バイクを選ぶ決め手って色々あると思いますが、一概に「○○ならこれが良いよ!」なんて言う事は難しいです。
あなたの好みもありますが、どんな風に乗りたいか?どんな風に付き合っていきたいか?という用途が人によって違うからです。
今回はバイクの選び方についてのページになりますが
選ぶ排気量で迷っているけど、どちらかと言えば大型が気になるかな!
大型ってツーリングに向いているって言われているけれど、実際どうなの?
こんな人達に向けたページとなっています。
このページの題名にもありますが「大型バイクがツーリングに最適?答えはNO!」としています。
これについて深く掘り下げていこうと思います。
大型バイクがツーリングに最適?答えはNO!メインを考えて選ぶと良い話
まず、大型バイクの紹介でよく言われている「大型バイクはツーリングに向いている」という言葉ですが、これは間違いではありません。
何故なら大型バイクは「パワー・安定性・タンク容量・風防効果」が備わっているモデルが多くあります。
もちろん、大型バイクの全てにこれが当てはまるわけではありませんが大型バイクのラインナップにはこれが多く存在しているので向いていると言われます。
じゃあ何故私が「最適か?答えはNO!」と言うのかはいくつか理由があります。
それは…
- どのような道路を走るのか?
- メインの使い方は?
- あなたの体力的に長距離の場合はどれくらい走れる?
- 体格は?
という4つの要素が絡んでくる問題だからです。
平均的に考えて車で言うと「遠乗りは乗用車の方が楽だよね!」と言うのと同じ様に、「ツーリングは大型の方が向いているよね!」と言えてしまうので”大型バイクはツーリングに向いていますよ!”という事をよく言われているわけです。
ただ個人に対して考えてみると、色々なスタイルやその他の要因が絡んでくるので一概にツーリングにたくさん行きたいから大型だね!と当てはまるわけではありません。
その為、どんな風に考えていけばいいのか?というのをここから説明していきます。
ツーリングはどのような道路を走る?
これは何を聞いているのかというと”一般道路”なのか”高速道路”なのか?という事です。
昨日さ、ツーリングに行ってきたよ!
どこまで走ってきたの~?何目的で行ってきたの~?
という様にツーリングという言葉は「ちょっとそこの公園まで行ってきた」場合などのご近所には使用せず、ある程度距離を走った場合に使用されます。
住んでいる県から他県にまで行ったり、それと同等レベルの距離を走行するという事。
そのようなツーリングではどっちの道路をメインで走行しますか?という点が割と大きくなってきます。
一般道路をメインとする場合…
一般道路をメインとして走行する場合は一概に大型バイクを選んだ方がいいよ!というわけには行きません。
一般道路には「信号」や「一時停止」などの何度も停車をさせられる場面があるという点が1つ。
更には車の流れや車の量にスピードが左右されやすい環境なので、大型である必要性をあまり感じない場合があります。
停車をする度に足を付き、周りの車の流れに合わせる様にアクセルワーク&バランスを整える。
これを何十キロも何時間も強要される状況がストレスに感じたり、必要以上に神経を使う事によって疲労が溜まりやすくなる場合もあります。
追い越しもしないし、すり抜けもする気ないよー!マイペースマイペース。
攻めたりスピードを出すのは危ないからね、トコトコライダーだよ僕は。
上記の様なのんびりライダーや、マイペースライダーであればそこまで気にしなくても良いかもしれません。
複数回連続で訪れるワインディングロードが好き、ある程度エンジンを元気に回してあげたい!と思っているライダーは下道メインのツーリングであれば大型で無くてもいいかも?と思う場面があるかもしれません。
私がそうなのですが、背が低く足つきがギリギリの状態のバイクに乗っていると信号待ちがかなりしんどいですw
何度も何度も止められると悲しくなりますね…
でも、足つきがギリギリでも「これに乗るんだ!」と一番気に入ったバイクを選んだので後悔はありませんよ?
▲私の様に、一番のお気に入りに乗っているんだからちょっとくらいの不便さなんてへっちゃらだよ!という場合は問題ないかもしれませんけどね。
高速道路をメインとする場合…
高速道路をメインとする場合であれば、大型を候補の大前提に入れても良いかもしれません。
大型の中でも高速ツーリングに向き不向きはありますが、小排気量帯よりも向いているモデルは多いのでその中から”自分に合う、ツーリングに向いている大型”を選ぶと良いでしょう!
