このページでは”バイクの法改正・法緩和”について説明していきます。
バイク、並びに車などの法改正は幾度となく行われてきており、ライダーや歩行者の安全性の向上や環境負荷などに対しての改善を図られています。
バイクに対してはあまり目立ったものはあまり無い法改正ですが、今回発表された改正に関してライダー達は少なからず知っておいた方がよいものがいくつかあるのです。
- バイクの法的知識は知っておきたい
- 車検不適合者には乗りたくない
- ライダー全員知っておくべきだと思う
バイクに関する法改正なので、ライダー全員が知っておくべき内容なのは確かですねw
バイクに乗っている人達で「法やルール」として意識しているのって”マフラー関連や保安部品”がほとんどですよね?
マフラーであれば音量と、触媒に気を付けていて保安部品に関しては付いていなければならないものは付けておくという程度でしょう。
でも、バイクに関する法ってもっと色々あって知らない内に「法を順守している場合」があったり「お店側が対策を打って販売しているのを購入」しているなど、気づかない内にしっかりと守る為の対策がしてあったりもします。
ただ、これらのルールに関してはライダーであれば、本来知っておくべき事なのです。
特に今回説明していく内容はバイクの見た目などに関係する内容なので自分でカスタムする人や見た目を気にする人には知っておいて損は無いものだと思いますよ?
バイクのリフレクターや灯火類に法改正!細かい変更をチェック
2020年8月5日に国土交通省は、二輪車への昼間走行灯(デイライト)装着を解禁する方針を明らかにしました。
日中に周囲に存在をアピールする(視認性の向上)事ができ、交通安全につなげるという狙いのようですね!この法は2020年9月下旬ごろに保安基準を改正するという事です。
その他にも、車幅灯(ポジションランプ)・側面反射板(リフレクター)の取り付けも義務化とし、これについては2023年9月以降に国の認証を受ける新型車を対象とするようですね。ちなみにミニバイク(50cc以下)は2025年9月以降となります。
「デイライト」に関しては装着の解禁という事なのでいわゆる”緩和”となる法令です。
「車幅灯・側面リフレクター」に関しては義務化なので”安全強化の為の強制措置”となります。
なので正直言って法に従う為に知っておくべき比重としては、デイライトは比較的低く、車幅灯・側面リフレクターに関しては高いという事ですね!
デイライトの法令詳細「デイライトって何?」
デイライトって全然聞き覚えが無いかと思います。
デイライト…日の光…?
何だろうね?日中に光らせるライトの事かな…でもヘッドライト常時点灯の義務があるし…
デイライトというのは簡単に言うと日中用のちょっと弱めのライトの事です。
▲画像の矢印が指しているものが「デイライト」になります。
左のバイクでは両さん眉毛(つながり眉毛)みたいに光っている部分、右のバイクではリング状に光っているのがデイライトになります。
デイライトの法令では”デイライトの装着を解禁”という緩和内容になっていますので、このようなデイライトを付けても良くなった!という事ですね。
でもさ、この目的って日中での視認性向上でしょ?今って日中でもヘッドライト点灯が義務だよね?
確かにね。ヘッドライトが点灯していたらこんな弱い光って上塗りされてデイライトの光意味無くない?
確かにその通り!
なので、デイライトを装着し使用する際にはヘッドライトは無灯状態にしなければならないという事なんです。
つまりはこういう事!
今まで=日中でも夜でもヘッドライト常時点灯
↓ 変更
これから=日中はデイライト点灯(ヘッドライト無灯)、夜はヘッドライト点灯
日中はヘッドライトを消して走行する事が出来るようになるという事ですね!
という事になるんですね!ちなみに法令が施行された後でも常時ヘッドライト点灯を選んでも良いので、好きな方を選ぶか購入バイクの方式に従う形になります。
デイライト搭載許可でライダーにメリットはあるのか?
これについて何かメリットがあるのか?という話をするのであれば…
- ヘッドライトよりも光量の低いデイライトの方がバッテリー負荷が低い
- イカリング(輪っか状デイライト)が好きな人などは好きにカスタム出来る
などがありますね!
