このページでは”バイクのスペック表に乗っている項目”を中心に、バイク関係で使用される言葉について説明していきます。
バイクのスペックって良い事に越したことはありませんが、知らない項目があれば「良し悪しなんてものは分からない…」バイク選びの参考にしても同じ事が言えます。
このブログでもそうですがバイクのスペック表を載せても意味が分からなければ伝わっていないのと一緒であり、載せるだけ無駄となります。
このブログでも…ってダメじゃんw
筆者がこれは不親切だ…って気づいたからこのページを書こうと思ったみたいだよ!
という事で、特にバイクについて詳しくない人に役に立つページかと思います。
このページがおすすめな人
- スペック表を見てみてもなんだかよく分かんない…
- バイク仲間との話についていけない
- バイクについて調べても分からない事が多くて、良し悪しが分からない。
こんな人におすすめです。
バイク乗りって知っている事に「ドヤ顔」したり、知らない事を「恥じてしまって」友達に聞けないなんて事もありますよねw
知らない事に関して本来は”恥じる必要は無い”わけですが、なかなかバイク仲間に聞くのが恥ずかしい…なんて意見もわからなくもありません。
そんな人や、バイクのスペックで大体どんなバイクなのか?をイメージ出来るようになれればいいなぁ…って思っている人にとって役に立つかと思いますよ!
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バイクのスペック表の見方!知って納得、知らなくても良い言葉も?
画像のようなスペック表に見覚えがあるかと思います。これの全てが理解できるというバイク乗りは多く無いでしょう…
ただサーフィンを行う人なら自分で調べてスペック表を見た事がある人は多いですよね!
その中で何人の人が「これの意味ってなんだろう…」「これって良い数値なのかな?」と困ったのでしょうね。
そんな困りごとがこのページで解消するでしょう!ではどうぞ。
バイクのサイズなどに関する事
バイクのサイズについてスペック表に書いてありますが、その数値を見て「バイクのどこからどこの数値」なのかしっかりと分かっていますか?
間違っていてもさほど問題はありませんが、知りたい情報だったらしっかりと把握したいものですよね。
ホイールベース(軸間距離)
ホイールベースというのは、前輪の中心~後輪の中心(フロントアクスル~リアアクスル)の事を言います。
アメリカンクルーザーはホイールベースが長いって言うよね!
スポーツタイプは逆に短くて小回りが利くんだよね。
▲画像の距離の事をホイールベースと言います。
ホイールベースが長いアメリカンクルーザーなどは、小回りが利きにくく直進安定性が高いです。
逆にホイールベースが短いSSやネイキッド系であれば、小回りが利きやすいです。
同じ400ccクラスでも「CB400SFは1410mm」であり、「ドラッグスター400は1610mm」と20cm程違います。
数値上で見ると本当に少しですが、乗り味などはかなり変わってくるのです!
数値で見る事はあまり無く、バイクジャンルでイメージをわかせる事が多いです。
アメリカンは長く、それ以外は基本的に短い。
長ければ小回りが利かず、短ければ小回りが利くという覚え方で十分です!
どうしても細かな数値まで知りたい場合や、自分のバイクが基準から外れていないかなどを確認する場合にしっかりとチェックするくらいで良いかと。
全幅
全幅と言うのはバイクの左右の端~端の一番出っ張っている部分の事を言います。
下の画像の「ヴィットピレン701」の場合であれば、ハンドル部が一番出っ張っているのでハンドルが全幅になります。
▲一番飛び出ている部分の端から端を測る事で、そのバイクの全幅が分かります。
一番出っ張っているというのがポイントであり、レバーが一番出ている場合なら「右レバー~左レバー」が全幅の測定部分になります。
パニアケースなどのカバン類が一番出ていれば、そこが全幅になります。
車庫や保管場所の入り口を通過できるかどうかを調べる場合なんかは全幅を調べると良いですね!
全高
全高は地面からバイクの一番高い部分の距離の事です。
「ヴィットピレン701」の場合、一番高い部分はメーターかフルードのリザーバータンクなので、その部分から地面までが全高になります。
サイドスタンド状態じゃ、きっとダメなんだよね?
そうだね!直立状態で測定をした数値が全高になるんだよ!
サイドスタンド状態であればバイク左側が低く、右側が高くなります。その状態ではしっかりとした全高が測れないので「誰かに直立させてもらう」か、「誰かに測定してもらう」という協力態勢で行うと安全に測定が出来ます。
ミラーが一番高く見えますが、ミラーは可動式の場合が多いという事で基本的に除外となります。
車検場でも測定はミラーを除外しての測定になるので、ノーマルミラーからバーエンドミラーにしても心配は不要!
