SHOEIが「Z-7」の正統派後継ナンバリングニューモデルとして「Z-8」を世に放った!筆者も購入し、その良さに酔いしれている。
そんな中、国産ヘルメットメーカーがこのタイミングでニューモデルヘルメットを登場させた…Arai「ASTRO-GX(アストロジーエックス)」です!
AraiはSHOEIと同じく説明する必要が無いほど有名な日本ヘルメットメーカーであり、世界でもトップクラス。SHOEIが”軽量、快適”であれば、Araiは”快適、安全”が売りと言えるメーカーでしょう。
どちらもそれぞれ「軽量、快適、安全」は世界最高水準だが、SHOEIは軽量さがライダーの中で定番であり、Araiは安全さがライダーの中でも定番となっている。
と言う事で、比較するのを加味してそれぞれが広く認知されている突出している部分を抜き出し「SHOEI=軽量、快適」「Arai=快適、安全」と言っています。
どちらのメーカーもどこを見ても最高水準であり、どちらもかっこいいヘルメットが揃っている…つまり好敵手(ライバル)同士と言わずにはいられない。
ASTRO-GXもZ-8に並ぶ魅力的ヘルメットになっていますよ!
- 新モデルに興味がある!今は「Z-8」が気になっていた
- Arai製品のファンです!
- Z-8は気になっていたが、ネガティブ要素がちょっと引っかかる
こんな人におすすめです!では参りましょう。
Araiニューモデル「ASTRO-GX」登場!SHOEI「Z-8」のライバル登場か!?
ライバルメーカーのSHOEIを所有している筆者視点だから比較対象は同じニューモデルのZ-8にするね!
Z-8を使用した筆者ならではの視点でASTRO-GXのインプレッション(印象)紹介していくよ!
と言う事で、同じニューモデルのZ-8を引き合いにして紹介していきますが…印象的にASTRO-GXは以下のようなヘルメットな気がします。
【ツーリングライダー+αに良いヘルメット】
- ツーリング&スポーツ対応
- 安定のエアベンチレーションシステム
- インカムユーザーに嬉しいスタイリッシュな工夫
- 総合的に全ライダーが満足出来そう
こんな感じです。Arai的にはASTRO-GXはツーリングヘルメットという立ち位置ですが、それだけにとどまらずスポーツやサーキットユースでも十分に活躍できるポテンシャルを持っている気がします。
ツーリング&スポーツ対応のエアスポイラー
ASTRO-GXにはエアスポイラーが標準装備されています。
エアスポイラーとは長時間の高速走行での乱気流を抑えてくれるという装備ですが、これのテストには、プロライダーが時速300km/hを超える状況での効果も確認したとか…
このエアスポイラーはArai的には長時間のツーリングでの疲労軽減を目的とするものですが、十分にスポーツやサーキットユースでも活躍出来るポテンシャルを持っている事はAraiが実施したテストで実証済みなのです!
Araiはツーリングユースでの装備としていますが、実質的にどんなロケーションでも使えるオールラウンダーな装備となっているという事ですね!
SHOEIのZ-8は、軽量スポーツと言う事で長距離ツーリングはもちろん、その中でのスポーツシーンでも活躍出来るヘルメットとなっていますがスポイラーまでは装備されていません。
Z-8でも空力性能などを加味して帽体を考えられていますが、ASTRO-GXはそれに加えてスポイラーという装備まで付けているので気合いの入りよう…豪華さが出ていると思えますね。
SASTRO-GXは疲労軽減の為の工夫がZ-8に比べて見て分かりやすい工夫として現れているからこれは分かりやすく良いと思えるね!
安定のエアベンチレーションシステム
ASTRO-GXでは額部にエアベンチレーションシステムがあります。意外にも額部へのベンチレーション搭載はAraiとしては初の装備という事だ!
このエアベンチレーションは「フロントロゴダクト」と名付けられており、文字通りロゴ部がエアダクト(風取込口)となっています。
実際の所は装着して走行するのが一番良いのですが、Araiの説明的にはレーシングポジション(前傾姿勢)でも、アップハンドルポジション(前傾では無い)でもバランスよく風を取り込むように機能するという事です。
Z-8のレビュー的にはアップハンドルポジションでは、レーシングポジションより大きく吸気効率が劣ると感じていたので、これが本当だとすれば額部のベンチレーション機能はZ-8以上と考えられますね!
ちなみにこのフロントロゴダクトと言われるエアベンチレーションは、衝撃が加わったら外れるようになっており、Arai独自の帽体の丸さをしっかりと出し、その後の衝撃吸収をしっかりと行えるように設計されているので安全対策への徹底に余念が無い。
額部から左右に1つずつのエアベンチレーション
フロントロゴダクトのやや後ろ、左右に2つの小さなポッチみたいなものもエアベンチレーションシステムです。
Gフローダクトと言われるこのエアベンチレーションは、従来のアストラルX同様の吸気性能があると謳われているので、フロントロゴダクトからの吸気よりは劣りそうだが補助エアベンチレーションとしては優秀では無いか?と期待が持てます!
Z-8でも同じ部分に小さめのエアベンチレーションがありますが、Z-8の方は開閉が出来るので夏には涼しく、冬には風を取り込まないという事が出来ます。
ASTRO-GXは見た感じこのGフローダクトは開閉が出来なさそう?なので寒い時期に入って欲しくない冷たい空気を取り込んでしまいそうだ…
口元には大きなマウスシャッター
口元には比較的大きなマウスシャッターが搭載されており、たくさん吸気し顔の冷却やシールド部の曇り防止&解消に役に立ってくれそうです。
シャッター部中央に指をひっかける構造が設けられており、グローブをしたままでも簡単に開閉が行えそうだ!