常に結構な速度で走行する高速道路はやはり大型が向いているのは変わりません。
- スピードを出す、追い越しをする時のパワー
- 車重による安定感
- 距離を伸ばす為の大きめのタンク
- 走行風から守ってくれる風防性能
これらはやはり大型に軍配があがりますね!
▲まぁ…どこまで行っても車種によるところはありますけどね!
メインの使い方は?
バイクを使用する多くの場合は、どんな場面か?という事です。
- お休みの日のツーリング
- 通勤、通学
- 趣味としてとりあえず所持する
あなたは、買ったバイクを何に使いたいですか?何によく使いますか?
この項目では、バイクの”重さ”と”大きさ”についてがポイントとなってきます。
多くの大型バイクが中型・小型バイクよりも重く、大きい車体をしている点が重要です。
通勤通学など、日常のあらゆる場面で使用したい
日常的に使用すると考えている場合には注意が必要になります。
あなたが検討しているバイクが何かにもよりますが、大型バイクは比較的軽いものから重たいものまで幅広く存在します。
ここで高速道路ツーリングには重たいバイクが安定するって聞いたから重た目のバイクを検討しているという場合には更に注意が必要です。
確かに高速道路では重量があった方が安定性はありますよ?でも、通勤通学で使うのにそんな重たいのを毎日乗るのって大変じゃないですか?
極端な例だけど「CB1300とかVMAX」ってでかいし重たいから、毎日毎朝車庫から出して乗るってしんどそう…
ちょっとそこまでってレベルでも、出すのがめんどうだから車に乗って行っちゃいそうかな…
大きくて重たいバイクは乗るまでが大変です。私だったら普段使いで高速道路ツーリングに向いている様なバイクはちょっと遠慮します…
「毎日長い距離通勤する場合はどうなのさ?」という感想も出るかと思いますが、やはり毎日のお仕事…朝はせわしなく準備をしていたり。と考えると、そんな状況で大きく重たい大型バイクをよっこらせと出している時間は無い気がします。
明日も早いのに、あのでかいのを急いで出さないといけないのか…となるとちょっとめんどくさく感じませんか?
休みの日にツーリングに出かけたいから
この様な場合にはツーリング向けの大型バイクは良いと思います。
先程も言いましたが、大きくて重たいバイクは乗るまでが結構大変なのでしっかりと予定を組んで乗るという方法が一番合っている付き合い方な気がします。
○月○日にツーリング!って予定入れておくとバイクの準備の時間も計算するもんね。
そういう時ってテンション上がって少し早く起きて、準備後のバイク眺める時間あったりするよね…w
「平日は乗れない」と意識する事で、乗れる休日が楽しみになるという事も考えられます。
でかくて重たいからしょうがないかっ!と前向きに納得出来ますしね。
ツーリング向きの大型バイクは大きく重たいモデルが比較的多いです。
そのようなバイクは時間をかけてゆっくり準備をする時間が持てると良いですね。
時間を確保出来るとなると休日になるので、上記の様な付き合い方が合っている気がします。
あなたのツーリング・長距離ツーリングはどれくらい?
例えば…人によって”300km”の走行に対して「長い」と答える場合と「普通or短い」と答える場合があります。
長距離と意識する場合にはそれなりに疲労が溜まる状況を意識しているのが多く、基本的には自分の中のベーシックな距離のツーリングの方が行く機会が多いと思います。
そのベーシックな「ちょっとツーリング行ってきた」の距離がどれくらいなのか?というのがポイントです。
これは最初の項目で話した「一般道路か高速道路か」にもつながりますが、あなたの頻繁に行くであろうツーリングの距離によってツーリング向け大型が合うか、合わないかが見える1つの要因です。
この項目は考えるのが結構難しいのですが、自分のベーシックなツーリング距離が分かるとその分車種が選びやすくなるのは間違い無いでしょう。
下道で1~2時間程度で行ける距離の場合…
下道で1~2時間程度の距離であれば、ツーリング向け大型バイクを選ぶ必要性を感じないかもしれません。
もちろん地域にもよりますが、40~60km程度の走行で済む距離だと思いますので高速道路を使ったとしてもそんなに長い時間乗るわけでは無いので、大型の恩恵を受けません。
下道で行くか高速で行くかを迷うくらいの距離になるので、あまりに偏った大型バイクを選んでしまうと逆に疲労が溜まりやすかったり、扱いがストレスに感じる場合があるでしょう。
下道1~2時間程度で行ける距離なのであれば、大型で無くても苦を感じる事はほとんどありません。
逆に大きく重たいバイクで下道なんか選んでしまった場合は、疲れやストレスが余計にかかってしまう場合が大きいです。
下道で4時間以上かかるような距離
頻繁に行くツーリングが長い距離の場合は、ツーリング向けの大型に乗る価値は十分にあります。
下道で行くよりかは高速道路の方が気持ち的に向きやすく、あまり時間をかけて暗い時間になるのは嫌という心理もあるので、距離が距離だけにすんなり走行出来る高速を選びやすくなります。
そんな場合はもちろんツーリング向けの大型バイクがおすすめとなっているので、頻繁に行くツーリングの距離が長い場合であれば大型でも良いかもしれませんね!
