アドベンチャータイプなどの積載性アップが既にバイクメーカーから提案されているようなバイクならそこまで困る事は少ないかと思いますが、スポーツバイクなどは自分でバッグを選んで追加するなどしなければなりませんよね?
バイクタイプによっては「似合う・似合わない」バッグデザインがありますし、何よりバッグサイズは多種多様…ですがバイクキャンプに出たいと思ったらそこそこの大きさのバッグが望ましい!
とは言えバッグサイズなどにも限界があるので、出来るだけ荷物を厳選し少なくする必要がありますが、最低限の装備でもバイクに積載となると結構大変だったりする…そんなバイクキャンプをやりたいバイク乗りの見方になってくれるのが”ダウン素材”の寝袋(シュラフ)というわけだ。
バイクキャンプの積載には化学繊維よりもダウンの寝袋の方が助かる
キャンプの防寒寝具の寝袋(シュラフ)には化学繊維とダウンの2つの素材が主に採用されています。
化学繊維とダウンではそれぞれ良し悪しがあるのですが、結論から言えば積載性の高さはダウン素材の寝袋の方に軍配があがります!それはやはり化学繊維よりもダウンの寝袋の方がコンパクトに収納できるからです。
ダウンと化学繊維の寝袋素材の違いは上記のような雰囲気になります。
ダウンは小さくコンパクトに収納できて軽量で保温性が高い、反対に値段が高く手入れにも手間がかかる素材になります。化学繊維は収納や軽量さはダウンに劣りますが、水に強く安くて手間もかからないという違いがあります。
なので「バイクキャンプに積載性を重視するならダウンを選び、金額や手間はある程度許容する」必要があるという感じですね!確かに収納サイズだけで見てもそれぞれを比較すると結構な違いがあるので、バイクの積載がどれだけ頑張っても難しいと思うならダウンを選ぶべきだと言えますね!
逆に積載はある程度なんとかなりそうなら、コスパの高い化学繊維の寝袋が良いとも言えるでしょう!化学繊維の寝袋は下記ページにまとめてありますので良ければ参考にしてみて下さい。
ダウン素材の寝袋はコンパクトに収納できて使用可能気温も幅広い!
ダウン素材の寝袋は収納サイズが優秀だと先に比較紹介しましたが、ダウン寝袋でコンパクトと言える基準サイズは約φ15cm×長さ30cm程度だと言えます。この基準サイズは良い塩梅のコンパクト具合だと言えます!逆に化学繊維の場合は約φ20cm×長さ40cm程度であれば十分にコンパクトと言えますからね。
これだけの説明でもいかにダウン寝袋の方が積載性に優れているか理解できるでしょう!更に言えばダウン寝袋は使用気温の幅が広く用意されているので使用季節での選ぶバリエーションにも困る事は無いですね。
コンパクトさも品質も十分!有名ブランドのダウン寝袋4選プラスα
まずは選んでおけば間違いなしの品質を持つ有名ブランドのダウン寝袋を紹介していきます!有名ブランドで品質も高いぶん金額もそこそこしますが、まず選んでおけば失敗は無いと安心できるブランドの物を4選紹介します。
有名ブランドはモデルシリーズを展開し、数字などでスペックを分けていたりします。そんな感じの製品展開が多いので、各ブランドの代表モデルを1つ紹介し、そのモデルの別スペックバリエーションをプラスαで紹介していく感じです。
ここで紹介する寝袋はコンパクトさは当たり前なので、そのサイズもそこそこ参考にしつつ使用気温帯などもチェックして参考にして下さいね!
モンベル:ダウンハガー800 #5
収納サイズφ12×24cmの超コンパクトサイズは積載性はかなり高いと言えますね!モンベルのダウン寝袋の中でもダントツに小さくなるのでモンベルではこの寝袋を代表的に紹介!
