現在(2022年)の電動バイクの性能などを見てると今後は大型のバッテリーを積む充電式タイプと、小型バッテリーを積む交換式の2極化になるのではないか?というのが見えてきます。
何故こんなことが見えてくるなんて言うのか…理由は以下のようなバイクと設備の登場からです。
- 大型のバッテリーを積んでいる航続距離の長いバイク
- 小型のバッテリー取り外し可能な家で充電できる航続距離の短めのバイク
- バッテリーステーション
上記の3つの事からタイトルのような2極化態勢になっていくのではないのかな?と感じています。
具体的には電動バイクの運用方法というのでしょうか、今後どのような感じで電動バイクの燃料補給をするのか?という感じですね!
【結論】こんな感じで電動バイクに乗る事になるんじゃないか!?
- 大型のバッテリーを積んでいるバイクは家の設備充電またはステーションで急速充電
- 小型のバッテリーを積んでいるバイクは家(部屋内)充電またはバッテリーステーションで交換
という感じで運用されていくのではないかな?って思っています。
このような運用方法になると考える理由を深堀りしていきましょう!
電動バイクは大型バッテリー充電型と小型バッテリー交換型が主流になる兆しがある!?
電動バイクの主力パーツといえば当たり前ですがバッテリーになりますね?ガソリンバイクであればエンジン始動はバッテリーで、動力はエンジンになるわけですが電動バイクであればそのどちらともバッテリーになります。
つまりバッテリーに全ての事を任せるといっても過言ではないくらい大切なものとなりますよね?つまりそのバッテリーをどのようにしてくのか…というのが現段階の電動バイク環境の要と言えるくらい重要なことであり、電動バイクに興味のある人が気にしている点なのは間違いない。
大型バッテリーバイク(免許区分:大型)は家設備充電かステーションでの急速充電になる?
現状航続距離が長く走行出来るスペックを持つ電動バイクは大きなバッテリーを積載しており、それに伴ってボディも大きく重くなっています。そんなバイクから大きなバッテリーを毎日着脱して家の中に持って行くわけにもいかず…というわけなのでEV自動車と同じように家での電源プラグでの充電となりそうだ。
では出先ではどうなのか…?という点になってきますが、これも同じく大きく重たいバッテリーをステーション内でサッと取り出して交換するというのは現実的では無いでしょう。そうなるとこれまたEV自動車と同じようにステーションで急速充電を行うのが現実的だと言えますね!
航続距離が長くなる大きなバッテリーを積んでいるバイクはパワーも大きくなる
航続距離が長くなるバッテリーが大きなバイクってどんなのかな?
簡単に言うと大型免許が必要になるようなバイクとかだね!
バッテリーが大きくなって車体全体が重くなる分、パワーを上げる必要がありますよね?意図してかそうじゃないかは知りませんが、航続距離が数百kmもある電動バイクはどれもやはり大きなボディに大きなバッテリーとパワーを備えていますね!
なので端的にはなりますが航続距離が長くバッテリーが大きい電動バイクはおおよそ大型免許必要な車種という事が言えます。
現在登場している航続距離が長い電動バイク
現在登場している航続距離の長い電動バイクをいくつかピックアップしますが、どれもバッテリーが大きく車体もパワーも大きい物になっているのが分かります。
【ハーレー:ライブワイヤー】
ハーレーのライブワイヤーはバイクらしい形をした電動バイクのパイオニアとも呼べるモデルですが、発表から既にそのスペックは十分なレベルを誇っていました!というのも恐らく狙っているユーザー層はもともとバイクが好きで電動バイクという新しいモビリティにも興味があるという人なんじゃないでしょうか?
その為、ガソリンバイクと同じような姿勢で乗れるし、ガソリンバイクと同じように走行できるし、満充電時には結構な距離を乗れなければ満足出来ないというのも理解しているのでしょう!
簡単なスペック
- 最高出力78kW
- 車両重量249kg
- 満充電時航続距離235km
となっています。
航続距離235kmには賛否あるかと思いますが、現状のガソリンバイクでもこれを大幅に超えるものもあれば、これに届かないものもあるので十分と言えるでしょう!
急速充電を使用し0~80%の充電が約40分、100%までが約60分となっているのも現状ではかなり優秀な数値となっており、航続距離とあわせて考えると現状では現実的な数値だと言えるでしょう。
【ゼロモーターサイクルズ:SR/S】
ゼロモーターサイクルズもアメリカに拠点を置くバイクメーカーだが、電動バイクがメインとなっておりビジネスバイクやモペッド、E-バイクでは無くいわゆるバイクらしい形をしたスポーツバイクを製造しています。
どちらかというとバイク好きの為に製作されているような感覚であり、スポーツ走行はもちろん航続距離も十分と言えるレベルで展開されていますね!
