このページではバイク整備に必要な最低限の工具を紹介・説明していきます。
しかし、バイク初心者の中にも色々な方がいると思います。
- バイクもメンテナンスも初心者
- バイクは初心者だけれど、機械いじりは経験者
- バイクは初心者だけれど、機械いじりはプロ級
など『バイク初心者』と言っても様々いるでしょう!
バイク初心者と言っても様々ですが、どんな初心者にもおすすめのページとなっています。
メンテナンスやカスタムに必要な工具
メンテナンスだろうが、カスタムだろうがバイクのボルトやパーツを「外す・つける」という作業は同じです。
その為、どちらの作業にも工具としての互換性はあります!
なのである程度の工具を揃えておくだけでもやれる幅がぐーんと広がります。
私は整備士として多種多様なバイクを触ってきたので、その経験を活かして揃えておくと良い工具を紹介していきます。
ミリ工具
ミリ工具というのはボルトなどの頭を引っ掛ける所がミリ単位の工具を言います。
基本的に国産バイクはミリ工具で回せるボルトがほとんどです。
「俺は初バイクから外車だ!」という人でもない限りはミリ工具を揃えておけば問題ないでしょう。
片目片口スパナ(コンビネーションレンチ)
片目片口スパナとは、片方がスパナで片方が円状となっています。
両側ともボルトやナットを回すことが出来ます。
コチラは大体「8~17mm」まで揃えておくと良いでしょう!
上記製品は「6~19mm」のセットでこの値段は破格!
カスタムエントリー工具としては最強かと思います。
この製品も破格です!1点目の商品と比べると「8~17mm」と少ないですが、Amazonでワンコインで買えます。
メガネレンチ
メガネレンチとは、両側とも円状となっています。
片目片口レンチは両側とも大体同じサイズなのに対し、メガネレンチはそれぞれでサイズが違う場合がほとんどです。
なので、幅広くのサイズを揃える時でも本数が少なくて済みます!
片目片口だけ、メガネレンチだけという揃え方ではなく両方持っていたほうが良いです。ただしお財布と相談しながらですね。
少しずつ揃えるのであれば、「片目片口」or「メガネ」を選びサイズを幅広く揃えましょう。
この製品は「8~22mm」までのサイズがカバーできます。
しかも6本で!少ない本数でたくさんのサイズがまかなえるのがメガネレンチの良いところですね。
「8x9、10x11、12x14、13x15、17x19、21x22」の組み合わせで6本です。
ラチェットレンチ(ソケットレンチ)とソケット
ラチェットとは「片方にしか回らない機能」と覚えておけば大丈夫。
その機能を持ったハンドルとそれのアタッチメントとなるソケットです。
ソケットの内側はメガネレンチの内側と同じ形状をしております。
ラチェットレンチにソケットを付け、ボルトやナットを回すという工程になります。
それにより、ソケットの付け替えで様々なサイズのボルトやナットに対応できます。
こちらも「8~17mm」まで揃えておくと良いでしょう!
ラチェットレンチによっては、片方にしか回せない(時計回り)状態から逆方向にしか回せない(反時計回り)状態へとスイッチ一つで変えれるものがあります!
用意するならどちらの回転にも出来る製品を選びましょう。
▲こちらの製品は超破格のセットだと言えるでしょう!普通のソケットはもちろん、ヘクス(六角)ビット、プラスなどのビットもあり、更にトルクス(星形)のビットまで付いておりこれがあればかなりの種類をカバーできます。
しかしながらレビューはまちまちで耐久性に不安があったり、精度が低いみたいな意見は気になります。
▲安すぎると逆に不安…という人はアストロプロダクツ製がおすすめ!筆者もアストロ製を使っていますが、安くて十分な品質なので「安すぎて不安…だけと高すぎは嫌」という人にアストロはおすすめです。
トルクレンチ
自分でバイクをメンテナンス・カスタムする上で必須となるトルクレンチ。
私のブログを読んでいく中でもちょくちょく目にすると思います”トルク”という言葉、これはボルトナットを回す力の事で重要個所を締め付けているボルトナットには規定トルクというものが存在します。
その力で締め付ける必要があるとメーカーから定められているからです。
そこでトルク管理をする為の工具がこの”トルクレンチ”となってくるのです!
トルクレンチには大小あり、大きいものは「より大きなトルク」小さなものは「小さなトルク」をかける事が出来ます。
※トルクの単位はN・mで「ニュートンメートル」です。
車を所持している方で「タイヤ交換は自分でやるよ!」という方は大きいトルクレンチを持っていると思います。
車のホイールを止めるボルトも重要箇所なのでトルク管理をしなければならない部分です。
▲小さなトルクレンチの場合、設定できるトルク値が小さいです。
対応トルクが「20~110N・m」で、小さめのトルクをかける時に良いです。
ソケットは付いていません。
※私の経験上、対応トルクは「10~150Nm」まであれば十分だと思います。
それ以上の物が必要になる場合はバイクいじりを始めたばかりの方は触る所ではありませんし、何より必要になるバイク自体そうそう存在していませんので。
へクスレンチ(六角レンチ)
へクスレンチとは先の面が六角形になっているものの事!