シート高
バイクのシート高というのは、シート部の一番低い部分~地面までの距離を言います。
運転手が乗る部分という解釈が一般的ですが、バイクのシート部のほとんどが座る部分が一番低くなっている事が多いので、シート高を足つきのイメージとなります!
▲ヴィットピレン701の場合であれば、画像の距離がシート高であり830mmとなっています。
身長が高くないと自覚している人はシート高をしっかりと見て、バイク選びの参考にすると良いですね!
【簡易的なちびっこライダー(筆者160cm)の場合】
基本的に片足付きだと思って下さい。
- シート高800mmだと余裕があると思える
- シート高830mmだとキツめだが乗れる
- シート高850mm以上は無理(経験は830mmまでしかない)
筆者の場合は上記の様な感じです。
足つきはシート高だけではしっかりと把握するのは難しいです。
足つきは「シート高+シートの形状や厚み」によって変わるので、少しでも不安がある場合は実車に跨って確認した方が絶対に良いです。
最低地上高
最低地上高と言うのは「ホイールや、タイヤを除く」車体の一番低い部分の事を言います。
大体の場合はエンジン下部が最低地上高となっており、オフロードやアドベンチャーなどのオフ走行も視野に入れられているバイクは最低地上高が高くなっており、エンジン下部にエンジンガードが装着されています。
SSやネイキッドを始めとするスポーツタイプのバイクは最低地上高が低く感じますが、基本的なライディング中に一番低い部分が地面にぶつかる事はありません!
割と荒れたオフロードや、段差を降りるなどしなければまず大丈夫です。
最低地上高は基本的に気にする必要はありません!
が、オフロードでローダウンをした場合などはノーマルよりも低くなっているので底を打つ可能性が下がった分上がるので注意が必要です。
全長
全長に関してはイメージできる人が多いかと思います。文字通りバイクの一番長い部分を指すものなので、前の一番出ている部分~後ろの一番出ている部分の事!
画像の「ヴィットピレン701」の場合はフロントタイヤ先端~マッドガード先端までとなります。
バイクによってはフロントタイヤ端~リアタイヤ端の場合もありますね!
全長もあまり気にする必要の無い部分になります。
車両重量
車両重量は2つの表記方法をされている場合があります。
- 車両重量
- 乾燥重量
の2つがあります。
参考にするのは車両重量を見ると良いでしょう。基本的に”あなた”が触れる機会のあるバイクと言うのは車両重量に表記されている重量になっているから!
乾燥重量は「オイルやガソリンなどの液体類」が入っていない状態の重量を言います。
ガソリンはタンク容量が10Lであれば、満タンで10kgの増量になりますしオイルだけでも1~4kg程度変わってきます。
なるほど!僕らが触れる時って少なくともオイルが入っているし!
購入直後のバイクはガソリンが最低限しか入って無いから、すぐ満タンにするし!
と言う事で、参考にする数値は”車両重量”でOKでしょう。
基本的にバイクのサイズなどに関する事はこれくらいを覚えておけば、参考としては十分でしょう!
エンジンに関する事
エンジンに関する事は、初心者ライダーでも気になる所…ですが意味の分からない「単位や言葉」があって、全然分からない。
なんて事ありますよね?それを解消していきましょう!
エンジンの種類や構造などについて説明されている事がいくつかありますが、全くのバイク初心者に全部見てわかるだろ?と言うのは酷な話。
完全にイメージ出来なくても、触り程度の知識があるだけでも全然違いますよ!
原動機型式
原動機型式と言うのはエンジンの型式です。同じモデルでも年式によって型式が違ってくるのですが、基本的に覚えておく必要の無いものでもあります。
CB400SFであれば「NC42、NC39、NC31」などとありますが、覚えていなくても問題ありません。
ライダーの間での会話…「NC39」の時の方が見た目が好みだな!なんて会話に参加したい場合は年式と原動機型式を覚える必要があったり…
気筒数
気筒数と言うのは「エンジンのシリンダー」の数の事です。
エンジンの内部と言うのはこんな部分があります。「大きく丸く穴があいている部分」がシリンダーであり、この数が気筒数となります。
画像は4気筒エンジンであり、気筒数は4になります。
- 単気筒(シリンダー1つ)はトルクが高い
- 2気筒(シリンダー2つ)はトルクが高い
- 3気筒(シリンダー3つ)はトルクも高く、回転数も高く回る
- 4気筒(シリンダー4つ)はトルクが低く、回転数が高く回る
【振動】
高:単>2>3>4:弱
【なめらかさ】
高:単>2>3>4:弱
▲簡単に言えば上記のような認識を持たれています。
6気筒などもバイクによっては採用されていますが、大体は単~4気筒がバイクに使われているエンジン気筒数になります。
ちなみにシリンダーは上の画像の赤枠内部分にあるよ!
