どもどもー!バイク初心者の味方、すばるです(^^)/
いきなりですが、ライダーの皆様は『整備三原則』ってご存知ですか?
- 良い火花
- 良い圧縮
- 良い混合気
上記の3点で三原則と言われています!
車は結構昔から、バイクは最近になってからECUによる電子制御が入っているものがどんどん出てきていて、この三原則自体を気にする人は減っているかと思います。
でもECUによる電子制御になったとしても確認することはさほど変わりなく、自分自身でバイクの整備を行う場合、行える箇所や作業というのは大して変わっていません(^^)/
あえて気にしなくてよくなった、やらなくてよくなったと言える部分はキャブレターではなくなった所でしょう!
今やバイクもフューエルインジェクションの時代となっており、キャブレターの代わりにスロットルボディーが付いており、そこまで良い混合気に関しては難しくなくなったでしょう(^^)/
ただ、ECU自体が故障…電子制御が上手くいかなくなった場合はPCとソフトウェアによる診断が出来ないとどうしようも無くなったので、これに関しては整備を自分で行える人にとっては賛否両論の部分かもしれませんね!
まぁ…自分で調整等が行えるキャブレターが良いという人はキャブ車に乗り続けているんでしょうけどね( *´艸`)
今回は混合気に関する箇所の整備の紹介をしていきます。
『エアフィルター(エレメント)の交換』です(^^)/
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エアフィルター(エレメント)って何?役割を知ろう!
混合気というのは空気とガソリンが混ざったものでその混合比率も適正な物があります。その為、エアフィルターが詰まっていたり傷んでいたりすると混合比率が狂ってしまう場合があります!
バイク走行時には色々な物が空中に舞っていますよねw
ツーリングを経験したことがある方は特に知っている事でしょう(^^)/
埃、砂、石、虫、塵やゴミといった色々な物が空中に漂っていますよね。
その空気をバイクが吸ってエンジンを稼働しています。
これだけ言ったらエアフィルターの役割は十分に分かりましたよね( *´艸`)
そう、空気中に漂うそれらのゴミをキャッチしてゴミの無い空気をエンジンに送る為のフィルターとなっているわけです(^^)/
これが無いと致命的なゴミがエンジンに入った時にエンジンがダメになる可能性があります。
エアフィルターの種類と注意点
エアフィルターには3つの種類が存在します。
エアフィルターはかなり汚れていたり、目詰まりを起こしていない限りは交換する必要の無い場合が多いです。
その為、エアフィルターの清掃で済ませてしまう場合も少なくありません。
整備士の行う法定点検の項目にはエアフィルターのチェック項目があって、交換する必要が無ければ清掃のみで済ませる事がよくあります(^^)/
種類が違えば清掃方法も違ってきますので3つの種類を覚えるのと一緒に、それぞれの清掃方法を覚えておきましょう!
乾式エアフィルター
乾式のエアフィルターは文字通り「乾いた状態」のフィルターになります。
乾式フィルターは黄色の場合が多いです(^^)/
掃除の仕方
波うっているフィルターの間に大きな異物が挟まっている場合は取ってあげましょう。エアコンプレッサーをお持ちの方は裏側からエアブローしてもOK!
おすすめは表側を下にして床にバンバンとたたきつける事ですねw
手に持ったまま数回行うだけでもかなり効果がありますよ(^^)/
周りの黒い部分は樹脂製なので壊してしまわないように注意しましょう。
※水で湿らせたり、油が染みない様に乾いた所で行いましょう。
※次で紹介するビスカス式と区別がつかない場合があります、注意しましょう。
ビスカス式エアフィルター
ビスカス式エアフィルターの多くは赤色のものが多いです。
ビスカス式は乾式と違い乾いておらず、油が塗布されています。
油によって細かい塵や埃をキャッチして逃がさない様な仕組みになっているので、最近では主流になっています(^^)/
掃除の仕方
エアブローなどの清掃は控えてください。逆効果になり、目詰まりを加速させる可能性が高いです。
おすすめは乾式でも紹介したように、表側を下にして地面にバンバン叩きつける事!
ある程度の大きさのゴミを取る事が可能ですし、目詰まりを起こす危険も無いですよ!
ビスカス式には叩きつけてゴミを落とす。取れるものを指で取るくらいしか掃除の方法はありません!かなり汚れてしまった場合は潔く交換しましょう(^^)/
湿式エアフィルター
湿式のエアフィルターは波をうっている形状ではありません。
スポンジ状のもので、樹脂系のものに被せたり、はめたりする構造となっています。
掃除の仕方
掃除の仕方は、洗油(灯油)を使用して目に詰まったゴミや汚れを落とします。
乾式やビスカス式の様に完全に目詰まりをしてしまった場合でも洗ってあげる事で再び使用することが可能です(^^)/
ただ、経年劣化をしたものになるとスポンジがボロボロになってしまい、カステラの様に少し触るだけでポロポロと崩れてしまうので、そうなっていた場合はバイクから時にキャブレターなどの隙間に入らない様に注意が必要です。
もちろん劣化が進んだカステラ状の物は交換が必要になります!
エアフィルターの交換タイミング
エアフィルターがかなり目詰まりしていたら…かなり汚れていたら…ってどんなもんやねんwと思う方も多いと思います。
聞くだけ、読むだけだとそうなってしまいますよね(^▽^;)
▲こちらは乾式です。これくらいだともう交換しましょう!