ちなみにモンベルのダウンハガーシリーズの名前に#5という数字が付いていますが、これはモンベル基準での使用気温の基準の数字となります。
- #0、#1:冬山や極寒
- #2、#3:3シーズン対応
- #5、#7:夏山やキャンプ
という感じになります。
代表的に紹介した「ダウンハガー800 #5」だと夏山や、いわゆる本シーズン中のキャンプでの使用に適していると言えますね!なのでバイクキャンプなどでメインに使うものとしてはモンベルならこの寝袋で十分なスペックだと言えます。
スペックは十分な上に収納サイズは最高峰レベルなコンパクト具合なので”ベストバイ寝袋”と言っても過言では無いでしょう!
- 収納サイズ:φ12×24cm
- 重量:416g(スタッフバッグ込439g)
- 生地:10デニール・バリスティックエアライト(ポルカテックス加工)
- 快適睡眠温度域:9℃
- 使用可能限界温度:4℃
使用可能限界温度が5℃とそんなに低くは無いので、冬の使用では無くバイクのオンシーズン時にバイクキャンプに行く時などのメインとしてが丁度良いですね!初春や初冬などの寒い時期であればインナーシュラフや厚着をしてくるまる事をすれば使用が可能だと言えるでしょう。
こんな感じでの使用も出来るのでとりあえずバイクキャンプではこれ1つで十分だと言えるレベルですね。
もう少し使用可能限界温度が低い物が欲しいという場合は#3あたりがおすすめ!モンベルのダウンハガー800シリーズは#の数が下がるごとに限界使用温度域が低く高額になるので、3シーズンなら#3が無難。
限界使用温度が-1℃まで下がるので、#5よりも寒いシーンでの使用が出来ます。
ロングやシームレスなどのバリエーションがあるので、自分に合うものを選ぶ事が出来ますね!
ナンガ:オーロラライト350DX
ナンガは最高峰の寝袋を出しているという名高いブランドですが、そんなナンガですがそんなにとんでも無く高額だったりするわけでは無いので十分におすすめ出来るブランドでもあります!
そんなナンガの中でも「オーロラライト350DX」はナンガの中でもかなりコンパクトに収納できるモデルとなっており、バイク乗りにおすすめだ。
この寝袋も快適使用温度5℃、限界使用温度が0℃とバイクシーズンでのキャンプであれば1つで十分だと言えるモデルでしょう!
ナンガでは紹介しているオーロラライトシリーズが最高峰のシリーズだと言え、ナンガの場合は350DXと、この数字がいわゆる対応可能温度レベルの基準となっています。
- 350DX:夏山やオンシーズンキャンプ
- 450DX:3シーズン(夏山高所登山~無雪期の冬山)
- 600DX:3シーズン(夏山高所登山~無雪期の冬山)
- 750DX:3シーズン(夏山高所登山~無雪期の冬山)
- 900DX:冬山登山の入り口的な位置
という感じの使用可能温度域となっています。
450DX~750DXは全て3シーズンの同じ立ち位置となっていますが、数字が上がるごとに快適使用温度と限界使用温度が下がっていくので数字が大きいほど寒い時期や地域での使用が可能となります。
その中でも「オーロラライト350DX」はオーロラライトシリーズのエントリーモデルとなりますが、それでも快適5℃/限界0℃とオンシーズンでの使用としては十分に優秀なのでエントリーモデルだろうが、これ1つで十分と言える!
- 収納サイズ:φ13×25cm
- 重量:750g
- 生地:表地/15デニールオーロラテックス、裏地/15デニールリップストップナイロン
- 快適睡眠温度域:5℃
- 使用可能限界温度:0℃
ナンガブランドはいわゆる寝袋ブランドのビッグネームなので、シリーズ内のエントリーモデルだとしても収納サイズはもちろん使用可能温度域も優秀だ!