ヘキサゴン(六角形)からきている名前の様ですね。「ヘクス」又は「ヘックス」
そして、このヘクスレンチですがこの六角形側とは逆側が上の画像の様に丸くなっているものを選びましょう。
「ボールポイント」と呼ばれる形状で、とても便利です!
- ゆるゆるの状態のボルトを固くなるところまでねじ込む
- 固いは所は通り過ぎたけど、穴からボルトを抜くまでねじるのが面倒
といったときにとても便利です。
ゆるゆるの状態の時に、ヘクスボルトの頭にさしては回し…さしては回し…なんてやってられないですよね。
ボールポイントならくるくるーっと速いですよ!
サイズはよくセットで売っている「1.5~10mm」で良いでしょう!
私がAmazon内で「ヘクスレンチ」を調べた際に、ボールポイント付きヘクスレンチセットの中で一番安いんじゃないか?と思った製品です。
サイズも「1.5~10mm」まで揃っていてこの値段なら買い。
ちなみに”いじり止め”と書いてある方は「トルクス」ともいわれるレンチであり、国産バイクの整備では使用頻度が極端に低いです。
綺麗な六角形が一般的な「ヘクスレンチ(ヘックスレンチ)」星形六角形が「トルクスレンチ」です。
トルクスは一般の人が簡単にいじる事が出来ない様にするボルトに使用されています。
あまり使用頻度は高く無いので、まず揃えるのはヘクスレンチにしましょう。※外車を触る場合はトルクスは使用頻度が高いです。自分のバイクを観察してみましょう。
《他のタイプのヘクスレンチ》
上記2点は、通常使用の為に揃えるべきタイプのものではありません!
使いづらくてしょうがない!
これらを揃えるのは、先に紹介したタイプを揃えた後にしましょうね。
主に救急用、携帯用に揃えましょう。
インチ工具
ミリ工具の中でも紹介してきた工具はインチ工具にも存在します。
しかし国産バイクに乗っている方、乗る方にはインチ工具は縁遠いでしょう!
インチ工具は基本的に外車に必要になってくる工具です。
特にハーレーなんかはインチ工具が無いと話にならないので覚えておく程度で良いかと思います。
結局のところ何あったらいいの?
- ドライバー
- コンビネーションレンチ
- ラチェットレンチ&ソケット
- トルクレンチ
- ヘクスレンチ
基本的には上記の工具があれば「オイル交換」「ブレーキキャリパー清掃」「ブレーキパッド交換」「エアクリーナエレメント交換」「ブレーキフルード交換」などなど結構出来る事があります。
まず、コンビレンチとメガネレンチで迷うでしょうが上からはめられない場所とかになるとコの字の横からはめれる所が生きるので、コンビレンチに軍配が上がるというわけです。
なので、どちらか一方を揃えるのであればコンビレンチからが先でしょう。
ラチェットレンチ&ソケットはあったら格段に作業が楽に早くなる為、揃えるのをおすすめします。
トルクレンチは揃えないというのは認めません、トルク管理をしなければならない部分は必ずトルクレンチを使用しましょう。
ヘクスレンチは「六角形の窪んだ穴のボルト」を回せるのがコレしか存在しない為必要です。
ドライバーも同じ理由ですね。
これらがあればある程度の整備をする事が出来ます。
整備を早く、負担を軽減するためにもっと様々な工具があるに越したことはありませんが『まずは最低限』と言う事を意識すると今回紹介した物があればとりあえずは大丈夫ですね!
終わりに(まとめ)
まぁ…結局は自分が「現在」「そのうち」どこをどんな風に触りたいか?なんですよね。
今回紹介したもの全てを最初に揃えれるのであれば、割と多くの事が出来ますが人それぞれお財布事情、家庭事情、保管事情などなどあると思います。
なので、まず自分がどんな整備からやっていきたいか!?を明確化することが大切です。
とりあえず今言える事は「オイル交換」「チェーン調整」「ブレーキ清掃など」をする場合はトルクレンチは必須です。くらいでしょうか?w
何かメンテナンスやカスタムを始めようと思っていて「用意するもの」「用意したけど足りてるか」などの不安がある方は、お気軽にコメント欄かお問い合わせから質問頂ければお答えしますよ!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
【▼質問などはツイッターでも受け付け中ですよ!】
++++このブログはシェアフリーです++++
↓よかったらポチっとお願いします( *´艸`)