これから免許を取得してバイクに乗ろうと思っている、免許を取得したから初めてのバイクを選ぼうと思っている…こんな人達のことをほとんどの場合でバイク初心者と言います。
そしてそのバイク初心者にはFI(フューエルインジェクション)車がおすすめと言われていますね?実際の所どうなんだろうと思った事ありますよね。
特にこのページに来た人って…
- キャブとFIってどう違うんだろう?
- なんでキャブじゃなくてFIが初心者におすすめなんだろう…
- 本当に初心者にはFIがおすすめなの?
こんな感じの事を思って読んでいるんじゃないですか?
まず結論を説明しておくとバイク初心者にはキャブ車よりもFI(インジェクション)車がおすすめというのは本当です。
- 燃料系統の故障が少ない(壊れにくい)
- 余計なセッティングなどを考える必要が無い
- 故障したら自分で何かをする選択肢が無く、真っすぐお店に頼む思考になれる
こんなことが言えるからです。
右も左も分からない初心者にありがたいのはまず壊れにくいという点。更に初心者がやってしまいがちなのが自分で出来そうな事に手を出してややこしくしてしまうという点!
これらを加味して初心者にはFI車の方がおすすめというのを多くのベテランライダーやバイク関連のお店や整備士たちが言っているのです。
という事で初心者にはFIがやっぱりおすすめという事を簡単に説明していきますよ!
バイクのFI(インジェクション)は初心者におすすめ?キャブとの違いを簡単に解説
まずはキャブ車とFI車の簡単だが根本的な違いから知っていく事で初心者にはFIの方が向いているというのが分かってくるかと思います。
どちらも燃料供給装置と同じですが、キャブとFIの大きな違いは「機械式と電気制御式」というのがあります。
整備や設計にかかわった事が無い人であれば全然ピンとこないかと思いますが、機械式はあらかじめ設定された通りに動く仕組みであり、イメージしやすいのはピタゴラスイッチやドミノ倒しかと思います。
設定された通りに繋がって動く、何かで制御を外部的に行うわけではありませんが、設定した通りの現象をしっかりと起こせるのが機械式!です。
機械的に動いた結果がエンジンへの適切な燃料供給という事になります。機械式なのでユーザーが故意に機械式な設定を変える事が出来ます。
電子制御式はコンピュータ制御を行っている方法であり、基本的に組み込まれたシステムがその時その状況に合わせて適切な値や動きをさせる方法です。
セッティングを変えるにも、故障やエラーを直すのにもコンピュータやソフトが必要であり自分でどうこうするようなユーザーはほぼいないでしょう。
キャブレターはへたに触(さわ)れてしまうのが良くない
キャブレターという機械式の燃料供給装置は簡単にセッティングを変えることが出来る上にメンテナンスや管理と言うものが必要です。
- メインジェット
- スロージェット
- フロートバルブ
- H寸法
などのようにセッティングを変える事が出来る要因があります。全然なんの事か分からないかと思いますが分からなくてOKです。
とりあえずライダー自身でこれだけいじる事が出来る余白がキャブレターという機構にはあるのです。故障したりちょっと変かな?って思うと積極的なライダーは自分で触ってしまいさらにややこしくしてしまう事も多々あります。(初心者でも触ろうと思う人はいる)
筆者も自分でキャブを触る所から整備士への道が始まった感じだよね!
ツーリング前にガソリン漏らしてたりして焦ってたよね~…
放っておけば良いというわけでも無いから初心者には困る
キャブ車はへたに触れるのが良くないという面もあると言いました。そう聞くと「じゃあ触らなければ良いんだよね!」と思いますよね?
そうも言っていられないのがキャブレターというものであり初心者にとって厄介な機構とも言えるのです。
キャブレターというのは季候や季節によって調子が悪くなったり元気になったりする気分屋な面があります。
特に冬でのキャブ車はエンジンがかかりにくく、ライダーのちょっとした操作が必要になります。
チョークやスターターを引いてエンジンがかかりやすい状態にするという操作が必要になります。
どっちの操作もエンジンへ行く混合気(ガソリンと空気の合体気体)のガソリン濃度を上げる操作となります。これによって冬にエンジンをかかりやすくするのです。
他にも、ガス抜きをせずに長期放置をするとキャブ内のガソリンが腐って不具合になるなんて事もあるので完全放置も絶対にできないのがキャブなんですよね…
▼特に冬の乗らない時期の長期放置はご法度なのです…
まぁ、簡単に言えばキャブ車は初心者がへたに触ると不具合などにつながるが、触らないという状況も無理だし、結構やることが多いという事でもあります。
FI車は基本的に何もしなくて良い
FI車は基本的に何もしなくて良いのです。どんな季候でも気温でもしっかりとエンジン始動をしてくれるし、長期放置前に手を加えてあげる必要も無い。
本当に何をする必要も無くて、何もできないのです。
逆にセッティングを変えたいと思ったり、何かしたいと思ったりしてもECU(電子制御の脳)を交換したり、コンピュータやソフトを利用して設定を書き換えたりできなければ好きに変える事は出来ません。
となると一般ユーザーには手も足も出ないという事が分かるでしょう。ただこれは何か不具合や違和感を感じるとお店に持っていくしかないという自動的な思考が生まれます。
へたに触らない、触る事が出来ずコンピュータに丸投げでOK。困った時は触れる状態のプロに頼むしか無いのです!
やっぱり壊れにくい、不具合が起きにくいのがFIなのです
ここまで読んでもらった通り、キャブ車はセッティングをライダー自身で変える事が出来る上に、まったく関わらないで良いという機構でも無いという事が分かりましたよね?
機械式に色々触っているとライダーによるミスで起こる不具合もあり、セッティングがズレてくる事もあるのでやはり手のかかる子というのは変わらない…となればやはりコンピュータが全てをこなしてくれるFI車に初心者おすすめの軍配が挙がるのは当然かと思います!
FI車は4輪の車であれば結構前から導入されている技術ですが、2輪車ににはここ十数年くらいからほぼ全ての生産車に搭載されている機構なので中古車でも高年式のバイクが多いです。
高年式という事はバイクとしては若く新し目の物ばかりなので、それだけでも壊れにくいという式は分かりやすく成り立ちますよね?
更に電子制御式のFIシステム自体も壊れにくい事も言えます。筆者自身FI車に今まで3台、現在1台乗っていますが燃料系の不具合は1度も起こった事はありませんね!
筆者が過去乗っていた一番古いFI車は2006年式の5万キロ走っていたDaytona675だったね!
そんなバイクでも燃料系不具合は見られなかったよね!
まとめ:キャブは触らない方が良いが、そうもいかずFIは完全放置がほぼ通用する
キャブ車は初心者がへたに触るべき機構では無い、が触らないといけない時もあってそれが割と多いという事。
FIは基本的に何もしなくて良く、何もできないとも言えるので何かあればお店に直行という感じになります。
上記に関しては初心者だけでは無く、ベテランでも同じ事が言えて基本的にFI車には手も足も出ません。
ただキャブ車に乗り慣れたベテランはキャブ車を触れる…これが初心者との違いと言えるでしょう。
まとめると以下のような感じで…
- キャブ車は触らない方が良いが触る必要がある
- FI車は何も触る必要がない、触れないとも言える
- ベテランと初心者の違いはキャブ車に乗り慣れているという点もある
つまり、キャブという手のかかる機構を持つバイクが初心者に向かないというのもありますが、キャブ車に乗り慣れていない人が乗ると余計に苦労するというのが言えるのです。
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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