じです。
パワー(馬力)と同じように自転車で例えると…自転車を前に進める時にペダルをグッと下に踏み込みますよね?
この踏み込み1回単位の力強さという感じです。トルクが強いというのをイメージするには「停止時から自転車を走らせる為に踏み込む力が強い」と考えましょう。
その力が強いとどうなりますか?そのひと踏みで自転車がグッと素早く前に進みますよね?それがトルクなのです!トルクが強ければそれだけバイクをグッと前に押し出す力が強いのです。
パワー(馬力)とトルクをまとめるとこんなイメージ
パワー値が高いとスピードが速いバイク。特にバイク停止から走行の出だしが終わった後のスピードに乗るまでと、そこから更に加速する能力値が高いと言えます
パワー値(馬力)が高いバイクが向いている人は…
- 加速能力が高いバイクが欲しい
- とにかく速いバイクが好き
- サーキット走行を視野に入れている
という人に向いていると言えるでしょう。スポーツ走行を目一杯楽しみたいという人はとりあえずパワー値を参考にしておけば良いかと。
トルク値が高いと1歩1歩が力強いバイク。特にバイク停止時から走行に移り推進力を得る力(いわゆる初速)と、登り坂を駆け上がる能力値が高いと言えます!
つまり…パワー(馬力)が高いバイクは加速力が高くスポーティなバイクという場合が多く、トルクが高いバイクは1歩1歩を力強く走行する勾配でもフラットな道路でも関係無くズンズン進む事が出来るバイクが多いとなりますかね!
ですが一概に全てが全てそうだとも言えるわけでは無く、パワーが高くても力強くズンズンと前に出る力が強いものもあれば、トルクが高くてもスポーティな走行をする事が出来るものもあります!
なので「パワーとトルク」で説明した部分ではそれぞれのイメージの仕方とそれぞれにどんなバイクが当てはまるか?は参考程度に覚えておくでOKです。
排気量毎のパワーとトルク
パワー(馬力)とトルクがイメージでき、それぞれにはどんなバイクがあるのか?と言うのが分かった所で排気量毎にどんな数値が出ているのかと言うのを見ていきましょう!
250ccクラスのパワーとトルク
最高出力 | 41PS / 30kW |
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最大トルク | 25N・m / 2.5kgf・m |
ホンダで人気のSS(スーパースポーツ)であるCBR250RRのパワー(最高出力)とトルク(最大トルク)は上記のような感じとなっています。
最高出力 | 37PS / 27kW |
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最大トルク | 23N・m / 2.3kgf・m |
カワサキで人気のSSであるニンジャ250のパワーとトルクスペックは上記のようになっています。
最高出力 | 35PS / 26KW |
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最大トルク | 23N・m / 2.3kgf・m |
ヤマハで人気のYZF-R25のパワーとトルクスペックは上記のようになっています。
最高出力 | 26PS / 19kW |
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最大トルク | 22N・m / 2.2kgf・m |
彗星の如く登場し、ホンダ内だけでは無く日本国内のバイク界のたくさんの視線や人気を鷲掴みにした「レブル250」のパワーとトルクスペックは上記の感じ。
大体250ccクラスの場合はパワーが30PS以上、トルクが20N・m以上あればそれぞれが高い数値であると考えて良いでしょう。
250ccクラスでのパワーが30PS以上あれば、公道走行はもちろん高速道路での走行でも流れにしっかりと乗りながらの走行は速度の面で困る事は無いでしょう。
そしてトルクに関しては、250ccのバイクは全体を通しても比較的軽く動かす力は少なくて済むので20N・m以上あれば停止時からスーッと速度が乗るまでに困る事は無いでしょう。
ただ、上記の事は数値上での話であってその他車両重量などもバイクの速度や動きには色々な要因が関わってきます。なのでバイク選びの材料の参考程度に覚えておきましょう!
400ccのパワーとトルク
最高出力 | 56PS / 39kW |
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最大トルク | 39N・m / 4kgf・m |
教習バイクとしても有名であり、所有バイクとしても人気の高い日本を代表する400ccのネイキッドバイクなのが「CB400SF」で、そのスペックが上記。
最高出力 | 20PS / 15kW |
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最大トルク | 29N・m / 3kgf・m |
突如登場したホンダのネオクラシックバイクである「GB350」は今や絶大な人気を持つネイキッドまでになっています。そんなバイクのスペックが上記。
最高出力 | 46PS / 34kW |
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最大トルク | 38N・m / 3.9kgf・m |
ホンダの人気バイクCBR250RRの親分的存在の「CBR400R」のスペックは上記。
最高出力 | 48PS / 35kW |
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最大トルク | 38N・m / 3.9kgf・m |
ニンジャ250の兄貴分である「ニンジャ400」のスペックは上記。
最高出力 | 42PS / 31kW |
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最大トルク | 29N・m / 3kgf・m |
R-25の兄貴分である「YZF-R3」のスペックは上記。
400ccクラスになってくるとパワーやトルクももちろん上がってきます。特に高性能バイクと呼ばれるSS(スーパースポーツ/フルカウル)バイクは40PS/30N・mを普通に超えてきます。
400ccクラスなら250ccとそれほど車格(車体の大きさ)も変わらずにエンジンのパワーとトルクスペックアップがされているので単純に速くなったりします。
ですが、高性能バイクの代表であるSS以外にも…例えばGB350なんかはどちらかと言えばまったり自分のペースで走行するバイクと開発されている為、トルクに振られていたりするのでしょうね!