シリンダーの中をピストンが上下するから、気筒数(シリンダー)の数イコールピストンの数って事になるよ!
SOHC / DOHC / OHV
- SOHC(シングル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)
- DOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)
- OHV(オーバー・ヘッド・バルブ)
それぞれ単語の頭文字をとった言葉です。
エンジンには「ヘッド、バルブ、カムシャフト」という言葉のパーツが存在しており、DOHCなどの言葉は”数や位置”を表しています。
SOHCやDOHCのSやDはカムシャフトの数を表しており、Sはシングル(1つ)でありDはダブル(2つ)です。
このカムシャフトがシリンダーの上(O:オーバー)のシリンダーヘッド(H:ヘッド)部分にあるカムシャフト(C)という事です。
▲画像はDOHCのエンジンの内部パーツの画像です。
シリンダーは書かれていませんが、ピストン部にシリンダーがあるのでその上のシリンダーヘッド部にカムシャフトがある「オーバーヘッドカムシャフト(OHC)」であり、カムシャフトが2つなのでDOHCとなります。
OHVはシリンダーヘッド部(OH:オーバーヘッド)にバルブ(V)があるという事です。
OHC方式のエンジンでもバルブはシリンダーヘッド部にありますし、OHVも同じくバルブがシリンダーヘッド部にあります。
違いはカムシャフトが上にあるか無いかであり、OHVの場合は変わりにプッシュロッドと言うものがあります。
カムシャフトもプッシュロッドもバルブを押す為のパーツであり、バルブはどちらのエンジンタイプだったとしても上にあります。
OHC系エンジンは「カムシャフトもバルブも上にあるもの」であり、OHV系エンジンは「バルブは上でカムシャフトの代わりにプッシュロッド」と覚えておきましょう!
基本的に国産はOHC系エンジンばかりだね!
OHVで代表的なものはハーレーが有名だね!
ボア(径)×ストローク量
ボアはピストン内径の事であり、ストローク量と言うのはピストンが上下(ストローク)する距離の事を言います。
基本的に覚えなくても問題無い事であり、言葉とどこの事を言っているのか程度を知っていれば良いでしょう!
圧縮比
ガソリンと空気の混ざった混合気をどれくらい圧縮するのかと言うのを表した数値の事であり、この数値が大きい程一発の爆発が大きく力強い事になります。
あまり気にする必要は無いかと思います。
最高出力と発生回転数
最高出力と言うのはよく聞く「馬力」と表現されるバイクのパワーの事です。
パワーがあると言われるのは出力が高いと思っておけばいいね!
単位はPSやHPやkwと表現され「ある重さの物体を、どれだけの時間で、どれだけの距離を動かしたか」を表す指標数値です。
最高出力というだけあって、そのバイクの最大のパワーの事です。
PS:日本語、ドイツ語圏などで使用されるヤードポンド法に馬力単位
HP:英語圏などで使用される、ヤードポンド方に基づく馬力単位
kw:世界中で使用される、馬力計算の元になる仕事率の国際単位
となっています。
どれも出力を表す単位であり、変換が出来るので一番馴染みのある単位を用いれば良いかと思います。
1PS=0.99HP=0.74kwとなります。出力変換が出来るサイト⇦
大体40PS=39.5HP=29.4kwあれば初心者ライダーにとっては十分に速いと感じる出力であり、高速巡回から街乗りまで十分にこなす事が出来ます。
1300ccや1400cc排気量の大型フルカウルなどでは200PS近くのパワーを出す事が出来るモデルもありますが、日本の公道では披露出来るパワーではないかと。
現行モデル250ccクラスであれば大体20~40PSくらいあり、400ccクラスであれば25~60PSくらいありますよ!大型であればそれ以上など。
最高出力を出せる回転数の事を、最高出力発生回転数と言ってrpmという回転数の単位が使用されます。
rpmはバイクのタコメーターを見る事で分かり、画像で言うと「2が2,000rpm」になります。
最高出力と発生回転数は「192PS/13,000rpm」と表現され、回転数が13,000rpm時に192PSというパワーを出す事が出来ますよ!と言う事になります。
最大トルクと発生回転数
トルクと言うのは主に、ボルトネットやネジを回す単位として知られていますが、バイクにも使用されます。
画像はボルトを回す際のトルクですが、バイクで使用されるものはタイヤの中心を回す力の事を言います。
