どもどもー!初心者ライダーの味方、すばるです!
以前書いた記事に『初心者でも出来るバイクのオイル交換方法!注意点と廃オイル処理の仕方』というコンテンツを書きました。
▼こちらのページがオイル交換方法を紹介したページです。
しかし…オイル交換という内容では不十分な所があると思い続編”フィルターも一緒に編”を書く事にしました!
不十分だと思った所は
- オイルフィルター(オイルエレメント)の交換方法が書いていない
という点。
オイルフィルターも一緒にやりたいのに、オイルだけしか書いてない…と困っちゃう人もいたかと思います。という事で今回は「オイルフィルターの交換方法」を説明していきます。
前回のあらすじ…
前回のオイル交換記事では「オイル交換に必要な物」「オイル交換の仕方」「オイル交換に必要な情報」について解説しています。
何故オイル交換をしなければいけないのか?オイルってそんなに大切?
などなどの疑問を持っている方や、オイル交換初チャレンジ時にフィルターも一緒にやろうと思っている人は前回のページとセットで読むとグッド!
前回の事を振り返ったところで、今日の本題へと参りましょう…
バイクはオイルフィルターもあるよ!オイルフィルター概要
バイクにはオイルの交換もしなければなりませんが『オイルフィルター(エレメント)』も交換しなければなりません。
オイル交換を自分でやりたい!自分で出来る様になった!という人は当然ながらオイルフィルターも自分で交換したいと思うでしょう。
ただ「交換しなければいけないから交換する」という感じではちょっと足りないです。
「オイルフィルターは○○で、××をしているから交換が必要だ!」と理解をしている上で交換出来た方がバイク乗りとして良いと思いますし、カッコイイですよね?
なのでまずはオイルフィルターの”役割”と”交換の必要性”について説明します。
オイルフィルターの役割と交換しなければいけない理由
オイルフィルターという言葉を聞いてピンとくる方、多いかと思います。
『フィルター』という言葉は生活に馴染みがありますよね?
生活家電の中にも…
- エアコンのフィルター
- 換気扇のフィルター
- 洗濯機、乾燥機のフィルター
- 空気清浄機のフィルター
- などなど
普通に生活している中でもたくさんのフィルターがあります。
この手のフィルターと言うのは『ゴミを除去する・取り除く』役目を持っており、オイルフィルターもまた同じ役割を果たします。
エンジン内ででた”鉄粉”吸気時に空気と一緒に入り込んだ”砂やゴミ”などを取り除いてオイル循環の流れから除去し、エンジンに悪さをさせないようにします。
つまりオイルフィルターが無いと、鉄粉やゴミがオイル循環の流れにずっと居座り続けエンジン内部を傷つけたりどこかを詰まらせる恐れがあるという事です。
エンジン内部のゴミを取り除いてくれるのが主な役割という事ですが「だったらずっとつけておけばいいじゃんw」ってなりますよね?
でも、このオイルフィルターは日常でよく掃除するフィルター類と同じくゴミを取り除いたらフィルター内に貯まっていきます。
フィルター内に貯まり過ぎた場合はオイルフィルターが目詰まりを起こし、本来の役割を果たせなくなります。
エアコンや換気扇のフィルターであれば掃除してキレイにしてあげられますが、オイルフィルターは掃除が出来ません。
その為、交換しなければならないというわけなんですね!
オイルフィルターの交換時期
「オイルは3000km走行毎又は6か月経過」というどちらかが早く達した場合に交換してください。と言うのが通例です。
そして、オイルフィルターはオイル交換を行う2回に1回交換してあげてください。という目安があります。
※もし前回のオイル交換時にフィルターも交換したっけ?と覚えていなければ、フィルターも一緒に交換してあげるのが良いでしょう。
オイルフィルターの種類
バイクのオイルフィルターには”カートリッジタイプ”と”エレメントタイプ”があります。
黒い方がカートリッジタイプ、シルバーと黄色っぽいものがエレメントタイプです。
バイクによってどちらが使われているかが違います。自分の車種に合ったオイルフィルターを準備しましょう。
分からない人は、バイクを購入したお店に聞くと良いでしょう!
オイルフィルター交換に必要な物
オイルフィルター交換の際にはオイルも交換してあげなければなりません。
つまり「オイルフィルター交換=オイル&オイルフィルターの交換」という事になります!
その為、オイルのみ交換の時に必要なものは必須になりますので覚えておきましょう、。
必要な物としては…
- オイルのみ交換時に用意したもの(用意しなければならない物)
- オイルフィルターレンチ(カートリッジタイプの場合)
- オイルフィルターが入っているフタを取る為に必要な工具(エレメントタイプの場合)
- 新品オイルフィルター
となります。
オイル交換のみ時から増えた項目としては②~④ですね!
