ホンダがEICMA2022にて発表したCL500ですが、このCL500は現在のバイク界でトレンドとなっているネオクラシックバイクジャンルに新たな可能性を筆者は見出しています。
その理由は…日本国内モデルでのスクランブラー(トラッカー)系人気を上げてくれるという可能性があるという点です。
スクランブラー(トラッカー)系というのはオンロードも満足に走行出来れば、軽いオフロードも走行出来るという結構万能な面を持っているバイクジャンルなのですが、逆を言えばどちらにも特化していない中途半端なバイクジャンルとも言い換えれます。
しかし普通の走行も、オフロードも遊ぶ事が出来る魅力的なジャンルとしておすすめなんですよね!ですが、日本ではそもそも現行モデルにこの手のバイクが無い…というのも大きいのでしょうが、日本での人気がありません。
海外モデルであれば「ファンティック:キャバレロシリーズ」など魅力的なモデルがありますが、日本はもうアドベンチャー人気が定着していて、小柄な遊べるスクランブラー系は忘れられているとしか…
しかしホンダのCL500が登場してその風向きが変わりそうな気がするんですよね!
ホンダのCL500ミドルクラスでパワーも十分!遊ぶには持って来いじゃないか!?
CL500の良いところは大きく分けて3つあると思っています。
- 500ccという大きすぎず小さすぎない排気量
- 今風のトレンドな見た目
- 現行レブルをベースに開発されたという背景
上記の3つに筆者は良いと感じています。
500ccという一見中途半場ですが、排気量帯でいうミドルクラス排気量というのは遊ぶには持ってこいと言っても過言ではない排気量です。
大きすぎず小さすぎないこの排気量帯は重量が重くなりにくい上にパワーも十分にあるのでオンロードでもちょっとしたオフロードでも十分に遊べるし、リッタークラスのように「よっこいしょっと…」と気合を入れて準備をしなくて良いという点が魅力的な排気量帯と言えますね!
そして今風なクラシック(レトロ)さをまとった見た目がとてもかっこよく渋く良い!レブルをベースにしているとは言え、レブルの雰囲気は残ってはいますがしっかりとスクランブラーの特性を持っており、フラットなシートやハイマフラーなどで大きく個性を主張しています。
そしてレブル500をベースにしているという点も良いと思われます!その理由は車などの開発でも1つの車種をベースにして進めたりすることで開発工程を省略でき、開発コストなどを抑える事が出来ればその分私たち消費者の手に届く時にも出来る限り安く提供出来たりする。
車両開発にはそのような背景があるので、現行モデル(今でも生産ラインがある)バイクをベースにして開発されたと言われるとそのような事もあると予想が出来るので良い点だと言えるでしょう。
CL500の見た目をチェック!
CL500はスクランブラー系バイクなので一番特徴的と言えるのはハイマフラーです。エンジンエキゾーストから下に向きそのまま後ろへ流れていくかと思いきやリアタイヤにかかる頃にはグイっと上にあがるという特徴的なルート。
これはオフロードなどを走行するバイクに多く採用されており、悪路を走行するというのはそれだけ足元状況が悪くマフラーを擦ってしまわない、擦ってバランスを崩さないようにと考えられているのでしょう。
スクランブラー系ではありますが、全体的に落ち着いた雰囲気をしておりエンジンやその周辺を見ても質感がシックなので遊べるだけでは無くシティシーンなどにも十分にマッチしそうですね!この辺はCB650Rのようなスポーツにも街乗りにもという感じの幅広いシーンで似合う感じがあります。
ヘッドライトは恐らくレブルからの流用という感じがしますね!ライトが4つ分かれており、このヘッドライトってレブル500にも採用されていますよね?流用かと思われます。
リアサスペンションはツインサスペンションになっており、プリロード調整可能となっており最初のバネの縮み量を調整する事で、地面ギャップへの反応レスポンスや乗り心地を変える事が出来ます。
オンロード走行をする時とオフロード走行する時のサスペンション設定を分ける事が出来るので、それぞれで遊ぶ時でもより楽しく遊ぶ事が出来るでしょうね!
