このページでは…バイクカスタムやメンテナンス時にあると便利な工具と”コスパ良好”な工具セットを1つ紹介します。
この記事を読んで欲しいおすすめな人
- バイク整備を自分でやろうと思っている
- バイク整備の為の工具を揃えるつもり
- バイク整備に便利な工具を知りたい
- 工具セットは内容物、金額が様々で分からないから「おすすめ」を知りたい
- 狭い場所を作業するのに便利な工具の説明
- 汎用性の高い便利な工具の説明
- コスパの良い工具セットの紹介
- 工具を買う時に知っておきたい事
順を追って説明、紹介していきます。
バイクカスタムやメンテナンスに!あると便利な工具と工具セットのおすすめ
バイクに乗っているうちに「よし!自分でもバイクいじりをやってみよう」と思うライダーはたくさんいます。
私もその1人でした。
その自分でやってみようからバイクいじりの楽しさを覚え、整備士を目指す事になったんですよね。(遠い目…)
バイクの整備を自分で行うという事はとても良い事です。
- お店に頼む場合の工賃が浮く
- バイクに少なからず詳しくなる
- 乗るだけよりも愛着が湧く
などの良い事があります。
やっていくうちに失敗もするでしょう。それも経験値です。
バイクが二度と動かなくなるような失敗で無ければ、あなたのバイク整備の経験値と思い出として残ります。自分で整備をするのはやっぱりおすすめ!
でもバイク整備をしようと思うけど…何買えばいいんだろ。
”何を買えばいいんだろう?”という場合は下記リンクがおすすめです。
バイクは狭い場所で作業する事がある
バイクは小さなフレームの中に「これでもか!」というレベルで各パーツが詰め込まれています。
つまり、整備をする場所によってはめちゃくちゃ狭い状況で作業をしなければならない時があり、いつも使っている工具が使えないなんて状況があります。
そんな時は”工具を変更する”必要があります。
これは人による事では無く、「使えない」又は「使いづらい」工具をそのまま使用するとボルトナットを駄目にしてしまったり、バイクを傷つけてしまう事につながります。
狭い所では以下の2点が重宝される場合があります。
首振り板ラチェット(ギアレンチ)
▲上の画像が板ラチェット(ギアレンチ)です。
板ラチェはコンビネーションレンチ(メガネレンチ)にラチェット機構が付いているレンチになります。
狭くてラチェットハンドルが入らないけど、手を入れる事は出来る場合などはこの板ラチェットを入れる事が出来る場合が多いです。
狭い所でかなり活躍してくれますよ!
狭い場所以外でも、ラチェット機構が付いているのでラチェット無しレンチよりも早く作業が出来ます。
【ラチェット無し、メガネレンチの場合】
- ボルトナットにレンチを当てる
- 緩める or 締める
- レンチをボルトナットから外す
- ①に戻る
【ラチェット付きの場合】
- ボルトナットにレンチを当てる
- 緩める or 締める
- ちょっと逆に回転させ緩める or 締める
- ②と③を繰り返す
ちょっと文字だけでは伝わりづらいかもしれませんがラチェット付きの場合は、レンチをボルトナットに当てる→外すという動作が必要無くなります。
この動作が無くなるだけで、作業がかなりスムーズになります。
1/4ラチェットハンドル
1/4(四分一)ラチェットハンドルは、かなり小さいラチェットハンドルの事です。
板ラチェの使いどころと同じく、手なら入るけど…という所に活躍してくれます。
工具が入らない場所だけに限らず、ボルトナットと近いパーツや他のボルトナットが近くて普通のソケットだと入らない時にも使用出来ます。
1/4は簡単に言うとラチェットハンドルもソケットも通常のミニチュア版という事。
