バイクのスタンドって色々ありますよね?もともとバイクに付いているスタンドもあれば、用品という形で別で使えるものもある。
もともとバイクに付いているので何故それ以外にもバイク用スタンドと言うものが出ているのか?それを紹介しつつ使い所も解説していきます。
まず簡単な結論としては、バイクのスタンドとして「整備の時だけに向いているもの」と「保管にも整備にも使えるもの」の2パターンがあり、どれも比較的リーズナブルに買えて使えるのだが間違えるとバイクを傷つけてしまう事があるので使い所をしっかりとおさえて使っていきたい。
それぞれについて解説していきますね!
バイク用スタンドは使い所を意識して上手に使おう!意外に色々あるぞ
スタンドって簡単に言うと「Stand(立つ)」なのでバイクを立てるものと言うこと、もう少し詳しく言うとバイクを立たせて保持しておくものになりますね!
なので基本的には立たせた後に倒れないようにするものとなっているのですが、その中でも何かの拍子に倒れてしまいやすいものもあれば、ちょっとの衝撃では問題ないものまであります。
バイク用のスタンドはそんな感じなので”整備の時だけと整備の時にも保管の時にも向いている”というそれぞれの物があるという事ですね!
つまりスタンドを探すとしても何のためにスタンドを探しているのか?と言うのを知る必要があるという事ですね。そうじゃないと知らないところでバイクが倒れてしまうなんて事があったりします。
バイクの整備の時に向いているスタンドは安くてコンパクトなのが特徴
まず整備の時(だけ)に向いているスタンドは基本的にリーズナブルであり小さなものが多いですね!なので収納場所に困りづらいというのと、サッと持ち出せてサッと片づける事が出来るメリットがあります。
逆にバイクの整備の時だけに向いているスタンドなので、立たせて安定させる力はほどほど程度となっているのでバイクの保管時には使えないし、軽い気持ちで使っちゃうと気づいたら倒れていた…なんて事にもなりかねないという点がネガティブな面ですね。
比較的安いし、簡単にサッと使えるからDIY整備始める人におすすめだね!
金銭的ハードルが低いのは最初に買う1つには丁度良いよね!
スイングアームリフトスタンド(簡易スタンド)
この形の簡易スタンドは結構有名なものであり、とても小さいので収納も持ち運びも楽であり安いので比較的金銭的ハードルも低いものになっていますね!
サイドスタンドと反対側のスイングアームに当てて持ち上げる事により、チェーンのメンテナンスなどに使用出来るし、使い方もとても簡単なので誰にでも使える簡単さが良いです。
- チェーンのメンテナンス(清掃や注油)
- チェーンの交換
- リアホイールのメンテナンス(清掃やステッカーチューン)
などなど…
が出来るスタンドですね!
DIYでやろうと思った初心者整備士には色々と手軽なのでそのような人にかなりおすすめなアイテムになっています。ただ逆に大なり小なり力で持ち上げる構造なのでグイっと力を入れる加減を間違えると危なげなかったリ、ちょっと衝撃が加わるとリフトアップ状態から急に落ちてしまう可能性もあるので広めの場所で使うのを気を付ける必要がありますね。
そんなアイテムなのでバイクの保管までにも使う事は難しい。まぁ結局サイドスタンドも使用してのものなのでそう考える人はいないでしょうけれど。
ホイールを外すタイヤ交換などは出来ないのかな?
リフトアップ出来る高さは少し指1、2本分だからホイールを外すのには向いてないね。
ただこのタイプのスタンドは紹介した通り、力加減を間違えるとバイクが倒れてしまう危険があるのでちょっと不安…という人はギア(歯車式)の簡易スタンドを使用するのがおすすめ。
▲この簡易スタンドはギア方式なのでUNITの簡易スタンドと違って一気にリフトアップするのではなく、少しずつリフトアップ出来るものになっています。
なので少しずつ力を加えながら様子を見ながらリフトアップ出来るので、倒れてしまう危険はかなり減ります。とはいえ安いというアドバンテージが無くなってしまうので、どちらを選ぶかは考えて決めよう!