ただオイルフィルターレンチはカートリッジタイプの場合で、エレメントタイプはフタを外す為の工具が必要です(特殊な物ではありません:レンチが必要)
そして大切なのが新品オイルフィルターです。ではさっそくオイルフィルター交換の手順を説明していきましょう!
オイルフィルター交換開始だ!
まずはざっくりとオイルフィルター交換の手順を軽く説明しておきます。
「オイルフィルター交換=オイル交換+オイルフィルター交換」と説明した通り、オイル交換手順も必要です。
- ドレンボルトとオイルフィルターの位置を確認
- オイル交換時のオイルを抜く所までの手順を行う(今ページでは省略)
- オイルフィルターを外す(カートリッジ、エレメントそれぞれ説明します)
- 新品オイルフィルターを付ける
- オイル交換時のオイルを抜いた後の工程を行う(今ページでは省略)
という具合です。
簡単にいうとオイルのみ交換時の「オイルを抜く」と「オイルを入れていく」という工程の間にフィルター交換を挟む感じ!
オイルフィルターの位置を確認する!
オイルフィルターはカートリッジタイプはとても見つける事が簡単です。
しかし、エレメントタイプは知らない人が見たらどこに付いているのか見当はつかないと思います。
その為、複数の画像を使って例を挙げていきます。
カートリッジタイプの場合
カートリッジタイプの場合、探してあげれば絶対に見つかります!
カートリッジタイプのオイルフィルターがそのまま見えるのでとても分かりやすいですね。
上の画像は黒色ですが、水色のものもありますので黒じゃないからと言って困惑する必要はありません。
見つけにくいのはスーパースポーツです。カウルによって隠されている場合があるので、ちょっと大変ですね。
カウル車は、カウルの隙間にペンライトなどを当てて場所を確認しておくとカウルを外す個数を最小限に抑えられます。
カートリッジタイプのオイルフィルターは「ネイキッド、スーパースポーツ」によくつけられていますよ。
エレメントタイプの場合
カートリッジ式の場合エンジン横に取り付けられるタイプとエンジン下に取り付けられるものが存在しています。
上の画像は下に取り付けられているもので、太陽?みたいな模様のフタが付いています!自分のバイクがこのタイプだったら1度覚えたら分かり易いですね。
カワサキのゼファーとかがこのタイプだった気がします!マフラーが真下にあるのでエレメントを取るのも大変だし、マフラーを汚さない様にするのも大変なんですよね…
こちらはセローのエンジンになるのですが、赤枠の中にエレメントが存在します。
横に付いているタイプはオイル量が少なくて、オイルエレメント自体も比較的小さめなオフロードタイプのバイクに多いですね。
自分のバイクのオイルフィルター(エレメント)の位置は確認できましたか?
位置が確認出来たらオイルフィルターを外していきましょう!
オイルフィルターを外す!
さてさてバイクのオイルフィルターの位置がわかったら次はフィルターを外していきます。
ちゃんとオイルを抜く所までは終わっていますか?
ドレンからオイルを抜くのを忘れていきなりオイルフィルターを外すと、かなり多くのオイルがフィルター側から出てくることになります。
「手もバイクもオイルでべたべたになります」どうせドレンボルトも抜く必要があるので汚れずにスマートに出来る順序でやりましょうね。
オイルフィルターを外す:カートリッジ偏
カートリッジタイプでは、フィルター位置を確認できた時点で「外せたも同然」のバイクがほとんどです。
そうでないバイクは「カウル」や「マフラー」が邪魔をしている場合なので、それらを外す必要があります。
▲このカートリッジタイプのフィルターを外す場合にはオイルフィルターレンチというものを使用します。
【皿タイプ】
▲この様な皿状の周りがカクカクしているものです。
カートリッジのフィルターを見てもらうと分かる通り、上の方がカクカクしていますよね?
このカクカクにフィルターレンチの方のカクカクが噛み合います。
フィルターにフィルターレンチをかぶせ、レンチ類(スパナなど)で回していきます。
皿タイプは『小さい為、保管場所を取らない・持ち運びも楽ちん』なのと『安価』というメリットがあります。
小さい代わりに無くしやすいという点もあります。
【ベルトタイプ】
▲これもフィルターレンチです。
このタイプは、フィルターの頭部分に付け締め付ける事で滑りを無くしハンドル部分を持って回す仕組みになります。
大きさ調節が可能なので、オイルフィルター以外にも『硬いフタを開ける』などの別用途での使用が出来るメリットがあります。
そこそこの大きさなので、保管場所を取る点と”ラバーベルト”の為、砂などが付着していると滑る場合があるという事。
そこそこの大きさなので、狭い場所では使えないというデメリットがあります。
【プライヤータイプ】
プライヤータイプは、挟んで握る事でフィルターをキャッチします。握ったままフィルターを回すタイプになります。
慣れればかなり使い勝手が良く、スピーディにフィルター交換を行える様になるメリットがあります。
そこそこの大きさなので、狭い場所では使えないのと保管場所を取るというデメリットや、女性だと握る力が足りない場合があります。
【チェーンタイプ】
チェーンタイプは、ベルトタイプのラバーベルトがチェーン版のレンチになります。
チェーンを使用しているので、ラバーベルトの様に滑る心配がなくなっています。
しっかりと締め付ける事で、滑る心配が無く回せる点とハンドルがフレックスに動くので狭い場所でも作業が出来るメリットがあります。
しかし、他と比べて高価なのとチェーンを使用しているので重たいのがデメリットとなります。
私のおすすめは最初に紹介した皿状の物で、皿状のものだと小さくて収納に場所を取ることが無く持ち運びにも便利!
