筆者が「はじめてバイク」というバイクブログを運営する中で、少なからず他のバイク関連サイトの情報などを参考にすることもあります。
- 自分のバイクの知識のため(新車、用品、パーツなど…)
- 自分の知らない情報の収集
- ネタの足掛かりとして…
- などなど
「はじめてバイク」は主にバイク初心者やそこから脱出したそこそこ層への情報発信をして、バイクの人口を増やす&減らさない手助けになればと思っています。
でも、色々なバイク情報サイトを見てみると間違った情報…バイク初心者へ間違った知識ややらない方が良い情報と言うのが転がっている場合があります。
そういったサイトを見つけてしまうと、バイク乗り(主に初心者)が失敗などをしてバイクと関わるのが嫌になってしまう可能性があるんじゃないか…と心配になってしまうんですよね。
と言う事でこのページではこんな情報は間違っているよ!気を付けた方が良いよ!という事をお知らせするページです。
- 道路での追い抜きについて
- バイクの整備について
- バイクの維持費の違いについて
内容自体は同じジャンルのものばかりではありませんが、もちろんどれもバイクに関わる事です。
という事でこのページを読むのにおすすめなのは上記の項目の中に「もしかして自分の知識間違っている…?」と思うところのある人ですね。
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やめて欲しい!バイク初心者が勘違いする記事の内容、維持費や整備など
バイクについてのサイトはGoogleやYahoo!など、探せばかなりたくさんの記事が出てくる人気コンテンツとも言えます。
しかし、その中にはバイクについてちょっと知っているレベルという人も多いのです。自分で色々やってみて知識を深め、発進へつなげるという事は素晴らしい事であり尊敬すべき事ですが、その「ちょっと知っている」「仲間内での詳しい人」という人の中の言葉には気を付ける必要もあります。
ちょっと詳しいというレベルの人はバイクのパーツなどの構造をしっかりと理解していない場合があり、自分のバイクはこの方法で出来たという経験から言葉を発するので全てのバイクに適応しない場合もおおいにあり得るのです。
その出来た!が完全では無く、小さなミスが残っていて運よくトラブルになっていないなんて事もあるよね。
筆者は過去にバイクの整備士として辞めるまではお客さんのバイクを数千台整備させて頂いた過去があります。
他人のバイクに関わる(知識なり、手を加えるなり)場合には事故を起こさせないためにしっかりとした手順を踏み、基本的にミスは許されません。
そんな事を仕事としてきた私からすると、間違った情報はスルー出来ないという事でこのページを書く事にしました。
特に整備についての項目での間違いやそれに近い事を見つけると、それを信じて「バイクを傷つけてしまった…」「整備した箇所の不具合で事故った」なんて事になると許されませんよね…
見た目についての事や、便利や快適などは感想だから個人の意見で終われるけど、整備はそれじゃ済まないもんね。
信じて実行するのは自分なので、自己責任となりますが本人はそんな風に呑み込めませんよね?
道路での追い抜きについての事
バイクの道路走行でのルールと言うのは、完全に把握できている人はごくごくわずかかと思います。車ほど大きくないバイクは隙間をスイスイと通り抜けることが出来ますからね!
筆者も完全に網羅出来ているわけではありませんが、追い抜きに関してみんなが思っている疑問に答えるとともに間違いを訂正していきます。
追い抜きは原則左からはNGです!
歩道側から原付とかバイクがスイスイと車をすり抜けているけど、これって違反?違う?