大型排気量のパワーとトルク
最高出力 | 192PS / 141kW |
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最大トルク | 113N・m / 11.5kgf・m |
ホンダCBRシリーズの最高スペックを誇る「CBR1000RR」は上記のスペック。
最高出力 | 141PS / 104kW |
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最大トルク | 111N・m / 11.3kgf・m |
ニンジャシリーズ最大排気量を誇るスポーツツアラーである「ニンジャ1000」のスペックは上記。
最高出力 | 141PS / 104kW |
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最大トルク | 111N・m / 11.3kgf・m |
ヤマハにはR-7も登場しましたが、ヤマハのSS最大排気量で知名度が高く長くヤマハのハイパフォーマンスさを支えてきた「YZF-R6」のスペックは上記だ!
最高出力 | 190PS / 140kW |
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最大トルク | 150N・m / 15.3kgf・m |
新型が登場して日は浅いですが、以前の見た目でスズキのハイスペックモデルという地位を築いた「GSX1300R(隼)」のスペックは上記。
大型排気量のハイスペック車両であるこれらのバイクは既に公道で走行して大丈夫?というレベルのパワーとトルクスペックを持っています。
最高速度も200km/hをゆうに超えるスペックを持っており、公道でそれを使う機会なんてありませんがスペックが高い分低速域でも高速域でもパワー/トルク共に恩恵を受ける事が出来ます。
簡単に言えば、簡単に初速を出す事が出来るし簡単に加速がいつでもどこででも出す事が出来るバイク達と言う事になります!
最高出力 | 90PS / 66kW |
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最大トルク | 91N・m / 9.3kgf・m |
ホンダのネオクラシックバイクの代表とも言える「CB1100RS」のスペックは上記。
最高出力 | 111PS / 82kW |
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最大トルク | 98N・m / 10kgf・m |
カワサキの伝説の名車Z1やZ2、ゼファーをインスパイアしそれらを復活させるように登場したネオクラバイクである「Z900RS」のスペックは上記。
最高出力 | 72PS / 53kW |
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最大トルク | 63N・m / 6.4kgf・m |
スズキのかっこいいネオクラシックネイキッドの代表格である「SV650」のスペックは上記。
大型排気量ともなると、ハイスペックバイクの代表格であるSSで無くても余裕で50PS/50N・mを越えてくる。パワー/トルク共に50以上の数値を出していれば基本的に公道を走行している時に力不足を感じる事はなく、公道では使い果たしてはいけない潜在能力を持っています。
排気量別にパワーやトルクを見て気づける事
ここまで排気量別にパワーやトルク数値を見てきて気づいたことってありませんか?きっとありますよね!
- 250ccクラスではパワーが高ければ、トルクが低い傾向
- 250ccクラスではトルクが高ければ、パワーが低い傾向
- 400ccクラスでも250ccと変わらないイメージ
- 大型クラスになるとどちらも手に余るほどのスペックを持っているバイクがほとんど
と感じませんでしたか?
排気量が比較的小さいとされる中型クラス(250cc~400cc)の場合は、エンジンスペックに限界があるのでパワーに振るとトルクが、トルクに振るとパワーが小さくなるという感じになります。
バランスよくしようとするとどちらも突出しないバランスとなります。
こうなってくるので、中型クラスでバイクを探しているライダーさんは自分は「スピードを出して爽快に走りたい」のか?「出だしから安定してマイペースに走りたい」のか?というどっちが好きなのかを考えると良いでしょう!
そうするとエンジンスペックを参考にして、自分にはパワー型のバイクが良いのか?トルク型のバイクが良いのか?と言うのが見えてくるでしょう!
ですが、大型排気量バイクの場合は基本的に高いスペックを持っているのでどんなバイクを選んだとしてもそれなりのライディングを楽しむ事が出来ます。
- パワーやトルクの大小
- バイクの重量の差
- 各部位のパーツ性能の差
- ライディングポジションの差
などなど…
ですが上記の要素などそれぞれのバイクには個性がある為、乗り味が変わってくる事は確実です。
細かくピンポイントで自分にめちゃくちゃピッタリなバイクをどうしても見つけたいのであればもっともっと色々な知識を得て、もっともっとたくさんのバイク情報を収集し長い時間をかけて見つけるしかありません!
でも筆者などのように「見た目と排気量」だけで選んで後悔のバイクを選べているというライダーも少なからずいるのであまり難しく考えなくてもよかったりもしますね!
まとめ:パワーやトルクを難しく考える必要は無い!要はイメージだ
エンジンのパワーとトルクは密接な関係がありますが、それぞれのスペック値とバイクの乗り味を合わせて考えてみるとバイクの特徴が見えてきます。
- パワーが高いものは加速力がある
- トルクが高いものは初速が速く、走り出しから推進力を得られるので早く安定感を得られる
など…のバイクの特徴へと繋がります。(超簡単にするイメージだと上記の雰囲気)
しかし、一定量の数値を越えてしまうと公道では使い切れない力となり、どんな速度域でも十分なパフォーマンスを出してくれるものとなります。
ですが、それぞれの数値が少し違うだけでも乗り味や感じる力強さやスピード感が変わってくるのである程度パワーやトルクの数値でイメージする事が出来ます!(重量やその他の要件も関わってきますが)なのでバイクを選ぶ時に「見た目やシート高」などの分かりやすい部分だけではちょっと決めかねる…というライダーさんは、エンジンスペックのはじめの一歩としてこれらのエンジンスペックを参考にしてみての良いかもしれませんね。
いずれにしても何台かバイクに乗った事があるライダーさんなら、イメージが付きやすいですが本当に初心者の最初の1台を選ぶのであれば感じるままに、これに絶対に乗りたい!と思うものに乗ってみるのが今後のバイクライフ的にも充実した経験や決断になったりもしますね。
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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