「あると便利」から「揃えておくべき」まである
基本的に揃えておくべきものは”トルクレンチ”です。
それ以外は「あなたのバイク整備の為に必要な物」か「あると便利なもの」です。
あなたのバイク整備の為に必要なものは、バイクによって異なります。
行う整備毎に揃えていくと良いかと思います。
ただ、あると便利な工具は基本的に多くのバイクに使用出来て使える整備も多いです。
最初に紹介した「板ラチェ、1/4ラチェット」もあると便利なものの1つであり、他にも便利な工具があります。
T型スライドハンドル
”T型スライドハンドル”はTレンチの持ち手の部分が、スライドする物の事を言います。
上の画像はTレンチの「持ち手」の部分であり、これにエクステンションバーとソケットを付ける事でTレンチになります。
ただ、このTレンチの持ち手の部分だけの工具はエクステンションバーを間に挟まずにソケットをそのまま付ける事が出来たりと汎用性が高いので”携帯用”にも便利ですし、整備する箇所に合わせて組み合わせる事が出来るので持っておくと便利ですね。
エクステンションバー
”エクステンションバー”は延長する棒の事です。
T型スライドハンドルの説明の際にも出てきましたが、T型スライドハンドルにも付ける事が出来ますし、ラチェットハンドルにも使用出来ます。
自分から締めたい・緩めたいボルトナットに距離がある時や、その間に邪魔なパーツ類が密集している時にエクステンションバーをハンドル類に付ける事でソケットを届かせる事が出来る工具です。
ボールポイント付きヘクス(ヘックス)レンチ
画像下の赤枠内の部分「丸く」なっていますよね?
これが”ボールポイント”と呼ばれる部分です。工具を知らない人はこれが付いているのを持っていても使っていなかったりします。
ボールポイントは、その丸いお尻の部分でくるくる回すことが出来るのですが「丸い」おかげで真っすぐ挿さなくてもボルトから工具が外れる事無くするする回す事が出来ます。
ボールポイント付きヘクスレンチを使い慣れた人は、片手でスピーディに回す事が出来るんですよね。
上記3点が汎用性の高い「あると便利な工具」です。
工具を使い始めの慣れていない時期だと、なにこれどこが便利なのさ。
となりますが、工具に使い慣れていけばいく程ありがたみが理解出来ます。
これから工具を揃えようと思っているライダーは揃えておくと良いですよ!
おすすめの工具セット
あると便利な工具を見てもらった所で、おすすめの工具セットを1点紹介しておきます。
整備士をやめる時に「もうやらねーな…」と工具を譲ってしまった私がまたバイク整備を始める為に、購入したものをおすすめします。
【アストロプロダクツの工具セット】
アストロの工具セットは、これからバイク整備の為に工具を揃えるという人にとてもおすすめです。
何がポイントかと言うと”バイク整備の為に揃える”という所。
アストロもそうですが、それ以外のお店が出している工具セットはセット内容が様々です。
その中でも今回紹介するセットはかなりおすすめです!
【おすすめポイント】
- バイク整備で”まず揃えたい”工具がほぼ入っている
- 工具セットの中では安価
- トルクレンチをプラスするだけで幅広いバイク整備が可能
上記が主におすすめする理由となっています。
この工具セットの内容はバイク整備にとても向いており、このセットだけで使用頻度の高い工具を揃える事が出来ます。
絶対に必要というわけでは無いですが、あると便利で紹介した「T型スライドハンドル」「エクステンションバー」「ボールポイント付きヘクスレンチ」も、もちろん入っています。
収納箱付きで約17,000円程で購入できるので一気に揃えたいという人にとってかなりコスパが良いですよ!