という疑問を持った事がある人は多く入るでしょう。「すり抜けは禁止」という法律自体はありませんが、これは違反になります。
一応これは追い抜きという行為に当てはまりますが、追い抜きとは…車線を越える事なく前の車両を追い抜く事を言います。車線変更をせずに前の車両を追い抜く事です。
似たような行為で「追い越し」がありますが、これは車線を越えて前の車両を追い越す事。
車線変更をし、前の車両を追い越して元いた車線に戻る事を追い越しと言います。
画像のすり抜け(追い抜き)がなぜ違反になるかというと、原則として左側からの追い抜きは禁止されているからです。
疑問としてもよく挙がる件でもありますし、サイトによっては「線の色が黄色だから、白色だから、破線実線だから~」と説明して合法だという説明もありますが、左側からの追い抜きはダメです。
唯一許される場面として、前の車両が右折をする為に車線の右側に寄っている時のみ左側からの追い抜きが許可されています。
(追越しの方法)第二十八条 車両は、他の車両を追い越そうとするときは、その追い越されようとする車両(以下この節において「前車」という。)の右側を通行しなければならない。2 車両は、他の車両を追い越そうとする場合において、前車が第二十五条第二項又は第三十四条第二項若しくは第四項の規定により道路の中央又は右側端に寄つて通行しているときは、前項の規定にかかわらず、その左側を通行しなければならない。引用:e-GOVより一部抜粋
ってな感じで1つの状況以外での左側からの追い抜きは禁止なんですよ?勘違いしないようにしましょう!
すり抜けの種類や禁止行為は画像を引用させてもらったZuttoRideさんのサイトが分かりやすく書いてあります。
バイクの整備について
バイクの整備については間違った情報をそのまま信じて突き進むのは危険なのでよく吟味して信頼できるサイトのものを参考にしましょう。
このブログ内でも間違った情報があれば「問い合わせ」から教えてね!ありがたく修正させてもらうよ!
整備は重要箇所~そうでも無い箇所とありますので重要箇所の情報には特に注意を。
- ブレーキ周り
- サスペンション周り
- オイル関係
- などなど
これを書いている中でパッと思いついたのが上記だったので、とりあえずこれだけ説明しておきます。
上記の3つの部分はトルク管理が必要になります「ブレーキ清掃/交換/OH」「フォークオイル交換/フォーク脱着/リアサス脱着」「オイル交換」などですね。
オイル交換やブレーキパッド交換は整備初心者でも出来るという紹介がありますが、これは確かにそうです。しかしたまにトルク管理について書いていない、又はする必要が無いという説明があります…これはよくありません。
オイル交換はドレンボルト、ブレーキパッド交換はキャリパーを外すのでマウントボルトのトルクの管理が最低限必要です。
ブレーキパッド交換はキャリパーを外す事無く出来る場合もありますが
ブレーキパッド交換は「キャリパー内の清掃」も兼ねている。キャリパーを外さなければパッドの交換が大変で、ミスしたらホイールを傷つける恐れがある。
シムプレートなど細かいパーツが不意に外れ紛失に繋がる恐れがある。などの理由からパッド交換という作業でもキャリパーは外すべきです。
上記の事から、キャリパーブレーキ関連の作業は基本的にキャリパーを外す必要があります。
ブレーキフルード交換であればキャリパーを外す必要は無いけど、それ以外は外した方が早いし確実な整備が出来るよ!
どうしてもトルク管理をしたくない、無理矢理でも出来れば良いと言うなら止めません。
トルク管理が必要な部分と言うのは、絶対にボルトが外れてはいけない部分とも言い換えれる部分であり、そのボルトが外れてしまうと重大な事故や不具合につながる可能性があるのは覚えておいてください。
バイクの維持費について
車検で支払うお金
バイクの維持費については大きな特徴として2パターンの紹介があります。
- 250ccも400ccも大型も大きく違わない
- 250ccは車検が無く維持費がかからない/かかりにくい
の2パターンですが、筆者は後者の方が正しいと思っています。
まず車検の有り無しはやはり大きいです。車検代の料金を紹介しているサイトを見ると「ユーザー車検」なのか「お店に頼むのか」なのか分からない場合がありますが、情報として不特定多数に発信するなら圧倒的に多いお店に頼む場合が良いと思えますよね?
だとしたら以下の事が含まれていない場合があります。
- 重量税は車検毎
- 車検代行料
- 基本点検整備料金
これらが抜けている場合があります。重量税がバイク購入時だけで良いのは250ccまでであり、車検が必要なバイクは車検毎に重量税を支払う必要があります。購入時のみ必要と言う説明は間違いです。
そしてお店に頼む場合は「車検代行料」や「基本点検整備料金」などが加算されます。車検代行料をとらないお店もあるかと思いますが、車検を受ける為には法定点検である2年点検と同等の車検整備記録簿が必要になるのでその工賃はとられる可能性は高いです。
でも法定点検なら車検無し排気量でも2年点検は受けるよね?
