昔と比べ現在ではたくさんのヘルメットタイプが存在しています。
ライダーの需要に合わせて、色々な工夫がされているヘルメットは年々便利で快適になっており、ライダーのヘルメット選びに「楽しさ」「選択肢」「悩み」を与えています。
上記3点、楽しさ・選択肢・悩みは全てメリットであり『悩み』に関しては一見マイナス要素か?と思いきや「たくさんありすぎて悩む!」という嬉しい悲鳴なので、メリットですね。
正直言ってヘルメットタイプの人気度合いはどれが一番かと聞かれるとちょっと分かりませんが、フルフェイスは「安全性」「デザイン」から見ても、かなり人気が高いタイプだと思います。
基本的にヘルメットタイプを決める大きな要因は乗っているバイクに依存するという場合が多いので、一概にどれが一番人気かなんて正直わかりません。
しかし、フルフェイスタイプやジェットタイプは多くのバイクタイプに合わせ易い物がたくさんあるので定番のヘルメットタイプとなっています。
そんな中でじわじわと人気を上げているヘルメットタイプが存在します。「システムヘルメット」と言われるタイプのヘルメットとなります。
システムヘルメットの特徴としてぱっと見は「フルフェイス」だけど、チンガード(顎部分)が可動し、口を出す事が出来る構造となっています。
▼一見はフルフェイス
▼チンガード可動時
と、このようにチンガード部分が可動することにより「複数でのツーリング時の会話」が楽になったり、息苦しい時にふとチンガードを上げる事で少し楽になったりと、メリットはそこそこあります。
ここで疑問を持った方も多いかと思いますが「チンガードの可動域」は上記画像程度の物がほとんどです。つまり、この可動は一時的な時(会話や休憩)のみを想定している様で走行時にはチンガードを戻す必要があります。
それなら僕にとってのメリットはあまり感じないなぁ…
楽に会話が出来たり、一息つけるのは良いけど少し手間があるし。
まぁ、そう思う場合もあるよね。
でもこの機能はシステムヘルメットが出た当初は画期的だったんだよ?
すばるくんと同じ様に「こんなんじゃあまりメリットは感じない」と思う人も多いかと思います。
会話に関してはインカムを付けていれば、口が出る必要も無く、近くによる必要も無く会話が出来てしまうわけで、システムヘルメットが登場したての頃は物珍しさと画期的な感じはありましたがよくよく考えたらそこまでのメリットはない気がする…という人は結構います。
しかし、2019年7月12日に登場したシステムヘルメットは更に進化しており、この感じないメリットを感じさせてくれる可能性を秘めています。
LS2「VALIANT(ヴァリアント)」
LS2の「VALIANT(ヴァリアント)」というシステムヘルメットがバイクブログやサイトでシステムヘルメットの概念を覆す、画期的なシステムヘルメットとして2019年7月12日に発売すると数日前から話題となっていました。
何が画期的なの!?教えて教えて!
簡単に言うとチンガードの可動域がひろがっているんだ。
詳しくはこれから説明していくね。
ヴァリアントは今までのシステムヘルメットでは無い!
ヴァリアントの特筆すべきは『チンガードの可動域』にあります。
従来のシステムヘルメットは、売りとして「チンガードが稼働し、ヘルメットを外す事無く楽に会話が出来る、一息休憩が入れれる」という事まででした。
しかし、ヴァリアントは『2WAYヘルメットとして使用出来ます』とまで言い切る事が出来るシステムヘルメットです。
何が2WAYかって?「フルフェイス」と「ジェット」としての使用が出来るという事です。
▼ヴァリアント、チンガード可動時
この様に、ヴァリアントはチンガードが後頭部辺りまで可動する仕組みになっています。従来のシステムヘルメットよりも約60°程可動域がひろがっていますね。
ここまで可動を可能とすれば、ライディング中にチンガードが元に位置に戻ろうとする事も無く「ジェットヘルメット」としての使用が可能です。
この画期的なシステムは従来の
- 会話が楽に出来る
- 一息入れるのが楽に出来る
というメリットの他に「ジェットとしての使用が可能」が追加されるという1つ程度のメリットの増加に他なりませんが、この1つのメリットはかなり大きいでしょう。
▼従来のシステムヘルメットとヴァリアントの比較
全然違うね!