SHOEIのZ-8では新シールドによって、マウスシャッター付近が「シャッターとシールドロックボタン」がひしめいているので操作性があまりよく無かった…それに比べるとストレス無く開閉操作が出来そうなうえに、大きいのでZ-8以上の吸気が期待出来そうです。
エアベンチレーションについてはASTRO-GX、Z-8もそれぞれに良い悪いがありそうでどっちもどっちかな…?
インカムユーザーに嬉しいスタイリッシュな工夫
ツーリングフルフェイスと言う事もあり、ツーリングユーザーに関して嬉しい工夫が見られます!これはSHOEIのZ-8と比べると良い視点と言えるかもしれません。
ネックパッドにインカムの余分なコード(導線)をしまっておける
画像のように余ったインカムのコードをしまっておくことが出来る工夫がされています!インカムはいわゆる汎用品なので、どんなヘルメットに合わせても対応出来るコード長さになっており絶対に余る。
あまりにたるませておくと「かっこ悪い、引っ掛ける」という悪い面がありますが、ASTRO-GXはしっかりとそれをしまっておけるので見た目もスッキリスタイリッシュにする事が出来るんですね!
Z-8のレビュー記事を見てもらうと分かる通り、Z-8にはそのようなポケットは無く、スタイリッシュにするのはかなり難しいです…この点はASTRO-GXに完全に軍配が上がるでしょう!
インカムのフィット感が高い
そこにインカムを付けろと言わんばかりの形をしているではありませんか!(もちろんそういう設計です。)
画像のようにインカムとヘルメットのフィット感がかなり高いのです。SHOEIのZ-8でもそのような形が見られますがここまでではありません。安全面を重視し丸さを追求しつつもこのような工夫が出来るのは流石と言うしかないですね!
こんな感じでインカムを付ける点に関しても優秀さが伺えます。
ちなみにASTRO-GXも見ている感じでは、帽体と内装の隙間がほぼ無いので、ワイヤータイプのベースでのインカム取り付けは難しそう…というイメージではありますね。これはZ-8と同じです。
ソリッドカラーとすでに分かっているグラフィックモデル
ASTRO-GXのソリッドカラーモデルは4月下旬発売となっていますが、そんなソリッドカラーの発売前にも関わらずすでにいくつかのグラフィックモデルが控えています!
ソリッドカラー
左上から「グラスホワイト/グラスブラック/フラットブラック(ツヤ消)/モダングレー/プラチナグレーF(ツヤ消)」となっています。
最近のソリッドカラー人気としてグレー系や、マット系が人気なので暗めの色を揃えた印象ですね!
ASTRO-GX ロック
ロックシリーズは「MAX DESIGN」がデザインしたものであり、とても派手なグラフィックモデルとなっています。
スポイラーを半透明のカラーにしたりなど、ただ派手というわけでは無く細部にまでこだわりを持ったオシャレデザインですね!
ASTRO-GX チェッカー
チェッカーズシリーズの大きな特徴としては、アゴ部左に「Drudi Performance」と文字が入っている所!
何故これが入っているのかと言うと…このデザインはイタリアのアルド・ドルディ氏がデザインしたというのを表す文字であり、このデザイナーはバレンティーノ・ロッシ選手やマルク・マルケス選手のヘルメットデザインもしている人なのです。
チェック柄がチェッカーフラッグを連想させ、スポーティな仕上がりになっていますね!
ASTRO-GX フェイス
フェイスシリーズは大きめの幾何学模様が特徴的なグラフィックモデルとなっています。その中でもスポーティさがありますが、トゲトゲした感じではなく、柔らかい雰囲気も持っている不思議なデザイン。
コチラのスポイラーも半透明カラーが採用されており、ふと気づいたときにオシャレさを味わえますね!
ソリッドモデルは5カラーで、グラフィックモデルは3シリーズ8カラーもすでに発表されており充実しています!グラフィックモデルは全体的に派手さが目立ちますが自分らしさを出すという意味で選ぶには丁度良い目立ち具合とも思えますよ!
ソリッドカラーモデルの発売予定が4月下旬ですが、グラフィックモデルはちょっとまだわかりません!
まとめ:ツーリングフルフェイス?謙虚すぎ…オールラウンダーでしょこれ!
総合的に見てASTRO-GXは、どんなライダーが使っても満足度が平均的に高くなるヘルメットかと思います。
- スポイラーは、長距離/スポーツ/サーキット全てに恩恵がある
- エアベンチレーションはどんな姿勢でもバランスの取れた吸気の期待
- インカムを付ける為の工夫は今までにない良い物
- Araiブランドの確立された安全性や快適性
これだけ分かっているので、優秀である事は装着前からでも十分に分かる!
SHOEIのZ-8と比較するなら後は重量面ですかね!どんなに良い物でも重たいヘルメットだと首や肩が痛くなるし、左右確認も億劫になりがち…
もともと帽体がコンパクトなAraiなので平均か、それ以下という予想は出来ますけどね!
ソリッドカラーモデルは2021年4月下旬!グラフィックモデルは分からないけど、そっちが気に入ったなら気長に待とう!
という事で、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
【▼質問などはツイッターでも受け付け中ですよ!】
++++このブログはシェアフリーです++++
↓いつも面倒なポチっとにお付き合いありがとうございます。励みにしております!