バイク初心者がバイクに乗ろうと思ったときにかなり焦るシチュエーションでランキング入りを果たす程のトラブルは『エンジンがかからない…!?』ですよね。
バイクに触れ始めたばかりの初心者にとって、ある日突然エンジンがかからなくなってしまうという状況はパニック直行になるくらい焦りますよね。
バイクの世界に飛び込んだばかりの初心者にとってトラブルに対処するノウハウが無い為、そんな状態になってしまったらあたふたするしかありません。
ただ初心者だからエンジンをかけるための行為で忘れている事もあったりで『自分の手順忘れ』のパターンも存在します。
自分の手順忘れでは無く『バイクの不具合・故障パターン』ももちろんあります。
という事で今回のページでは
なんか急にバイクが動かなくなったんだけど…どうしよう!?
自分がいけないのか、バイクの故障なのか、それもわかんないよ!
という様に、パニックにならないためにエンジンのかけ方をしっかりとマスターする為の解説と手順は間違っていないけどエンジンがかからない場合のこんなときどうする?を解説していきます。
何事も取り組みだした始めは困ることがたくさんあると思います!
エンジンの始動なんていうのは、バイクに乗る為に必要な事なんですがこれに困ってしまう事って意外に多いんですよね。
私も初心者ライダーの時に困った記憶がたくさんありますよ!
なので、昔の私と同じ気持ちで困っている人が読んで解決できたらいいな!と思います。
バイク初心者がたまに困るエンジンのかけ方!
と、こんな時どうする?
まずは、自分のバイクが【インジェクション(FI)車】か【キャブレター車】かを把握しておきましょう!
現在では新車で出回っている車両はどれも「インジェクション車」ばかりとなっています。
その為、新車購入をした方のバイクはインジェクション車でしょう。じゃあ逆に中古車なら「キャブレター車」なの?というわけではありません。
中古車の中にはインジェクション車もキャブレター車も存在しているので、中古で購入した場合の人は自分はどちらを購入したのかを知っておく必要があります。
インジェクション車かを知る
現在新車として販売されているバイクはほとんど『インジェクション車』です。
【自分のバイクがインジェクション車か知る方法】
- 購入したお店に聞く
- キーを回した時に「ピーン」「ウィーン」「チュイーン」などの小さな電子音が聴こえる(ガソリンタンクの下あたり)
愛車がインジェクション車かを知るには…
どちらも簡単な方法です。
電子音が聞こえない場合は潔くお店に聞きましょう!
インジェクション車のエンジンのかけ方
- 鍵を指し、回す
- Nランプ(ニュートラルランプ)が光っているのを確認する
- クラッチを握る
- セルスイッチ(スタータースイッチ、イグニッションスイッチ)を押す
2番、3番が赤文字になっていますね?この赤文字手順はやらなくてもエンジンがかかるバイクはあります。
しかし、絶対に行ってください!理由は、自分とバイクを守る為です。
Nランプが光っていないと、ギアが1速や2速に入っているという事です。その状態でセルスイッチを押すと…バイクが前に飛び出します。
そうなると、自分もバイクもバランスを崩し一緒に倒れます。
クラッチを握る理由は、もしNランプが光っているのを見逃してしまってもクラッチをしっかりと握っていれば動力が伝わらない為、バイクが飛び出すのを防ぐことができます!いわゆる『もしもの時の保険です』。※安全装置?がついているものはクラッチを握らないとかかりません!スズキ車に多いですね。
どちらもとても大切な事です!なので、手順①~④を習慣化し安全な始動をいつでもできる様にしておきましょう(*^^)v
キャブレター車かを知る
現在新車としてラインナップされているキャブ車はありません。
時代の流れで新規製造されているものは全てインジェクション車となっています。
【自分のバイクがインジェクション車か知る方法】
- 購入したお店に聞く
- チョークやスターターが付いているかを見る
が簡単な方法です。
チョークやスターターとは?
上画像2枚は形は違いますが、両方ともチョークレバーです。
1枚目の写真の形のスターターレバーもあります。次にチョークやスターターの役割を説明します。
チョークレバーもスターターレバーもどちらもエンジンをかかりやすくする為の装置です。
【チョークって何ですか?】
チョーク(CHOKE)とは簡単に訳すと「締める」という意味。
チョークレバーを引くと…
- エンジンが空気を吸う為の通路を絞る
- 空気を吸う通路が絞られて、ガソリンと空気の比率が通常よりガソリンの濃い状態の比率になる
という仕組みです。
ガソリンが濃い状態だと、気化する量が単純に多い為エンジンがかかりやすくなるというわけです!
【チョークを引いてエンジンが始動した後の注意点!】
エンジンがかかりアイドリングが安定したら、ゆっくりとチョークレバーを元の位置に戻しましょう。
チョークレバーを引っ張ったまま走行すると、ガソリンが濃い状態が続き止まってしまったりエンジン始動不良へと繋がります。
チョークレバーを引っ張ってエンジン始動を数回してもダメな場合はお世話になっているお店に見せるか、詳しい友達に相談しましょう!
全然エンジンが始動しないのにトライし続けるとバッテリーがあがります。
【スターターって何ですか?】
スターターとは…バイスターターとも言われ、スタートする為の装置という意味でしょうか?詳しくは知りませんが、構造はスターターレバーを引く or スターターノブを引くと…
- ガソリンの通路を広くする
- ガソリン通路が広くなり、ガソリンと空気の比率が通常よりガソリンが濃い状態となる
という仕組みです。
おや?2番がチョークの時と同じだぞ!?
その通りです。やりたいことは同じなんです。
結局はエンジンがかかりやすい状態にしたいわけなんです!
