半ヘル(ハーフヘルメット)でバイクに乗っているライダーを見たことが無いという人はいないかと思います。
・クルーザー系バイク(アメリカン/ハーレーなど)
・ネイキッド系バイク
には一定数半ヘルで乗っているライダーがいますよね?
この姿を見た時、これまた一定数は「半ヘルでバイクに乗っても良いのか…?」と疑問を持ったりします。
こんな認識を持っている人もいます…
- 原付は半ヘルで乗っても良いのだ
- 普通二輪までは半ヘルで乗っても良いのだ
- 排気量に関係無く半ヘルで乗っても良いのだ
大きく分けてこの3パターンの意見が多いでしょう…
段階的に認識の違いがあるみたい…で、どれが正解なの?
3つそれぞれの意見を言う人にはの言い分があり、どのタイプを聞いてもそれとなく「確かに…」って思えるような説明をされるかと思います。
しかし、真実は1つですよね?結論から言えば、排気量に関係無く半ヘルで乗っても良いというのが正解です。このページはそんな事を詳しく解説していきます。
バイクでの半ヘル装備はいくつかのOK意見がありますが、正解は1つだけ…どんな排気量でも半ヘルOKが真実です。道路交通法的にも違反ではありません。
半ヘル議論の中には「PSCマーク/JIS規格/SNELL規格/DOT規格」などの規格が挙がる場合がありますがこれは半ヘルがOKかNGかには関係無いのです。
しかしながら、半ヘルは各種ヘルメットタイプの中でも一番安全性が低いものとなっているので一番おすすめ出来ないのも事実です。半ヘルを選ぶのであればその安全性の低さをしっかりと理解してからにしましょうね!
こんな感じのページとなっています。
上記のこのページのまとめで大体の事は理解出来ますが、もっと詳しく知りたい!と言う人は読み進めて下さいね!
大型バイクに半ヘルで乗っても良いのか?答えはOKだが、危険なのでおすすめ出来ない
このページタイトルでは「大型バイクに半ヘル」とちょっと対象を集中していますが、もうすでに理解されているでしょう。大型に限らず、普通二輪、原付Ⅰ種Ⅱ種どれでも半ヘルはOKなのです。
それは道路交通法的にも問題無いのです。
道路交通法を見てみると半ヘルでも乗車用ヘルメット基準を満たせばOKとなる
車両の走行には「道路交通法」という法律が適応されますよね?
昭和三十五年法令第百五号 道路交通法
(大型自動二輪車等の運転者の遵守事項)
第七十一条の四 大型自動二輪車又は普通自動二輪車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転し、又は乗車用ヘルメットをかぶらない者を乗車させて大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転してはならない。
2 原動機付自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで原動機付自転車を運転してはならない。
7 第一項及び第二項の乗車用ヘルメットの基準は、内閣府令で定める。
※ヘルメットに関するもののみ抜粋
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105
上記のヘルメットでのポイントは、内閣府令が定めた乗車用ヘルメットであれば原付・普通・大型どれでも使用可能と言う事です。
では内閣府令で定められている乗車用ヘルメットはどんな物を指すのでしょうか?
昭和三十五年総理府令第六十号
(乗車用ヘルメット)
第九条の五 法第七十一条の四第一項及び第二項の乗車用ヘルメットの基準は、次の各号に定めるとおりとする。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335M50000002060
一 左右、上下の視野が十分とれる事。
二 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。
三 著しく聴力を損ねない構造であること。
四 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。
五 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。
六 重量が二キログラム以下であること。
七 人体を傷つけるおそれがある構造で無いこと。
乗車用ヘルメットは一応細かく条件が定められているようには感じますが、そこまで細かくも無いんですよね。ただし「四 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること」に関しては半ヘルの中では基準に満たないものもありそうなので注意が必要ですね。
と、このようにバイクのヘルメットとして売られているものであれば半ヘルであれど普通に使用して警察官に止められる事も無ければ罪に問われるような事も基本的に無いのがわかります。
では、この手の議論でPSCマークやJIS規格などの話が挙がるのは何故なのでしょうか?