その回す力の最大値を最大トルクと言います。
N・m(ニュートンメートル)
kgf・m(キログラムエフメートル)
が主に使用され、10N・m=1.02kgf・mとなります。トルク変換が出来るサイト⇦
この最大トルクが高いものが、よく「初速が速い」などと言う表現が使われます。一応バイクで言うトルクも出力と同じようにバイクのパワーを表すものではあります。
が、そのパワーの質が違うという事になります。
- 出力(PSなど)はスピードが出ている状態から更に加速する時に発揮されるパワー
- トルク(N・mなど)は停止時や、スピードが出ていない時に発揮されるパワー
と言えば分かりやすいでしょうか。
自転車に例えるとすると…「よし乗るぞ!」と言って安定するスピードまで力強くペダルを回す力がトルク。
坂道などを下ってかなりスピードが出ている状態からもっと加速する為に早くペダルを回して、更に自転車を前へと押し出す力が出力。と言ったら分かりやすくなったんじゃないですか?
だから、高トルクのバイクは初速が速くて、高出力バイクはスピードが速いって言われるんだね!
単気筒や2気筒はトルクが高く、4気筒はパワー(出力)があるともいわれるね!
出力 4気筒>3気筒>2気筒>単気筒
トルク 単気筒>2気筒>3気筒>4気筒
▲多く持たれているイメージですね!
この辺の出力やトルク、スピードと言うのは正直乗って見ないと分からないよね…
そうだね!バイク選びの参考にするなら同排気量同士で比較してみると優劣が付けやすいし、イメージも湧くかもね。
総排気量
総排気量は、みんなが「排気量、排気量」というものの事であり、いわゆる250ccだとか400ccって言っているもの。
免許区分に影響があるものというイメージかと思いますが、それでOKです。
排気量では750ccをナナハンと言ったり、883ccをパパサンと言ったりと言いやすい言い方が出回っていたりしますね!
排気量マウント…大型バイクや、より大きな排気量に乗っていると偉いという様なマウントの取り方をするライダーがたまにいますが、流してOK!
排気量による偉い、偉くないというのはありませんよ?恥ずかしいです。
車名と合わない排気量…社名に数字が入っているバイクが多くありますが、必ずしもその数字と排気量があっているとは限りませんので気を付けましょうね!
・排気量マウント
・アマリングマウント
・絶版車マウント
・外車マウントなど
基本的に言われた方って尊敬とか悔しいって思わずに「なにあいつ…」「めんどくせぇ」なんて思ってます。初心者に優しく教えてあげたり、ペースを合わせて走るなど気を遣えるライダーの方が余程かっこいいと思うのです。
— すばる (@su_ba_ru_bike) October 2, 2020
燃料供給装置形式
燃料供給装置形式とは、ガソリンをエンジンへ送る方法の事を言います。
- キャブレター
- FI(フューエルインジェクション)
上記2つがあり、現行タイプはFIとなっています。
簡単に言うとキャブレターは機械式であり、少々気難しい機械となっており、故障した場合には初心者に修理はちょっと厳しいものとなっています。
なので、バイク初心者などにおすすめされるバイクは「FIのバイク」がおすすめされるのです。
FIは電気式でありコンピュータ制御になっているので、ライダー自体が手を加える事が基本的に無く、故障した場合もバイクの整備が出来る人だったとしても触れません。
コンピュータによる診断やエラー解除などを始め、故障の場合は基本的に交換が定番となります。
FIは故障しずらく、バイク初心者にもおすすめされる理由の1つです。
▲赤枠内のものがキャブレターです。キャブレター内ではガソリンの供給量が調整され、エンジンへ向けて空気が流れている所へ合流し、この合流時に混合気となります。
▲キャブレターの場合はキャブレター内でガソリン供給量の調整をして混合気を作りますが、FIは違います。
キャブレターの代わりに「インジェクターとスロットルボディ」があり、それぞれでガソリンの供給と空気の供給を行います。
画像内の黄色枠の緑のパーツがインジェクターであり、電子制御によるガソリン量の調整を行い、プシュッと赤丸部分めがけて噴き出します。
赤矢印が書いてある部分がスロットルボディとなり、コチラは空気を供給するパーツであり赤丸部分でガソリンと混ざり、混合気になります。
キャブレターは古いバイクに付いていて、機械式。FIは現行モデルのバイクのベーシックであり電気式と覚えておきましょう!