▲ビスカス式です。これくらいだと迷い所ですが、交換推奨です!
▲ビスカス式です。これはもう交換しか選択肢はありません!
▲湿式です。触るだけでポロポロと…カステラみたいですw交換しましょう!
エアフィルターの価格概算
おおよそ1000円~4000円程度で購入が可能です。
お店にエアフィルターの交換をお願いすると…
パーツ脱着作業が少ないものだと、工賃のみ1000~2000円程度
パーツ脱着作業が多いものだと、5000円前後までかかるものもあります。
これにエアフィルター代を足すと(;・∀・)な価格になりますので、出来るのであれば自分で行う方が絶対イイんです!
エアフィルターの場所
エアフィルターは基本的に…
- タンク下
- シート下
- サイドカバー内
- エンジン・タンクの中間横
にある場合がほどんどです。
SS(スーパースポーツ)
SSの場合は大体タンク下にある場合が多いです。
タンクを外したら「こんにちは(*‘∀‘)」とエアクリーナーボックスが待ち構えていますよw
エアクリーナーボックスの半分を外してエアフィルターの状態を確認しましょう!
参照:http://nekomesip.blog.fc2.com/blog-entry-177.html
▲画像はカワサキZX-10Rです。タンクを外して、エアクリボックスの上部分を外した状態です。
参照:https://minkara.carview.co.jp/userid/1954147/car/1466418/2937014/5/note.aspx#title
▲画像はGSX-R1000のタンクをリフトアップした状態で、赤丸の部分がエアクリボックスです。
ネイキッド
ネイキッドはタンク下にある場合や、シート下、サイドカバー内にある場合があります。色々あるので、あらかじめお店の人などに場所を聞いておくと良いでしょう!
参照:https://mihiro.sakura.ne.jp/shimoken/cb400sf-019.htm
▲画像はCB400SFで場所はシート下です。
CB400SFの場合はタンクとシートを外し、エアフィルターの取り外しを行います!
場合によってはタンクの後ろ部分を少し上げておくだけで交換が可能な場合もあります(^^)/
ストリート
中型クラスのストリートタイプはサイドカバー内にある場合が多いです。
参照:https://ameblo.jp/jo2bez/entry-12075294796.html
▲画像はグラストラッカービッグボーイですが、このサイドカバーを外すとエアクリーナーボックスがあります。
参照:バイクブロス
▲画像はSR400です。キックレバー側のサイドカバーに入っていますね!
アメリカンタイプ
アメリカンタイプは大体、タンクとエンジンの中間横に存在している場合が多いです。
▲スズキ:イントルーダークラシックです。赤丸部分にエアクリーナーがあります。
▲ヤマハ:ドラッグスター400です。赤丸部分にエアクリーナーがあります。
▲ハーレー:ナイトスターです。赤丸部分にエアクリーナーがあります。
どうですか?面白いくらいに同じ場所、同じ雰囲気で位置していますよねw
タンク下以外は比較的簡単で楽
SSのタンク下以外の部分に位置しているエアクリーナーは比較的楽に拝むことが出来そうだと思いませんか?
そうなんです、エアフィルターのチェックや交換は結構楽ちんなメンテナンスだったりします(^^)/
タンク下にあるものだって、タンクの脱着に慣れてしまえばなんてことはありません!色々自分でやっていくのであればタンクの1つや2つちょちょいのちょいになっておくに越した事はありませんよ( *´艸`)
ちなみに今一通りエアクリーナーの位置の画像を見てもらったと思いますが、これだけ見てもらえたらエアクリーナーまでの道は大体イメージできているはず!
エアクリーナーのチェック自体はそんなに難しい事ではないので、整備手順を説明するまでも無いんですねーw
という事で作業手順はカットw←マジです
注意点
エアフィルターの交換やチェックで注意する事を簡単に説明します
- タンクなどのパーツ脱着時の傷付き注意
- エアフィルターのゴミをバイク内に残さない
- エアフィルターが崩れた残骸もバイク内に残さない
- 清掃方法は適切に行う
- エアフィルターの誤組付けに注意
以上が今回の作業で注意する点です。
パーツ脱着時にパーツに傷を付けないのは基本中の基本、心配性な方や不安な方はふわふわの布やサランラップなどで保護をしましょう!
ゴミやエアフィルターが崩れた残骸は絶対にバイクに残さない事!空気を吸う場所を触るので残っていたら吸われて不具合の原因になりかねません。
清掃方法は適切な方法で!不適切な方法で行うと逆効果でフィルターをさらに詰まらせることになる場合があります。
エアフィルターの誤組付けはしないようにしましょう!誤組付け出来ない形のものもありますが、出来てしまう物もあります。取り付いていた状態をしっかりと覚えておきましょう。
終わりに(まとめ)
エアフィルターに関する整備は比較的簡単な部類です。
せっかく自分で整備をする!という気になったのだからこれくらいは出来ると良いですね( *´艸`)
トライする気持ちになった時点であなたにはバイクの整備の才能があるといってもよいでしょう。整備が上手になるのは、実際に物を触って何回も行う事が一番です!
最初の整備は誰でも不安で緊張するものですが、不安な気持ち・状態なので何度も何度も確認してしまう…という行動は実はチャンス!何度も確認することは忘れにくく覚える為に必要な行為なので、整備初心者の不安な状態が一番勉強になります!
恐れず頑張って経験を積んでいきましょう(^^)/
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