【スターターもエンジン始動後の注意点はチョークと同じ】
エンジンが始動してアイドリングが安定したら、スターターも元に位置に戻すのを忘れない様ににしましょう!
チョークもスターターも使用時にはアクセルワークをしない方が良い!とよく言われています。これは”スパークプラグがかぶる(濡れる)”と言われているからです。
スパークプラグが被るというのは、エンジン内部で爆発を起こす為に必要な火花を飛ばす為のスパークプラグにガソリンがかかってしまい、濡れて火花を飛ばす事が出来ない状況の事を言います。
初心者の方は難しく考える事はせず、バイクに関する経験が浅い人はアクセルワークで何とかしようとせず、とりあえず上記の事を行ってダメだった場合はお店の人や知り合いに助けを求めましょう!
ただ逆に失敗をしても良いから早くバイク乗りとして成長したい!
と言う人はどんどんチャレンジしていっても良いのかな…と私は思います。失敗の数だけ知識や経験が積まれていきますからね。
いじわるではありません。
バイクライフを過ごしていくという事は少なからずトラブルと付き合っていかなければならないので、どのような事をするとこのような現象が起こる!というのを知っておくのも大切な事だと私は思っています。
苦労は買ってでもしろ!ではありませんが、失敗という経験も積むべきだと思うからです。
キャブ車のエンジンのかけ方
- 鍵を指し、回す
- チョークレバー又はスターターを引く
- Nランプ(ニュートラルランプ)が光っているのを確認する
- クラッチを握る
- セルスイッチ(スタータースイッチ、イグニッションスイッチ)を押す
- アイドリングが安定したら引いたレバーをゆっくり戻す
キャブ車のエンジン始動方法はインジェクション車より手間が多いです。赤文字はキャブ車ならではの手順であり、青文字はインジェクション車と同じように安全のための保険となります!
キャブ車はインジェクション車に比べて気難しいバイクです。
初心者ライダーが付き合っていくにはちょっと骨が折れるかもしれませんが、トラブルと付き合っていくのもバイクライフ!そうやって成長した人はどんどんバイクに詳しくなっていきますよ。
後は、もう新規生産がされないのでレアになっていきます。
こんな時どうする!?
はい!こんな時どうする!?という初心者ライダーが不安に陥ってしまう状況を回避すべく『エンジン始動』に関して書きます。
愛車がいつもと違う挙動を起こしたら、焦りますし冷や汗をかいたりするでしょう…そんな状況を余裕な顔をして回避できるように覚えておきましょう!
エンジンがかからない!
普段乗れていたのに、急にエンジンがかからなくなったりしたら焦る焦る(;´∀`)
そんな時は普段できている事が出来ていなかったり、普段見えている所を見逃していたりする場合があります。
そんなときは以下をチェックしてみましょう!
エンジンが始動しない時のチェック項目
- 鍵はささっていますか?(冗談です)オコラナイデ
- Nランプは明るく光っていますか?
- サイドスタンドは、はらっていますか?
- チョークレバーを引いていますか?(キャブ車)
- ガソリンコックはONまたはリザーブになっていますか?
- キルスイッチはOFF又は手前が押されていますか?
- ガソリンは入っていますか?
- クラッチレバーは握っていますか?
結構見るところってありますよね。赤文字にしてあるのは特に見逃しがちな項目になります!
Nランプ
これが光っていない場合、ギアが入っている時とバッテリーが上がっている場合があります。
ギアが入っている場合はニュートラルにしてあげれば良いのですが、バッテリーが上がっている場合は、バッテリー交換又は充電が必要です。
Nランプが光っていても弱弱しい光の場合もバッテリーの電力が足りていません。
ガソリンコック
ガソリンコックというのは、タンクからガソリンを供給してあげるか否かを決める装置です。基本的にキャブ車についており、稀にインジェクション車にもついています。
上画像がガソリンコックです。
ONで供給、OFFで無供給、リザーブはONの状態でガス欠になった場合の非常用です。
ONで吸えない残り少ないガソリンをリザーブで吸います。
注意:リザーブでずっと走り続けないように!リザーブは保険のような物。
リザーブ状態でガス欠になったら本当のカラッカラ状態です。ONでガス欠になったらリザーブにして、ガソリン給油したらONに戻しましょう!
上画像もガソリンコックです。これは「ON・PRI・リザーブ」です。
ONとリザーブは1枚目のガソリンコックと同じで、PRI(プライマリ)は強制的にガソリンを供給するというもので、プライマリにし続けるとガソリンがキャブから漏れてきたりします。
初心者ライダーはあまり使う事は無いと思いますので、特に今は覚えなくていいです。
キルスイッチ
このスイッチはスロットル(アクセル)付近に付いている赤いスイッチの事です。
これです。奥に押されていると『エンジンはかかりません』手前が押されている事を確認しましょう!
サイドスタンド
サイドスタンドには安全装置がついているものがあります。
サイドスタンドが出ている状態だとエンジンがかからないものがあります。チェックしましょう!
終わりに(まとめ)
エンジン始動だけなのに、たくさんやることがありますね!颯爽とバイクに乗っているベテランライダーの方達はこの作業はもう習慣化されていて無意識下で行う事が出来ているでしょう。
そうなんです!慣れたらなんてことない工程ばっかりなんです。なので気難しく考えずに普段通りエンジン始動をして、困ったときに思い出せばオッケーです。
バイクは頭より、体や経験で覚えた方がはやいです。エンジン始動はエンジンをかけるだけの単純なものですが、結構トラブルがあります。
なので体と経験で覚えてライダー経験値を積んでいきましょう!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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