パンタジャッキ&ラバーアタッチメント
パンタジャッキは基本的に車のジャッキアップを行うためのものだという認識が高いアイテムですよね?ですがパンタジャッキは万能ジャッキと言えるくらい汎用性の高いアイテムなのです。
車のジャッキアップはもちろんの事、バイクのスタンドとしても使用が可能となっており、筆者もバイク整備士をしていた時は日常的にお世話になったアイテムだと言えますね!
パンタジャッキは本来は車用のアイテム。それを整備士時代に使っていたと聞くと「おや?」と思うかもしれませんが、決して横着していたというわけでは無く、使い方を工夫すればバイク用としても十分に安全に使用出来るものになるという事です。
パンタジャッキは低くも高くも使えるスタンドとなっており、使い勝手も高いので1つ持っておくだけでかなり助かるものです。
でもさこれって車用ならではな感じで鉄が接触するんだよね?傷とかつかない?
それはメモ内に書いた”工夫”ってやつでカバーするんだよね!
車に使用する場合は目につかない車の裏側にジャッキを当てるので保護素材とかを使用し、ジャッキアップする人はあまりいないでしょう。ですがバイクの場合はどこかにジャッキを当てて傷が付こうものなら絶対に目立ってしまいます…なので保護材を使うのです!
このようなパンタジャッキ用のラバー保護材があるので、これを追加する事で車はもちろんバイクにもパンタジャッキを使用する事が出来るようになるんですよね!
そしてパンタジャッキを使用する事によって、ある程度のバイク整備に使用する事が出来るようになります。
- チェーンのメンテナンス(清掃や注油)
- チェーンの交換
- リアホイールのメンテナンス(清掃やステッカーチューン)
▲ここまでは簡易スタンドと同じ…
- フロント&リアホイールの着脱(タイヤ交換を含む)
- フロントフォークの着脱(交換や分解整備を含む)
などなど…
最初に紹介した簡易スタンドは基本的にはチェーンの清掃などの簡単なメンテナンスを考えてリアホイールを回せるように開発されてアイテムなのでリアタイヤを少し浮かせるのが限界なので簡単な整備までしか使えません。
しかしパンタジャッキは基本的に車のタイヤ交換をする為に開発されたものなので、結構高い位置までリフトアップする事が出来るのでやれる事が増えます。
そして簡易スタンドはバイクのスイングアームに当てる専用ですが、パンタジャッキは色々な所に当ててジャッキアップが出来るので上手に使えるようになればフロントの足回りの整備も行う事が出来るのです!
しかしながらパンタジャッキも簡易スタンドと同じように長時間の使用には適していないので、バイク保管には向かないものとなっています。パンタジャッキもスリムになるので収納も持ち運びも簡単に出来るアイテムだ。
▼簡易スタンドとパンタジャッキの使い所の考え方
- これからDIY整備を始めようと思う初心者整備士向け
- DIY整備を行うけどチェーン清掃などの簡単なものだけ
整備にも保管にも使えるスタンドは大きめでちょっと高価
先に紹介した代表的なスタンドは安く小さめ(スリム)なので気持ち的にハードルが高くないので導入しようと思えば割とスッと購入に踏み切れるようなアイテムです。しかしバイクの整備には使用できるが保管には向かないものとなっています。
逆にここから紹介するスタンドはサイズも値もちょっと大きなものとなるので気持ち的な購入ハードルはやや高い…その代わりバイクの保管にも使えるくらいの安定度を持っているので1つあれば色々出来るものとなっています。
リアメンテナンススタンド
このスタンドを見た事あるバイク乗りは多いでしょう!通称メンテナンススタンドと呼ばれているやつですね。これはリアタイヤをまるっと浮かせることが出来るスタンドであり、高さも十分なのでリアの足回りの整備もまるっと行うことが出来るアイテムとなっていますね!