このSR/Sというモデルが現状最高スペックと言えるレベルで完成しており、電動バイクのスーパースポーツとはこれの事だと言わんばかりの主張をしています。その自信は以下のスペックを見たら十分に理解出来る。
簡単なスペック
- 最高出力82kW
- 車両重量229kg
- 満充電時航続距離Type2:259km/Type3:306km
という感じのスペックとなっています!Typeの違いはちょっと分かりませんが、いずれにしても250km以上の航続距離となっており、Type3に至っては300km超えとなるので現状のガソリンバイクでもここまで伸びる車種はなかなか無い…
見た目も十分にかっこよく、そのかっこよさやスペックの高さはこの車種だけに留まらないので時代が電動バイク一色になり始めた頃ぐらいにガソリンバイク時代のハーレーのようにゼロモーターサイクルズも日本に濃く浸透して来るでしょう!
【BMW:C evolution】
BMWではスクータータイプの電動バイクを出していますね!BMWの代表的スクーターであるCの名前を受け継いでおり、受け継いでいるのは見た目もでしょうかね!スクーターながらもリアタイヤはプロアーム(片持ちスイングアーム)を採用しておりスポーティなイメージもあったり…
スクータータイプでもあり、航続距離も長くもあるのでやはり車体は大きくなっていまね。しかしながらマフラーが無いなどの特徴をもってガソリンバイクではないというのを判断しなければならないほど現行のガソリンバイクと変わらない見た目をしているので、スクーター好きにとってはとても入りやすい電動バイクに仕上がっている!
スクーターという車体が自動的に大きくなってしまいがちなぶんか、先の2モデルと比べて航続距離が少なめだが、それでも現状の電動バイクの中では十分に長くなっているので日常使いからツーリングまで出来る電動バイクの1つだ!
簡単なスペック
- 最高出力35kW
- 車両重量275kg
- 満充電時航続距離160km
車両重量はそこそこに重たいですが、160kmの航続距離があるので普段使いには十分であり、ツーリングも長距離で無ければ行って帰るまでしっかりとこなすことができます。
こんな感じで航続距離の長い電動バイクを紹介してきましたがいかがどうでしょう?どれも比較的車体が今のガソリンバイクの250cc以上のものと同等レベル以上のフルサイズであり重量もそこそこあります。
そうなってくるとやはりパワーも必要となってくるので大型免許クラスばかりが航続距離が満足出来るバイクとなってくるでしょう…つまり比較的車体が小さな電動バイクはまだ航続距離が満足と言えるものが出てこない可能性があるという事でもありますね。
小型バッテリーバイクは家の中充電かバッテリーステーションでの交換になりそう?
航続距離が満足と言えるレベルになっている大きなバッテリーを積んだ大型区分の電動バイクの反対に小さなバッテリーを積んだ電動バイクは家の中のコンセントを使用した充電と”バッテリーステーション”での交換での運用になる可能性があります。
バッテリーステーションとは上の画像のようなものであり、簡単に言うと充電の無くなってきたバッテリーと満充電のバッテリーを交換してそのまま走行を続けられるというステーションです。これは日本にはまだ無く、画像の壁の文字を見てもらえば大体の地域はわかるかと思いますが、台湾にあるものらしく、すでに1000箇所以上に設置されているのだとか…
小さなバッテリーを積んでいる電動バイクのメリットとしては色々ありますが、やはり気軽に乗って行けるという点がありますよね?ガソリンバイクの原付一種や二種と同じような感覚かと。
小さなバッテリーを積んでいるので車体も小さく利便性が高く気軽に乗れるので日常使いに好まれる傾向になっていくでしょう。しかしながら原付一種や二種クラスのガソリンバイクでツーリングを楽しむ人も多い!そうなると航続距離が長い方が良いのは当然だ…
しかし恐らくだが現状の技術では小さな車体に積めるバッテリーで長い航続距離を稼ぐのが難しいとなっているので、このようなバッテリーステーションが登場しているのだと考えられますよね?
小型バッテリーが積んである電動バイクは軒並み家にバッテリーを持って帰って充電できるというのを謳っているのでさっと取り出す事は簡単なものばかりなのでこれが成り立つ!ただ日本でも同じように行うのであれば、全てのバッテリーが簡単に取り外せる電動バイクのバッテリー規格を同じにする必要もあります。
ちょっと課題はありますが、現実問題としてこの方法が小型バッテリーを積んだ電動バイクの航続距離を伸ばす方法の最善手である可能性は高い。
小型バッテリーを積んだ電動バイクはバッテリーの取り出しが簡単
現在の小さなバッテリーを積んでいる電動バイクは基本的にバッテリーの取り外しが簡単に出来たり、折り畳みが出来たりなどの利便性の高さがありますね!バイクの走行を楽しむというよりかは「通勤通学・買い物・ちょっとしたお出かけ」などと生活に密着した時に得られる気軽に使える良さと言うのが大きい傾向かと。
その為、バッテリーを取り外して家の中のコンセントを使用しての充電が出来るようにバッテリー着脱がとても簡単に出来るようになっています。
今までのガソリンバイクでは原付一種や二種などの比較的バイクが好きというわけではないけれど、日常的に乗る為に買ったという人なんかは特にバッテリーの取り外し方法も知らないですし、簡単だよ?と言われても多分触ろうと思わないでしょう。
少なからず工具が必要になってきますし、バッテリーの充電をする充電器もそもそも持っていないでしょうし、バイクに関心が無い人にとってはハードルが高かったんですよね。
しかし今小型バッテリーを積んだ電動バイクを開発・販売しているメーカーなどは家で充電できるという事を売りにしているので当然それが簡単に出来るように”バッテリーは取り外しやすく、充電器付き”という形での販売になっていますよね?
