ライダーにとってバイクのタイヤと言うのは消耗品でありながらカスタムパーツの顔を持つものです。
消耗品なので、愛車に履かせていたタイヤがダメになってしまった時などにカスタムチャンスが訪れます。
この様にバイクに乗る事を楽しむ中で定期的にカスタムチャンスが訪れるのがタイヤの特徴であり、良いところでもあります。
そんなタイヤのカスタムチャンスを活かしきれていないライダーも結構多いものです。
タイヤがダメになってしまって『どうせお金を出し、交換しなければならない』タイミングなのであれば、思い切ってカスタムをすべきだと思います。
自分にはタイヤの知識が無い、タイヤなんてどれも一緒だと思っている人はバイクライフの半分近くを損していると言っても過言ではないくらいタイヤの存在は大きく、種類を変えただけでも劇的にフィーリングが変わります。
正直タイヤの違いなんて分からないと思うから、今まで履かせていたタイヤと同じものを選んじゃうんだよねー!ww
体感して見ないと、挑戦して見ないと違いが分からないのは当然だよ?
交換後のタイヤが君にとってプラスになるかマイナスになるかは別として、折角のチャンスを逃す手は無いと思うよ。
「すばる君」と「ぱんさん」の会話でも出ている通り、タイヤの種類を知らない・自分には分からないと思っている人はタイヤを試すチャンスを逃しています。
たくさんの種類がっ出ているタイヤにはそれぞれに特化した特性があり、あなたの思い描いているバイクライフに合わせて選ぶ事で、あなたのバイクライフの質が向上する事は間違い無いのです。
今回紹介していくのは有名タイヤメーカーであるブリジストンの新作ハイグリップタイヤです。
ハイグリップタイヤは峠やサーキットなどの急なワインディングを楽しむ、極める事を助けてくれます。
ブリジストン『BATTLAX HYPERSPORT S22』
引用:ブリジストン公式サイト
この「S22」というモデルは「BATTLAX HYPERSPORT S21」の後継モデルとなるタイヤであり、ドライグリップ・ウェットグリップを更に向上させ、ハンドリングの軽快性をも高めたという新しいスポーツタイヤです。
前モデルの「S21」は日本の公道はもちろん、サーキットなどにも耐えうる性能を持っており、万能スポーツタイヤとしての位置付けでサーキットを楽しんだ後はそのまま自走して帰宅できるという様に『サーキットでも公道でも思う存分楽しめる』タイヤとなっていました。
▼前モデルの「S21」
引用:ブリジストン公式サイト
上記画像の前モデルである「S21」と新モデルの「S22」を比べてみてみると分かる通り、パターンの変化はショルダー部の溝の増加です。
「S22」の方が溝が多くなっています。
溝が多くなるという事は、バイクをバンク(傾ける)際にタイヤが変形し易くなるというものであり、普通に考えると剛性が低くなります。
しかしこれに関してはコンパウンドを変える事で解決している様であり、見た目で分かるような不安は杞憂に終わるわけです。
▼S21とS22の比較はブリジストンの公式に比較グラフがある
引用:ブリジストン公式サイト
グラフ上であればドライ路面上とウェット路面上の性能が上がっており、秀でて向上しているのは『ドライグリップ』です。
「S22」の数々のインプレッションを見てみても、『切り返しが軽くなった』と言うレビューが多く書かれています。
これはタイヤのショルダー部の溝が増えている所が関係している所です。
このショルダー部の溝の話は先に話しましたが、同じ様に先に話した「溝が増えると剛性が下がる」と言うのも、コンパウンドの変更によりカバーされているという事で『摩耗ライフ比較も同等』という事が謳われています。
前モデル「S21」からの立ち位置は変わったのか?
BATTLAX HYPERSPORT S21の立ち位置は正直言って中途半端で微妙な立ち位置でした。
これはツーリングタイヤともハイグリップタイヤの最上位としての立ち位置とも言えない状態でした。
その状態からナンバリングを進めると『ツーリングタイヤ』にも『ハイグリップ最上位』にもなり得てしまいます。
これはメーカー製品ラインナップとしての差別化がおかしくなってしまいます。
しかし、そこは天下のブリジストンです。
そんな心配は無駄に終わった様です。
そこは絶妙に調整を加えているみたいで、ドライグリップ力は見事に上がっていますが単にグリップが向上したというよりは『ハンドリングが軽快になった』と感じる所が一番大きな所であり、特徴です。
「S21」ではタイヤのコールドスタート時に不安は感じるけど「S22」は第1走のコールドスタート時にも不安を感じない。という様なグリップフィーリングであり、バンクの切り替えしが軽くなったから重たいバイクでもその重さを忘れるという様なフィーリングになるようです。
サイズ展開
用途 | タイヤサイズ | メーカー希望小売価格:税込み(円) |
フロント | 120/70ZR17 M/C(58W) | 22,734 |
リア | 160/60ZR17 M/C(69W) | 30,510 |
リア | 180/55ZR17 M/C(73W) | 33,588 |
リア | 190/50ZR17 M/C(73W) | 34,236 |
リア | 190/55ZR17 M/C(75W) | 35,100 |
リア | 200/55ZR17 M/C(78W) | 37,206 |
おわりに(まとめ)
引用:ブリジストン公式サイト
このモデルの結論は…
『BATTLAX HYPERSPORT S22』は劇的に進化したわけでは無いが、着実に進化しているハイグリップタイヤ。
元々数多くのライダーに信頼をされている「S21」が劇的に変わるわけは無いのはよく考えれば分かる事です。
しかし、着実に進化を進めているのは間違いありません。
しっかりとスポーツハイグリップをしており、『サーキットレース』などに仕様される様な最上級ハイグリップとまではいかないが、公道使用タイヤではかなり優秀なタイヤであることは「S21」から認められており、そこから進化した「S22」は更にライダーへとその技術を寄与してくれるのは間違いないでしょう。
ドライ&ウェット時のグリップ性能が向上しており『バンクの切り替えしの軽さ』が際立ったモデルになっているのが分かり易い説明です。
聞くよりも体感するのが一番早いのは間違いありませんが、信頼に足るモデルが進化しより良くなったと言えばこの良さはすぐに伝わるでしょう。
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→120/70ZR17 M/C(58W):フロント
→160/60ZR17 M/C(69W):リア
→180/55ZR17 M/C(73W):リア
→ 190/50ZR17 M/C(73W):リア
→ 190/55ZR17 M/C(75W):リア
→ 200/55ZR17 M/C(78W):リア
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