冷却方式
冷却方式はエンジンを冷やす方法の事です。
エンジンは熱がこもりすぎるとオーバーヒートや、最悪の場合焼き付きと言って「エンジンという鉄が溶けてエンジンが壊れる」故障になります。
なのでエンジンは冷やす必要があるんですよね!これをどうやって冷やすか?が冷却方式というものです。
- 空冷
- 水冷(空水冷)
- 油冷(空油冷)
上から「空気で冷やす」「水で冷やす(空気も)」「油で冷やす(空気も)」という感じです。
空冷は、走行している中でエンジンに触れる空気のみで冷やす方式であり、アメリカンクルーザーなどがこれにあたります。
▲エンジンにフィンがついていて
▲ラジエーターが付いていないというのが特徴です。
エンジンのフィンは効率よく冷却が出来るように表面積を確保している構造です。
水冷は「液体で冷やす方式」であり、LLC(ロングライフクーラント)という液体で冷やします。走行していると空気も当たる為、空水冷とも言います。
空冷で”無い”と説明したラジエーターが有り、LLCのリザーバータンクというものも有ります。
▲水冷バイクは画像のような白っぽいタンクがどこかに付いています。
中にはLLC(ロングライフクーラント)が入っており、これをエンジンへ循環しエンジンを冷やし、エンジンへ循環させたLLCが熱くなったらラジエーターへ送り熱くなったLLCを冷やして再循環させるというサイクルをします。
油冷は「油で冷やす方式」であり、エンジンオイルを循環してエンジンを冷やします。水冷と同じく空気でも冷やされる為、空油冷とも言われます。
基本的にスズキ車が採用している方式で、油冷で無くてもエンジンオイルには冷却効果がありますが、油冷はそのエンジンオイルを効率的に冷やす機構が備わっています。
▲ラジエーターに似た「オイルクーラー」と言うものが搭載されており、熱くなったオイルをここへ向かわせ、冷やしてから再循環させるというサイクルを行います。
冷却効率は…水冷>油冷>空冷と覚えておきましょう。
正直言って、エンジンを冷やせれば良くメーカーによって必要な方式が設定されているのであまり気にする必要は無いかと思います。
気筒あたりのバルブ数
バルブはエンジンのフタをする役割のパーツであり「吸気側と排気側」のバルブがあります。
基本的に数が多ければ「吸排気効率が良い」とされており、基本的にスポーツタイプのバイクは1気筒あたりのバルブ数が”吸気2つ/排気2つ”の4つとなっています。
1気筒あたり4つなので、4気筒であれば「4×4=16バルブ」がエンジンに付いている事になります。
バルブについても特に知っていなければ損をするなどは無いので、スペック表での読み方さえ知っていれば良い程度でしょう。
エンジンオイル容量(全容量)(オイル交換時)(フィルタ交換時)
エンジンに入るオイル量の事であり「全容量」はエンジンに入る最大オイル量の事ですが、これはあまり気にする必要はありません。
気にするべきは「オイル交換時とフィルタ交換時」であり、オイル交換時の容量は”オイルのみ”を交換する際に入れるオイル量です。
フィルタ交換時は”フィルターも同時交換する時”に入れるオイル量となります。お店にオイル交換などを頼む場合はお店が把握していますが、DIYする場合はこれを元にオイル交換などをしましょう!
【推奨エンジンオイル(SAE粘度)】という項目もあり、これはオイルの種類なのでDIYオイル交換をする時はこれを元にオイルを選びましょう。
10W-40とか20W-40っていうやつだね!
そうそう!推奨粘度のオイルを使用しておけばまず間違い無いからね!
車体装備についての事
車体装備について事細かく知る必要はあまり無く、雰囲気程度に知っておくだけでも全然問題は無いでしょう。
燃料タンク容量(L)
タンク容量と言うのはその名の通り、タンクにどれだけガソリンが入るか?というものです。
これは説明しなくても大体分かるね!
そうだね!じゃあ、リザーブ容量は何か分かる?