PSCマークは入っていて当然だが、JIS規格などの規格はそれぞれのアピール材料なのです
マークや規格関連で1つ重要なのは「PSCマーク」です。
消費者が使用する製品や用品の中で、構造や材質、使用状況などから消費者の生命・身体に特に危害を及ぼす恐れが多いと認められる製品は、事業者の自主検査などが義務付けられており、国の技術基準に適合しないと販売出来ない仕組みとなっています。
そして、その技術基準に適合した事を表すのがPSCマークとなっているのです。同様のマークとして電気製品を対象とした「PSCマーク」、ガス製品を対象とした「PSTGマーク/PSLPGマーク」があります。
乗車用ヘルメットはPSCマークの対象となっている為、PSCマークが取得されていないヘルメットは日本国内で販売してはいけないものとなるのです。
日本生産品でも、海外生産品でも日本で販売するにはPSCマークが必要だから、基本的には付いてないものは手元にこれないから気にしなくて良いと言えばそうだけどね!
その他の「JIS規格/SNELL規格/DOT規格」などはどうなのでしょうか?
それらの規格というのはヘルメットにどんな試験をし、どんな安全基準をクリア出来ているかの指標となるものです。無ければ無いで良く、使用可否には関係が無いのです…
なので「半ヘルはOK?NG?」議論には出てきても意味は無いとも言えます。しかしながらバイク乗りとして安全性を確保すべきなので規格が取得されている物を選ぶべきなのは間違いありませんね!
という感じで余程粗雑な製品でも無ければ日本の道路事情的には半ヘルで走行してもOKと言う事になります。
じゃあ何故半ヘルライダーは批判などの対象となってしまうのか?
その答えは2つだと思います
- 半ヘルは道路交通法的にもOKだという事を知らない
- 安全性が低く、もしもの時に大きな身体的損害へ繋がる事への危惧
この2つが半ヘルライダーを責め立てる人の心的要因かと思われます。
そもそも半ヘルでの走行がNGだと思っている人は「違反だ!」という感覚で、悪い事をしていると思って批判するのです。
知らなかった…という事であれば仕方ない気もしますが批判の仕方によっては行き過ぎな言葉もあるので何とも言えませんね。仲間内の知っている人が「半ヘルでも一応問題は無いんだよ?」と教えてあげるのが良いかと。
安全性がかなり低く、危ないという事で批判するパターンもあるでしょう。バイクはやはり体が露出する乗り物であり、事故時の身体的損害はかなり大きい。
なので、それを危惧して「危ないのに安全性の低い半ヘルなんて装備して…」という思いで批判するのでしょう。
そんな感じで半ヘルライダーが批判の対象となってしまうという事が考えられますね!
半ヘルライダーは、事故時には頭部を損傷する可能性が高い事に理解を…
半ヘルライダーさんは、事故時などのもしもの事が起こる場合にとても危険な状態で走行しているのは重々承知だと思います。
しかしながら、そんな重大事故が起こった場合には「頭部への損傷がひどく本人は動けない…他の誰かの手を借りるしかない状態」が起こりやすいというのも再認識してもらえればと思います。
つまりは事故時には頭部の損傷により、誰かが助ける必要が出てくる可能性が他のヘルメットよりも高いという事を念頭に置いておいてくださいねって感じです。
半ヘルライダーを見た他のライダーさんが批判したくなる気持ちとしては「事故った時に身体的損害が大きくなる可能性が高いよ…?」「事故った時の誰かに迷惑をかける可能性があがるよ?」と言った感じなんだと思います。
あからさまに悪口を言う人などは良くありませんが、本人の為を思って言う場合が多いんじゃないかな?と思いますよ!
クルーザー系バイクにも似合うフルフェイスあるからそっちも検討して欲しい!
ヘルメットも多種多様となっていて、ネイキッドには…SSには…アメリカンには…というバイクタイプに対してのヘルメットタイプの定番も崩れつつあります。
クルーザー系バイク(アメリカンやハーレーなど)に似合うフルフェイスも続々と登場しているので、自分の安全を優先して欲しいと考える筆者はフルフェイスも検討して欲しいと思っています!
▲かっこいいのが結構あるから見てみてね!
まとめ:半ヘルは排気量に関係無くOK、だが危険な事は重々理解してね?
半ヘルを装備しての走行は「道路交通法」的にもOKであり、「内閣府令」で定められている乗車用ヘルメットにも適応しています。(もちろん不適合品もありますが)
OKかNGかという基準にはJIS規格などの安全規格基準は関係もありません。ですが、バイク乗りは安全をも意識すべきなので安全規格は知っておいて損は無い!
という感じで半ヘルは排気量に関係無く使用しても大丈夫なヘルメットタイプというわけですね。ただ、もしもの時のライダーの損害は他のヘルメットタイプに比べて大きくなりやすいという事だけはしっかりと理解して使用するようにしましょうね!
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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