そうです。本来なら250ccなどでも2年点検は受けるべきなのでここの金額に差が無いと感じられるのですが250ccに乗っている人全てが行っているとは思えませんよね…車検と違い強制力がほぼ無いので。
車検を依頼されたお店としては必ずやるべき事なので、お金をとって行う必要があり強制力があります。車検無しバイクに乗っている人の意識で差が変わるのも事実ですが、料金紹介をするならいずれにしても載せるべきですよね。
どちらにしても車検代行料は車検ありバイクにしか存在しないのでコチラだけでも差が生まれます。ここまでは車検についての話…次は基本工賃です!
整備の工賃(レバレート)
工賃については車両整備事業には工数(レバレート)が設けられており、それを基にメーカーやバイク屋は修理料金を算出します。
- 原付クラス
- 250~400ccクラス
- 大型ミドルクラス
- 大型リッタークラス以上
こんな感じでレバレートが設けられていて、下に行くほどレバレート単価が高くなります。
レバレートは時間工数であり、1時間あたり何円という感じです。
- 原付クラス:1時間当たり5,000円
- 250~400ccクラス:1時間当たり7,000円
- 大型ミドルクラス:1時間当たり10,000円
- 大型リッタークラス以上:1時間当たり12,000円
こんな感じで差があります。1時間当たりなので30分の作業であれば、それぞれ「2500円/3500円/5000円/6000円」となります。
オイル交換のみ~点検整備、エンジンOHまですべての作業にこの算出が使用されるので整備だけ排気量違いで同じ整備を行うだけで金額は変わってくるはずです。
つまり走り方どうこうはもちろんランニングコストにも関わりますが、それ以前に同じ整備をお店にお願いするだけで金額の差は出るという事です。
街の小さなバイク屋さんでは分かりませんが、大手のバイク屋は排気量によるレバレートの違いはあります。
金額はお店によって違いますが、レバレートによる算出はメーカーでも採用されています。
ユーザー車検をすれば数万円程度の維持費の違いと言うのは違うって事だね?
そうだね、整備をする箇所・整備内容が同じでも排気量が違えば金額は変わるからね!そのぶん差は開くからやっぱり車検無しバイクは維持費負荷は低いと思う。
整備内容が同じだからと言って、どの排気量も同じ金額で比較している場合には注意が必要です。
消耗品類
レバレート同様に消耗品類についても、中型と大型では大きく差が出る場合があります。
例えば基本的な整備である「オイル交換」ですが、250ccだと必要なオイル量が2.0L、大型の場合だと4.0L必要になったりします。
上記は一例ですが、1回のオイル交換で250ccの2倍ものオイルが必要になる場合もあるという事ですね…これだけでも維持費は変わってきます。
逆にさ大排気量のバイクより小排気量のバイクの方がオイル量が多い場合は無いの?
その場合ももちろんあります。なので全部がそうとは言えませんが、大排気量バイクの方がオイルを多く使用する車種が多いというのも確かです。
レバレートと消耗品類の観点からオイル交換作業が10分と考えて違いの例を出すと…
- 250cc → 工賃:約833円 オイル代:1000円
- 大型ミドル→工賃:約1666円 オイル代:2000円
- 差額→1833円
となります。(レバレートは250cc:7000円、大型ミドル:10000円、オイルは1L:500円としています)
たった10分のオイル交換でも1833円の差が生まれます。大型ミドルは250ccの2回分の金額になりました!(あくまで例なのでレバレートやオイル代は正確ではありません)
こんな感じでたまに「ちょっと違う…」「間違っている」「これは勘違いさせてしまう…」という情報が転がっています。情報は吟味する必要があるという事です。
まとめ
バイク乗りや、これからバイクに乗ろうとしている人の為に情報展開しているサイトを見ると同じく情報展開している身としては嬉しくもなります。
しかし、中には間違っているものや情報が足りないものもあるので信頼できるサイトを信じて自分に落とし込むようにする事や、複数のサイトで同じ情報を調べて一致するか?とやる必要があるかもしれません。
「はじめてバイク」では、より良い情報を発信するために読者様のご意見を頂けるようにしていますので何かありましたらお問い合わせからご意見下さい!
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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