フロントが19インチと走破性を意識してかオンロードタイプのバイクと比べて大きい径となっており、リアタイヤは他のオンロードフルサイズのバイクによくある17インチとなっています。
純正タイヤはオンロードだけでは無くフラットダートなどのオフロードにも対応できるセミブロックパターンのものを採用していますので、乗ってからタイヤ交換せずにちょっとしたオフロードを楽しむ事も出来る!
Vツインでは無くパラレルツインを採用したエンジンの心地よいサウンドを奏でるハイマフラーを採用している!環境に配慮しているので仕方がないのですが大きめのマフラーになっているのが筆者としては少し残念な部分となっているが、恐らくカスタムマフラーでスクランブラーらしいスッキリしたリア周りを見せてくれるマフラーが登場すると予想出来る。
CL500のスペックはどんな感じ?
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ直列2気筒 |
総排気量 | 471cc |
最高出力 | 34kW(46PS)/8,500rpm |
最大トルク | 43N・m(4.4kgf・m)/6,500rpm |
車両重量 | 192kg |
シート高 | 790mm |
CL500のスペックは上記の通りだ。
車両重量200kgは重くは無ければ特別軽くもありません。しかしながらスクランブラーという軽いオフロード走行も視野に入れているバイクでのシート高790mmはかなりやさしく嬉しいポイント!
エンジンに関して言えばレブル500のを流用してか、数値スペック自体は同じとなっていますが乗り姿勢がかなり違う事になるので体感できるパワーやトルクもまた違ってくるでしょうね。
レブル500に試乗を含めて乗った事がある人は、同じエンジンながらもどのように体感的に違って感じるのか?と言うのを乗って感じてみて欲しい。
- ヘッドライト、ウィンカー、ブレーキランプなど全てLEDのフルLED仕様
- レブルに似たメーターの表示にはシフトインジケーターも表示
▲他の気になる点はこんな感じでしょうか?シフトインジケーターが付いていると聞くだけでも安心出来る人は多いだろう。
国内モデルカラーは2色、純正アクセサリーも準備されている!
国内モデルのカラーリングは2色となっており「左:グリントウェーブブルーメタリック」と「右:マットアーマードグリーンメタリック」となんだかややこしいカラー名をしていますが、端的に言えば艶有りブルーとマットカーキグリーンな感じかと。
純正アクセサリーの装着イメージもあるくらいなので既に用意されており、ナックルガードなどを装着してよりオフロードなイメージを出すか、トップケースやサイドバッグを装着しアドベンチャーなスタイリングにしたりなど出来そうだ!
レブル500をベースにしているということから、レブルのカスタムパーツが超充実しているのを考えてそれらのパーツをCL500に装着してみようと考えるユーザーや、ちょっと改変を加えてCL500用にと販売するブランドなどが出てきそうでもあります。
つまり、CL500登場から純正アクセサリー以外にも社外カスタムパーツとしてたくさんのパーツが出てきそうな期待も十分に出来そうな感じがしますよね!
ホンダニューネオクラシックバイクが新たな可能性と需要を作り出すかもしれない!
CL500は今のバイク界隈にタイムリーにグッとくるようなネオクラシック(レトロ)な雰囲気を持ったスクランブラーとなっています。
今までオフロードかアドベンチャーかというオフロード走行も出来るバイクジャンルになってしまっていたが、新たに日本国内ブランドでもスクランブラーのブームがくるかもしれませんね!
CL500もレブルのように人気が出て、カスタムパーツも豊富に揃って各CL500乗りが個性溢れる見た目にカスタムしているCL500が並ぶ日もそう遠くはないかもしれません。
そしてそれを感じ取った他の日本国内バイクブランドがこぞってスクランブラー系の新モデルを登場させたなどとなると数少なくなってきている感じがする今の日本の現行モデルのバイクジャンルもまた新たな息を吹き返すかもしれませんね!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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