私はこの工具セットに”トルクレンチ”と”板ラチェ”を足して使用しています。
アストロ工具セットのちょっと惜しい所
【おすすめポイント】
- バイク整備で”まず揃えたい”工具がほぼ入っている
- 工具セットの中では安価
- トルクレンチをプラスするだけで幅広いバイク整備が可能
上記3点が惜しかった点です。
【ヘックスレンチが使いづらい】
ボールポイントを片手で使用する際の話になりますが
画像は別製品ですが、セット内の物は赤枠部分が長いので使いづらいのです。使いやすいものを買い足すかも…
【上のフタを開けないと引き出しが開かない】
ツールボックスは3段構造で下2段は引き出しとなっています。
引き出しを開けるときは上のフタを開けないと引き出しにロックがかかっていて空かないんですよね。
引き出しの中身だけを取る時とかにはちょっと面倒になります。
【取っ手は上に付けて欲しかった】
多分耐久力的に無理だったんだと思いますが、とってはボックスの両サイドについています。
片手でも持てる重さなので、わざわざ両サイドを持つのがちょっと面倒な時がありますねw
惜しい所は上記3点で、ヘクスレンチ以外は正直どうでもいいです。
つまり、私的には欠点が1つでありコスパ良好大満足なツールボックスと言う事。
工具を買う時に知っておきたい事
工具を揃える時に知っておきたい事を説明します。
これを頭の中に入れて工具選びをするとそこまで迷う事は無くなると思います。
工具には良し悪しがある
工具にはしっかりと良し悪しがあります。
違いは”耐久性や制度”です。
良い物は使用回数を重ねていてもなかなか壊れませんが、悪いものはそこまで持ちません。
良い物は精度が高くボルトナットにあてた時にガタが無く、悪いものはガタがあります。
そこまで高額で無くても普通に使える
色々見たけど、工具ってピンキリ…やっぱり高い物の方が良いんだよね…?
良し悪しがあるからと言って高額な工具を揃える必要はありません。
工具店で売っているものであればセルフ整備であれば十分なんですよね。
よく「KTCじゃなきゃ、TONEじゃなきゃ」とおすすめされていますが、整備士の様に仕事で毎日使用するのであれば別ですが
自分のバイクを定期的に整備する程度であれば工具店で売っているそこそこの金額のもので十分です。
急に必要になった時は100均でもアリ
年々レベルアップしている100円均一では工具を取り揃えているショップがあります。
私が見たのは大きめのダイソーでしたが、以下のものが売っていました。
- ラチェットハンドル
- ヘクスレンチ
- コンビネーションレンチ
- ドライバー類
急に自分でやらなければならない状況であれば100均という選択も十分にアリ!
ただ注意点として「長い事使うのには適さない」と思っておきましょう。
見て分かる程の剛性の低さは何度も使用していたり、強い力をかけると壊れるのが目に見えます。
お試しで100均工具を利用し、工具店で揃えたら使っていた100均工具はバイク積載工具へ…というような使い方なら良いかもしれませんね!
整備毎に必要になる工具
バイクの整備を一通りやってみると分かりますが、場所によってはちょっと見ないような工具も必要になる場合があります。
あなたがバイクの整備の「どこをやってみよう」と考えているのであれば、まずそこの整備で必要になるものを揃えるというのも良いですね。
参考までに下記リンクをどうぞ
まとめ
「バイクの整備を始めよう」と思っているライダーに対して「大切にしようと思っている証拠だ、素晴らしい!」と言いたいです。
ただ、バイク乗りの多くって見栄っ張りですよね!その見栄っ張りを工具選びで発揮しないように気を付けて下さい。
見栄を張って有名な工具を高いお金で購入するのは良いですが、バイクの整備は工具以外にも必要になるものがあります。
「ケミカル(油脂類)」や「交換するパーツ(消耗品)」です。
工具以外の物を揃える予算も必要になるので、工具は見栄では無くコスパを優先する事がおすすめ。
そこまで高額で無くても十分に長く使用出来る物がたくさんありますよ?
元整備士の私が「工具のおすすめ記事」を読むたびに思う事があります…それは、高いもんばっか紹介してんなぁ…です。
もちろん高価なものは良い製品がほとんどです。
でも、わざわざ「工具 おすすめ」で検索している人って工具の知識があまり無い人じゃないですか。
工具を知っている人のほとんどはそんな検索の仕方はしません。
知らない人が高いものばかり紹介されている記事を見たら「やっぱり高いのじゃないとダメなんだよなぁ…」となってしまいます。
高い工具じゃなきゃダメだと思ってお金を使い…「ケミカルや消耗品」でお金を使い…
となるとせっかく整備をするぞ!って思っていてもなんだかシュン…となってしまいますよね。
覚えておきましょう。
工具は有名で高額な物じゃなきゃいけない必要はありません。
工具店に売っている程よい価格のもので十分です。
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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