従来の方は、チンガードを上げて走行すると落ちてきそうだし、見た目もいまいちだ…
そうだね。チンガードが動くだけでもメリットはあるんだけど、それ以上は望めなかったからヴァリアントはシステムヘルメット愛用者に衝撃を与えるくらいの進化だね。
システムヘルメット愛用者でも「そのまま走れるくらいに可動したらな…」などの欲に似た悩みを持っている人はきっといたでしょう。
ヴァリアントはその悩みに見事にこたえてくれるヘルメットとなりましたね。
チンガードの可動自体もスムーズに行う事が出来るので、ツーリング中のちょっとした信号待ちの間に「フルフェイス→ジェット」「ジェット→フルフェイス」へのスタイル変更も簡単に行う事が出来ます。
▼参考動画
チンガード全開時のビジュアルはそこまで悪くない
フルフェイスからジェットへとトランスフォーム出来るヴァリアントは、ジェットスタイルにしたとき「余分なチンガードは残っている」という状態になります。
だとすると…ビジュアル的には有りなのだろうか…?
これは正直言って人それぞれとしか言いようがありませんが、私は悪く無いと思います。
チンガードの支点となっている両サイドの耳部分が円形で大きい為、チンガードをフル可動させた時は『ヘッドフォン』をしている様に見えて、邪魔とかじゃなくて逆に結構オシャレじゃん?という様なイメージです。
ヴァリアントのカラーバリエーション
ヴァリアントのカラーバリエーションは3カラー展開です。
全て落ち着いたカラーなので、色々なカラーのバイクに合わせ易くなっています。
▼クローム
▼クローム:チンガード可動時
クロームカラーはメタリックなカラーで、控えめな光沢と落ち着いた2カラーが特徴です。
▼マットブラック
▼マットブラック:チンガード可動時
定番で人気のマットブラックは一番無難なカラー!シンプルで、ベーシックなカラーなのでどんなバイクにも比較的に合わせやすいスペシャルカラーですね。
▼ブラックホワイト
▼ブラックホワイト:チンガード可動時
ブラックホワイトはヴァリアントのグラフィックモデルであり、スタイリッシュでスポーティなデザインとなっています。
グラフィックモデルでありながら、使用カラーが白と黒とかなりシンプルなのでどんなバイクでもマッチしやすいです。
ヴァリアントヘルメットサイズ参考表
Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
55~56cm | 57~58cm | 59~60cm | 61~62cm |
おわりに(まとめ)
ヘルメットの進化と共に、コスパがどんどんと良くなっています。
ヘルメットの価格自体は昔からほとんど変わる事無く進んでいっているのにも関わらず、仕様や技術の進歩が進んだヘルメットが年々と登場しています。
これはライダーにとってはかなり嬉しい事ですね。
ヘルメットは使用している内に汚れや、傷が増えていき「交換時期」「交換欲」が生まれるわけですが、時代が進んでも価格はそのままで製品が良くなっている状態と言うのは追加購入や新調を考えている人にとってはありがたいです。
更にライダーの中には、ヘルメットを複数持っており『その日の気分や服装に合わせて』と言った使い方をする人もいるので、質が上がっても価格は据え置きと言うのはかなり嬉しいですね。
私自身もヘルメットを3つ持っており、コレクター気質なのですが年々新しい仕様やグラフィックが出る度に色々なヘルメットを見ているのも楽しいですね。
今後は『スマートヘルメット』の躍進や価格破壊に期待ですかね。
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
【▼質問などはツイッターでも受け付け中ですよ!】
++++このブログはシェアフリーです++++