そして逆に、この法改正からしてデメリットと感じる可能性があるのは「車両の価格上昇」や「デイライト搭載車の手間」でしょう。
今までに無かったモデルへの搭載となれば当然メーカーとしてはコスト増という事になりますので、平行して販売価格も上がる可能性があります。
更に言えば、暗闇を検知して自動でライトを切り替える機能なんかを付けたモデルなんかが出た場合だとその分のシステム搭載のコスト分の価格増加も考えられますね。
”手間”については、自動でヘッドライトの状態を「デイライト点灯⇔ヘッドライト点灯」に切り替える機能を持っていなければ手動切り替えという形になります。
今までのヘッドライト常時点灯義務では、常に点灯している状態なので「何もせずとも暗くなればヘッドライトの灯りが目立つようになる」程度でしたので、普段触らなかった部分を触るという手間が生まれる可能性がありますね!
車幅灯・側面リフレクターの装着を義務化
車幅灯もリフレクターも何となく分かるけど「側面リフレクター」って何だろ?
側面リフレクターはハーレーなどの海外モデルのフロントフォークについているものが分かりやすいよ!
▲左の画像は「車幅灯(ポジションランプ)」の例です。バイクの場合は主にウィンカーを常時点灯させておくタイプの車幅灯が多く見られます。
ずっと点灯はしていますが、ウィンカーを始動時には片方が無灯になり、片方が点滅するような機能になったりするものがあるので両立していても問題はありませんよ!
右の画像が側面反射板(リフレクター)になります。ハーレーなどの海外車両にはほとんど採用されています。
車幅灯搭載義務には今まで境があった
知らない人も多いかと思いますが、今まで車幅灯(ポジションランプ)の装着義務の法令は存在しました。
横幅0.8mを超える車両は車幅灯の装着義務があり、横幅0.8m以下の車両は無しでも良かったのです。
ですが、2023年9月以降の新型車には全車両装着の義務が課せられる事になるという新法令。
でもさ、2023年9月以降の新型車って事は今乗っているバイクに変更を加える必要は無いんだよね?
そうだね!2023年9月以降に登場するモデルが対象だからね。
今あなたが乗っているバイクにわざわざ車幅灯(ポジションランプ)を付ける必要はありませんのでご安心ください。もともと付いていたものを無くす場合は注意が必要ですけどね!
ただ、車幅灯(ポジションランプ)というものがあるだけで少なからず視認性が上がるのは確かなので、自分で付けても良いですね。
▲キジマだったらウィンカー内蔵ミラーが出ていたり…
▲カスタムウィンカーの中にはシーケンシャル(流れて光る)仕様でポジションライト付きのものもあります。
なので、法令適用車両で無くても自分で視認性を上げるカスタムを行っても良いですね!
側面リフレクターの義務化について
側面リフレクターをわざわざ取り付けたいというライダーの話は聞いたことが無く、あまり良い印象を持たれてはいません。
が、義務化となれば当然2023年9月以降に登場するバイクにはノーマル状態で装着されており、はずす人はほとんどいないでしょう。
という事で見た目的に不満が多い結果にはなりそうですが、そこが逆にカスタムパーツメーカーにとっては好機になるかもしれませんね!
側面リフレクターに関して細かな大きさ等の指示は分かりませんが、多くのライダーが認めるかっこいいリフレクターを出せば…というチャンスになりますからね!
▲ちなみに側面リフレクターが義務化された場合は、前後の装着が義務になります。
最悪フロント部は我慢出来てもリア側を我慢できる人は少なそうですね…
SSとかだとフェンダーあたりについているのが標準になるのかなぁ?
それだとフェンダーレスする人とかどうするんだろうね!
そんなこんなで不評などが凄そうです…。
おわりに:主に夜間の事故が減る可能性がある
この法改正で大きく変化があるのは主に夜間でしょう。
夜間はバイク・車問わず日中に比べて運転のしやすさがかなり落ちるロケーションなのは間違いないですからね。
夜間は光が無ければ見えづらく、光が多く密集している場合でも見づらくなるという厄介な時間なのです。
そんな中で、視認性を向上させるための装備が増えれば「気づいてもらえる確率やスピード」が上がるのは間違いありません。
もしライダーが周りの状況を把握できていなくても、最悪周りの自動車たちが視認して回避するだけでも事故が減るという事には変わり有りませんからね!
ただ逆に日中ではそこまでの効果は得られないでしょう。
太陽の光が十分に周りを明るくしている状況下では、デイライトなどの弱めの光はかき消されてしまう上に、わざわざ他のドライバーたちはそんな細かな所よりも「バイク全体か、ライダー」を視認するので光を視認せずとも良いからです。
まぁでも夜間だけでも事故が減るのであれば、それはそれで効果のある法改正になったという事につながるんでしょうけどね!
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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