そして流石ナンガのオーロラライトシリーズと言えるレベルで1段階スペックの高い450DXにするだけで快適0℃/限界-5℃と結構寒い時期やシーンにも対応出来るようになるので寒がりなら450DXを選ぶのもアリですね!
イスカ:ダウンプラス チロル X
イスカというブランドは他のキャンプ用品有名ブランドの同じくらいの使用温度域の寝袋と比べてもやや金額が抑えてあるイメージのブランドです。
イスカは他のブランドの同使用温度域と比べると安いモデルが多いです。
しかしながらイスカはモデル別使用温度域の幅が広いので、夏場のキャンプ~極寒の冬山キャンプなどの幅広いロケーションに対応出来るのでイスカブランドだけで幅広い気温に対応出来る。
そしてこの「ダウンプラス チロル X」はダウンを使用していながら割と安く、収納サイズも優秀なので春夏秋のバイクのオンシーズンにバイクキャンプ用で寝袋を揃える場合には丁度良いと言えるでしょう!
初めての寝袋とは言え、最初から良い物を揃えてすぐに買い直すことが無いようにしておきたいという考えのバイク乗りにとってはベストな選択と言っても過言では無いでしょう。
限界使用温度としては6℃とダウン寝袋の中ではそこまで低い気温までの対応は難しいですが、バイクキャンプ用にと考えれば十分と言える使用温度域ですね。そして収納サイズがφ13×24cmと十分に小さいので積載時もかなり助かるはずだ!
イスカには上記のような基準があり、「ダウンプラス チロル X」は1のカテゴリになります。
- 収納サイズ:φ13×24cm
- 重量:620g
- 生地:表地/ポリエステル100%、裏地/ポリエステル100%
- 快適睡眠温度域:-
- 使用可能限界温度:6℃
他のブランドのダウン寝袋と比較しても安く、収納サイズが小さいので基本的に暖かい季節のみのバイクキャンプならこれ1つで十分だと言えるでしょう!
ダウンプラス チロル Xでは寒さに対してやや心もとないというバイク乗りは1つ上位モデルの「ダウンプラス タトパニ X」を選ぶのが良いですね!
イスカ:エアドライト140
同じくイスカですが、先に紹介した「ダウンプラス」とは違ったおすすめのモデルシリーズがあります。それが「エアドライト」シリーズです。
エアドライトシリーズは同ブランドで先に紹介したダウンプラスよりも更にコンパクトに収納できる寝袋になっているのでバイク乗りのバイクキャンプに更におすすめだと言えますね!
その中でも「エアドライト140」はイスカシリーズの中でも収納サイズが最小サイズになっているのでかなり積載に助かるサイズ感になっている。そんな収納サイズはφ10×18cmとかなり小さい。
その分ダウン量はあまり多くなく限界使用温度が8℃とそこそこ高めになっており、暖かい季節のキャンプメインに使用が向いていますね!
▲この基準でいうところの1に該当する寝袋になっています。
- 収納サイズ:φ10×18cm
- 重量:300g
- 生地:表地/ナイロン100%、裏地/ナイロン100%
- 快適睡眠温度域:-
- 使用可能限界温度:8℃
エアドライト140は必要最低限の機能のみを備えたシンプルな構造になっているので、軽量化という面にも寄与しています。
何より超コンパクト&超軽量な寝袋なので、本当に積載サイズを抑えたいのであればこの寝袋に限る!
エアドライトシリーズには…
- エアドライト140
- エアドライト160
- エアドライト190
- エアドライト290
- エアドライト480
- エアドライト670
- エアドライト860
数字が上がっていくにつれ、スペックも上がっていきます。
エアドライト140からもうワンランク上のスペックを求めるなら160や190では無く「エアドライト290」が良いでしょう!基準のリスト的にも2に該当し、限界使用温度も2℃と結構低くなっているのでエアドライト290が1つあればちょっと肌寒くなった季節にも使える。
ちなみにエアドライト290の収納サイズはφ14×24cmとエアドライト140と比べると大きいがそれでも十分にコンパクト!