小型バッテリーを積んだ電動バイクをいくつか紹介
基本的に生活に直結するような小型バッテリーを積んでいる利便性のある電動バイクの多くはスクータータイプになりますね!誰もが直感的に運転しやすく小柄で取り回しも駐車もしやすいバイクですよね!
そんな誰からも愛されやすく使いやすいスクーターだからこそ小型バッテリーにし、生活の一部として溶け込みやすいようになっていたりもします。
【ヤマハ:E-Vino】
E-Vinoは日本で一番有名な電動バイクと言っても過言ではありませんよね!だって出川哲朗がテレビで乗り回しているのでテレビを見ている人はもちろん、ロケの出川哲朗に出会った人も「出川哲朗のバイク」という認識で知っている人は多いでしょう。
そんなロケ先でどんなことをしていたのか…というと、このE-Vinoは1つのバッテリーでは20数km程度しか航続距離が無いので、行く先々の一般のお宅で充電をさせてもらいながらロケを進めていくという形になっています。
ロケ先でサッとバッテリーを取り出して充電できるくらいの簡単に着脱できるバッテリーとなっているので、素人だろうがプロだろうが誰でもバッテリーの着脱と充電までが出来るということだ!
簡単なスペック
- 最高出力1.2kW
- 車両重量68kg
- 満充電時航続距離29km
約30kmの航続距離は今までのバイク感覚で考えるとかなり短いものとなっており、このE-Vinoはバッテリー2つで58km走行出来るという言い回しがあるくらいなので、そのような使い方も推奨しているようですね。
いずれにしても航続距離が長くは無いので普段使いやちょい乗り程度が限界と言えるでしょう。とはいえたくさんの地域にバッテリーステーションがあればその限りではないかもしれません。
【ブレイズ:スマートEV】
ブレイズのスマートEVという電動バイクは折り畳みが出来る電動バイクのパイオニア的な存在だ!収納場所を極力取らずいつでも手軽に持ち出して乗る事が出来るという究極の使い勝手をしているのが、このような折り畳み電動バイクとなっていますね!
しかも20万円を切る価格となっており、バイクの中では安い部類となっており手が出しやすいのも特徴ですね!ちょっとそこまでや街へのウィンドウショッピングにぶらつくなどのチョイ乗りに気軽にお手軽に出す事が出来るし、なにより盗難などが心配なら折りたたんで玄関先に保管なんかも出来てしまうので色々と利便性の高いモビリティに仕上がっているのだ。
逆を言えば完全に足としての使用方法になるのでスポーツ走行などの事は出来ませんので、完全に生活に密着した足として活躍するものになりますね!
簡単なスペック
- 最高出力不明
- 車両重量18kg
- 満充電時航続距離30km
という感じのスペックになっており、一番の売りはやはり折りたたんで片付けが出来るという点でしょう!折りたたむ事によって一層スリムになるのでどこかの隙間なんかに置いておく事も出来ますし、車に積んだりする事も出来るわけなので旅行先のちょっとした散歩などにも重宝します。
20kg弱というのは女性でも軽々…とはいきませんがそれでも何とか持ち上げたり出来るでしょうし、キャリーバッグのようにタイヤを使って引っ張り転がす事も出来るのでその点も多くの人にとっては利便性の高さがあると言えるでしょうね!
まとめ:現状ラインナップを見てみると2極化の予想がしっくりくる!
ここまで電動バイクのラインナップを見てもらってきた感じだと2極化になるって話はあながち間違っていないと思いませんか?
大きなバッテリーを積んでおり航続距離が長い電動バイクはバッテリーが大きく重いので日常的な着脱は現実的では無いので家充電設備か出先の設備での充電。小さめなバッテリーを積んでいる利便性の良い電動バイクは日常的な着脱が簡単になっているので家のコンセント充電かバッテリーステーションでバッテリーの交換をセルフで行う。
なんて事が実現されたとしても全然不思議ではありませんよね?
このページ内で紹介した電動バイクモデルはごく一部でしかなく、他にももっとたくさんの電動バイクが登場していますがいくつか区分け出来る指標もあったりします。
スポーツバイクのようなタイプ
小型スクーターや折り畳みタイプ
という感じのざっくりとした判断というか区分けが出来たりもします。
あくまでざっくりなので違う車種もあったり、これからどのような開発や製品展開になるかでも変わってきますが、現状はこれが一番しっくりくるような区分けかと。
という感じで電動バイクの運用は2極化していくんじゃないのかな?という話でした。
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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