簡単に言うと大きく重たいツーリング向けの大型バイクは下道には合わず、高速道路に合います。
その為、心理的に高速道路へ行きやすいような距離をよく走行する人は合っている場合が多いという事です。
あなたの体格は?
体格とバイクの関係はあなたの「心と体の疲れに直結する」と考えて良いです。
私の場合だと「大好きな車種に乗っているから、足つきがギリギリでも気にしない!」とは言いますが、信号待ちの度に神経と体力を消耗しています。
やはり自分の体格に合ったバイクを選ぶというのは大切な事なのは確かであり、足つきが不安定だったりするとその分余計に疲労が溜まりやすかったりします。
まずは検討中のバイクの足つき確認をしっかりしてみて下記のどちらに当てはまるか?を考えてみて下さい。
足つきが不安、筋力に不安がある
極端な例ですが「足つきも不安で、自分の力にも自信が無い」という場合は、あまり大きなバイクはおすすめ出来ません。
常に走行している場合であれば足をつくことが無いので問題は無いですが、そういう場面ばかりではありませんよね?
停車し足をつく度に神経を使い、ふらつかない様に体力を使い…力に自信が無ければ尚の事ふらつかない様に意識を集中しますよね。
筆者も停車にはちょくちょくふらついているよね…w
大型だけど、中型なみの重量だから助かってるんだよねきっと…w
私はなかば無理をして今のバイクのシート高を乗っていますが、ツーリング向け大型バイク並みの重量だったら倒さない様に全神経を集中させるので、かなり疲れる気がします…
足つきは許容範囲以上かな…ってレベル
このレベルはちょっと不安定な気もするけど倒す程では無いレベルです。
例えば「片足しかつかないけど、足の半分程度は付くから倒すまではいかない」というような感じです。
言ってしまえばちょっとは余裕があるという程度です。
これくらいであればそこまで疲労やストレスを感じる事は無いかと思います、何度も行う作業で感じるストレスなどは気づかない内に溜まり、疲労へと繋がります。
これが起こらないレベルの足つきのツーリング向けバイクがあるのであれば、選んでもツーリングで溜まる疲労に抑えられることが出来るでしょう!
ツーリングでは特に距離が長ければ長い程、ツーリング以外での疲労やストレスを溜めない様にしなければなりません。
ツーリングには行きもあれば”帰り”もあるわけで、帰り道に疲れによる事故なんか起こしてしまったら目も当てられません。
あなたにとって疲れにくいバイクを選ぶ事も重要なんですね!
大型バイクはツーリングに最適?のまとめ
以上、4つの項目を基に今回の題名について説明していきました。
- 一般道路メインか?高速道路メインか?
- 普段使いメインか?お休みの日メインか?
- メインのツーリングの距離は長い?短い?
- あなたの希望車種と、あなたの体格の感じは?
これら4つの項目だけでも見つめ直すと色々と見えてくることがあるでしょう。
全ての大型バイクがツーリング向けというわけでもないですし、全ての人にツーリングなら大型が良いよというわけでもありません。
あなたのバイクスタイルがどのように進んでいくかによって違ってきます。
たくさんある紹介ページの多くに「大型はツーリングに向いているよ!」というのは大多数に向けての説明です。
あなた1人に対してだと違う場合があります、今回説明した部分だけでも考えて”本当に大型が必要なのか?”と言うのを見つめ直してみて下さい。
まぁ好きなバイクに乗れるならちょっとの不便や障害なんて気にしないけどね!という人は是非大好きなバイクに乗れ!と言いますけどね!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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