始めてのフィルター交換なら安価な皿タイプがおすすめ!
オイルフィルターを外す:エレメント偏
エレメントの場合はフタが付いていてその中に入っていると説明しましたね?
だからフタを外してあげましょう!
▲これはセローの写真ですが、セローのフタはヘクスボルト(六角)のボルトでとめられているますので、ヘクスレンチで外してあげましょう!
車両によっては8mmや10mmの普通のボルトでとめられているので事前に確認し、工具を用意しておきましょう。
▲フタを外すとこんな感じになりますね!
エレメントはオイルでべたべたなので、ラジオペンチなどで手を汚さないようにとってあげると良いでしょう。
オイルフィルターを外したら
オイルフィルターをはずしたら『Oリング類』のチェックをしましょう!
▲カートリッジの場合、画像の輪っか状の黒いラバーリングがOリングです。
外したオイルフィルターにこれがちゃんと付いているかを確認しましょう。
もしフィルターに付いていなかったらエンジン側に残っている可能性があります。
エンジン側に残っていたらちゃんととってあげましょう。
※エンジン側に付いているのを見逃して新品オイルフィルター装着してしまうと、2重にOリングが付いてしまいオイル漏れの原因になります。
▲エレメントの場合、画像の所にOリングが付いています。エレメントの場合はエレメントにもOリングがあり、フタ側にもOリングは存在しています。
そして車種によってはエンジン側の小さな穴の部分などにもOリングが存在する場合があるので注意が必要です!
※Oリングを無くしたり、2重に付けたりするとオイル漏れの原因になる為注意しましょう!
フィルターを外す時、外した時の注意点
オイルフィルターを外す時は「そっと」外してあげると良いでしょう。
そっと外してあげる事でOリングがふいに外れるの防ぐことが出来ますし、もともと付いていた状態を十分に観察しながら外す事が出来ます。
外した後は、外したフィルターと外したエンジン部分をしっかりと観察しましょう!
オイルフィルターを付ける!
簡単に説明します。外した逆順でフィルターを付けましょう。
注意するとすれば、新しいフィルターのOリング達にオイルを塗ってあげましょう!
Oリングと言うのは鉄と鉄の間の隙間を埋め、オイル漏れを防ぐ役割をしてくれます。
密閉率を上げる為と、ラバーで出来ているOリングという素材を保護する為にもオイルを塗って取り付けてあげましょう!
エレメントの場合はフタに付いているOリングにもオイルを塗ってあげましょう。
エレメントの場合はフタの取り付け時のボルトを締め付ける力に注意しましょう!
※フタのボルトにも規定トルクが設定されている場合があります。規定トルクの設定があればトルクレンチを使用して締め付けを行いましょう!
オイルフィルターを付けたら…
オイルフィルターを付けたら後はオイルのみ交換時の「オイルを入れていく作業」をしていきましょう。
と、これでオイルフィルター交換の手順説明は終わり!
必要な情報
オイルフィルター交換をするときは、事前に必要な情報もゲットしておくとよいですね。
必要な情報…
- 自分のバイクに適応するオイルフィルター品番
- 規定トルクの設定がある場合はそのトルク
の2点を抑えておきましょう!
オイルフィルターはざっくりいうと「カートリッジ」と「エレメント」の2タイプですが、それぞれの中でもたくさんの種類があり品番がふられています!
その為自分のバイクに合う品番のオイルフィルターを知っておきましょう!
そして、エレメントタイプのフタの様に規定トルクが設定されている場合があります。
規定トルクは絶対に抑えておかなければならないポイントなので、お店の人などに聞いておくと良いでしょう。
終わりに(まとめ)
オイル交換・フィルター交換はガソリンエンジンが無くなるまで付き合う事になる作業でしょう!
その為、大体の作業工程が大きく変わるとは考えにくく今覚えておくとバイクを乗り換えた時や友人のバイクを作業してあげる時なんかにも役立ちますね!
オイル交換はバイクメンテナンスの基礎中の基礎です!
自分でメンテナンスをやりたいと思っている方は、まずはオイル交換をミスなく出来る様になると良いと思いますよ!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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