スタンドの設置も解除も難しいと思われる場合が多いので2人1組で行うのがやっぱり確実なのですが、使い慣れれば1人でも使い勝手良く使う事ができるアイテムとなっているのでバイク乗りとしてはこれをかっこよく使いたいと思う人も多い。
リアタイヤをぐるっと囲う構造となっているのでそれなりの大きさがありますが、重量は片手で持てるくらいになっています(軽いわけではないですが)。
下手に大きめの衝撃を与えたりしなければよほどバイクは倒れるような構造では無いのでバイクの保管も出来るスタンドとなっているので、整備をするにしてもやはり安心感が違いますね!
この手のメンテナンススタンドはたくさんでており、やはり有名所のブランドであれば精度が良く安心感は高い!しかしちょっと高いと感じるかもしれません。
逆に聞いたことのないブランドの物であれば安い物も出ていますが、精度が悪いとバランスも悪くなるので安い物を見つけて良いな…と思った場合はしっかりとレビューを読み込む事をおすすめします。
フロントメンテナンススタンド
メンテナンススタンドにはフロント用もあり、これもリアのメンテナンススタンドと同じようにバイクを直立させる事が出来るアイテムです。
こちらもリア用と同じく高さがかせげるのでフロントの足回りの整備を大体行う事が出来るスタンドになっています。フロント用のものは設置と解除をするのがプロでも1人では難しいので使うなら以下の方法がおすすめ。
- 2人1組でスタンドの設置と解除を行う
- リアメンテナンススタンドと併用する
上記の2パターンで行う必要があります。
ただ、フロント周りをDIYで整備したいという場合はこれほど心強い味方は他に見当たらないくらい優秀なアイテムとなっているので、DIY整備で本当に色々なことをしたいと考えている人は持っておいて損はないと言えるでしょう!
しかしながらやはり設置と解除が1人では難しいものになるのでリアメンテナンススタンドとの併用が必須くらいに考えておいたほうが良い。そしてリアメンテナンススタンドと同じようにバランスが大切なので、信頼できるブランドのものか、レビューを熟読して選びましょう!
フロントホイールクランプ
フロントホイールクランプはフロントホイールを支えられるスタンドになっています。ここまで紹介したスタンドと違う所として、リフトアップするものではなく単純にバイクを支えられるものとなっているスタンドですね!
フロントをクランプして保持するのに特化したスタンドになっているのでバイクを直立させておきたいときに重宝するスタンドだと言えるでしょう。
バイクを直立させておきたい時?思いつかないな…
DIY整備じゃあまり無いタイミングかな?
DIY整備で直立させておきたい場面ってあまりないとは思いますが、そんな用途にとても使えるアイテムだといえます!DIY整備で使うならリアメンテナンススタンドと併用するとより安定性が増しますので、そのような使い方や保管の時にも安定感を上げる事が出来ますね。
バイクホイールクランプの使い方はとっても簡単であり、可動部をしかるべき方向にしておき、それに向かってバイクを前進させてガッタンとクランプ部にセットされれば完了という簡単さになります。
使い方が簡単なので比較的誰でも早く慣れる事が出来ます。
バイク用スタンドは「使い所」と「どのように使っていきたいか」で選ぶ
このページでは”整備にのみ向いているスタンド”と”整備にも保管にも向いているスタンド”として2パターン紹介しましたが、整備のみのものであれば安さと使いやすさのメリットが大きい。逆に両方に向いているスタンドはちょっと大きくて比較的高価だがやれる事が多いのと安定感が高い。
どちらを選ぶか?という基準はどんな風に使おうと思ってスタンド探しをしているのか、DIY整備をどのレベルまでやっていきたいのかという2つを考えて選ぶと良いでしょう。
安さを重視して整備のみに向いているスタンドを揃えて、後々両方に使えるスタンドを買うと高くつきますし、先に両方に使えるスタンドを揃えてちょっとした整備にしか使わないとデカくて邪魔にしかならない。
後先の事を考えて揃えた方がお財布的にも保管的にも気持ち的にも楽なので選ぶ段階でしっかりと時間をかけて考えるのが一番という事になりますよ!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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