リザーブ容量と言うのは、予備容量の事です。
キャブレターのバイクの場合は、燃料コックをONの状態で走行してその状態でガス欠になった時に予備として少し走行出来る燃料で「コックをRESにすると吸える領域」と言う事です。
現行のFIは電子制御なので「予備タンクは不要」となります。この場合は、燃料警告灯が光った時に残っている燃料の量と言う事になります。
大体バイクの燃費は低いものでも15km/Lは走行でき、予備燃料は大体2L程度あるのでピンチになってからも30kmは走行出来るという感覚を覚えておきましょう。
燃料(種類)
燃料の種類はレギュラーかハイオクで表記されていますが、指定されているガソリンを入れましょう!と言う事ですね。
指定と違ったガソリンを入れると致命的な不具合は起こさないにしても、不調になったりする可能性があります。
間違っても「軽油」は入れてはいけません。フリでもありません。
スプロケット歯数
スプロケットの歯数は画像のようなギザギザのスプロケットの「ギザギザの数」の事です。
DIYでスプロケットを交換する場合や、スプロケットの歯数を変えるカスタム等をする場合以外は気にしなくて良いです。
チェーンサイズ、リンク数
チェーンのサイズやリンク数は、自分で交換する時以外は気にする必要は無いでしょう。
DIYで交換する場合には「サイズとリンク数が合うもの」を購入すればOKです。
ブレーキ形式
油圧式ディスク=ディスクブレーキ
機械式リーディング=ドラムブレーキ
「ディスクブレーキ」は画像のようなディスクが付いており、キャリパーで挟みこんだ摩擦でブレーキをかける方式です。
▲「ドラムブレーキ」はこんな見た目をしています。
基本的に制動力(ブレーキ効き)は変わらないとされていますが、現行の定番はディスクブレーキとなっています。
スポーツタイプのバイクは「ダブルディスク」であり、ディスクがフロント部に2枚付いていたりします。
フロントフォークタイプ
フロントフォークタイプは「倒立フォーク」か「正立フォーク」のどちらかです。
矢印で指している「フロントタイヤへ向かっている棒」がフロントフォークです。
”太い方がタイヤ側(下側)”にある方が正立フォークで
”太い方がハンドル側(上側)”にある方が倒立フォークと言います。
スポーツタイプとして推されているバイクは基本的に倒立フォークとなっており、クラシック系やそこまでスポーツ推しされていないモデルは正立フォークとなっています。
倒立フォークの方が剛性(丈夫さ)が高いとも言うよね!
まぁでも、正立フォークでも走行中に折れたりしないからそこまで気にしなくてもいいけどね…w
タイヤサイズ
タイヤサイズは一応覚えておくという程度で良いかもしれません。
覚えておくべき人は…
- タイヤを自分で購入する人
- タイヤを自分で交換する人
まぁ、いわゆる「ネットやお店などでタイヤを自分で購入する人」ですね。
多少間違えてもタイヤを履かせる事は出来たりしますが、同じサイズの方が無難ですよ!
バイクをお店に持っていって、全部おまかせ!という人は覚えなくてもOK
タイヤタイプ
タイヤのタイプは「チューブレス」か「チューブタイプ」のどちらかです。
チューブレスの場合パンクした時はタイヤ交換が必須ですが、チューブタイプの場合は中のチューブを変えればOKと言う場合があります。
こちらも全てお店におまかせ!の場合は覚えなくてもOKです。
バッテリー型式
バッテリーの型式は覚えておくと良いでしょう。「YTZ10S」などの英数字の羅列になりますが、覚えておく事で費用の節約になるでしょう。
バッテリー交換と言うのは基本的に簡単で、初心者でも行える作業なので工賃を浮かす為にDIYする人もいますし、バッテリーがあがってしまった為に自分で購入を考えたりもするかと思います。
なので同じものを頼むときに参考にしましょうね!
バイク屋や用品店で購入するよりも、ネットでの購入の方が圧倒的に安く販売されています!
▲こんな事もあるので、出来る限り費用をおさえたい人は覚えておきましょうね!
バイクのスペック表の見方まとめ
今回説明した項目が初心者でも見方を知っておいた方が良さそうな項目になります。
知っておかなくても良い項目も書いてあったけどねw
そういう場合は「知らなくても大丈夫」って書いてあるじゃん!
知らなくても良い項目も書きましたが、それらは”恐らく気になるだろう…”という項目ですね!
スペック表に書いてある事を全て理解出来なくても充実したバイク選びは出来ますし、何より楽しむ事も出来ます。
ただ、少し知っているだけでも視野が広がるので「初心者ながらに、バイクを知りたい」と思う人にはタメになった内容だと思いますよ!
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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