5,000円以下で買える超安いコンパクトなダウン寝袋2選!
有名ブランドは高い品質と大きな安心感や所有感などがありますが、やはり金額が高いんだよなぁ…と思ってしまっても仕方ない!バイクという趣味だけでもお金がかかるのに、バイクキャンプになると尚更ですからね。
そんなキャンプ用品にかかる金額は抑えたいと思っているバイク乗りにおすすめなのが5,000円を切る金額で購入出来る寝袋だ!
バイクキャンプは暖かい季節にしかやらないから、そこまで高スペックな寝袋は必要なく、何もないよりは快適に睡眠をとりたい!だけど収納サイズはコンパクトが良いというようなバイク乗りにおすすめなのがこれから紹介する5,000円以下で買えるダウン素材の寝袋です。
Naturehaike(ネイチャーハイク):封筒型寝袋
Amazonでも評価の高いダウンの寝袋になっています。スペックは高くありませんが、それを補ってあまりあるほどの安さとコンパクトさがあるので、暖かい季節のみの使用をと考えているバイク乗りが「これで十分だ!」と考えるのも十分に納得できる。
快適使用温度域は15~20℃と高めなので、限界使用温度域も9℃と高く使用温度域のスペックは高くありません。
しかしながら収納サイズはφ12×29cmと十分なコンパクトさをもっており、重量も680gと十分に軽いので500mlペットボトルを持っているようなイメージで持ち運ぶ事が出来ます。
Amazon内の評価では2023年4月現在で545件のレビューで★4.3と高評価なので超安い寝袋を探しているのであればかなり興味が湧くはずだ!
ちなみにコンプレッションバッグを使用し、縦に長い状態から更に小さくする事で、更に小さな収納サイズに出来る仕様になっているので積載面でもかなり優秀ですね。
LEAP:寝袋 ダウンシュラフ 封筒型 コンパクト
先に紹介したネイチャーハイクの寝袋よりは金額が上がりますが、それでも安いのがこのLEAPというブランドのダウン寝袋です。
この寝袋の収納サイズはφ14×26cmとコンパクトなのはもちろん、限界使用温度域が0℃と温度域のスペックも高い製品となっています。
Amazonレビューは2件と少ない点に不安が残る人がいるかと思いますが、それでもレビュー評価は★5となっており、どのレビューもかなり満足しているのが伝わるものになっていますね!
重量は800gとコンパクト&軽量モデルの中では結構軽いというものでは無いですが、十分に軽いし小さくなるので積載や運搬に困ることはまず無いでしょう。
Amazonレビュー件数が2件とやや不安になる部分がありますが、とりあえず寝袋が必要だ…まずは安い寝袋を使用しつつ本命を考えるというバイク乗りにはおすすめな寝袋だと言えますよ!
こんな感じで安くてコンパクトなダウン寝袋も出ているので、ハズレは多いかもしれませんが上手に見つけると満足いくものと付き合う事が出来るでしょう!
コンパクトなダウンの寝袋は安心とスペックを取るか、安さを取るか!
ダウンの寝袋であれば基本的にコンパクトな収納が出来るものが多く揃っています。コンパクト基準はφ15×30cm程度と言うのは覚えておいた方が良いですがね!
基本的にコンパクト収納なモデルが揃っているので、あとは選ぶ基準としては「使用温度域スペック、金額」などを基準に選ぶと良いですね!
特にバイク乗りのバイクキャンプでは暖かい季節にしか寝袋を使用しないという場合が多いでしょう。それならば有名ブランドのものでも結構な金額の物は必要無く、1つのモデルシリーズの中でもエントリーモデルな位置の寝袋で十分だったりします。
そんなことを踏まえて、有名ブランド品を選ぶのか格安・超安な寝袋を選ぶのかを検討してみると良いですね!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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