まだ現在のバイクのほとんどはオイルが必要不可欠な消耗品となっています。全てのバイクがEV(電気モーター)バイクにならなければオイルが使用されなくなる事も無いでしょう。そんな未来の事は正直どうでも良いのですが…
ライダーさんたちはちゃんとオイル交換をしていますか?オイル交換をずっと交換せずに走行をさせているとエンジンの本来の性能を発揮できなくなりますし、最悪の場合「焼き付き」といってエンジン内部のパーツが溶けてくっついて走行不可になりますのでオイル交換はしっかりとすべきなんですね!
ちなみにバイクのオイル交換頻度は3,000km走行毎が理想と言われていますが、5,000km毎でも問題はないレベルです。
しかしオイルフィルターの交換頻度はオイル交換回数の2回に1回は行うのが良いですね!
車よりも回転数が高い状態で走行するバイクは車よりも早いタイミングでオイル交換はすべきなのです。
そんなバイクのオイル交換に関するものですが、何度でも使用出来るオイルフィルターがモリワキエンジニアリングから登場しましたので紹介します。
モリワキから繰り返し使用できるオイルフィルター(エレメント)が登場!日本国内車種の対応が多く、自分でオイルフィルター交換をするライダーにはおすすめです。
特にオイル内のゴミキャッチにも力をいれており、エンジン内部やオイルポンプへの負担を軽減し、パワーとトルクアップに貢献するというのも多くの魅力となっています。
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モリワキに再利用可能なオイルフィルター登場!高価だが費用対効果も高い
モリワキが出したオイルフィルターは画像の物であり、名前は「Micronic オイルフィルター S1 Ti-Gold
このオイルフィルターは最大部で35ミクロンの均一なK&P製の「304ステンレスフィルター」を採用していおり、これにより繊維製フィルターの7倍のフローでオイルポンプへの負担を軽減する設計となっているようです。この負担軽減と共にパワーとトルクアップに貢献するというのだから期待値はかなり高いでしょう
このオイルフィルターは分解洗浄(清掃)が可能となっており、洗浄時にはフィルターやマグネット部がキャッチしたゴミを目視で確認できるのでDIY整備をしているライダー的にも「整備をやっている感」も出るし「普段と違うゴミの出方」などを察知しやすくもなります。
▲オイルドレン(オイルを抜く穴)のボルトにもマグネット付きタイプがありますが、鉄粉などのゴミは画像のように確認することが出来ます。
「Micronic オイルフィルター S1 Ti-Gold
その他にもモリワキTi GOLDカラーにアルマイトされたアルミ製フィルターハウジングにはヒートシンクが付いており、走行風により効率的に熱を逃がす事が出来る構造にもなっているという。
- オイルフィルターがキャッチしたゴミを確認出来る
- フィルターハウジングの方熱効率が高く、エンジン冷却の助けになる
という2つのメリットが大きな特徴と言えるでしょう。
- 高性能なオイルろ過性能
- 繊維フィルター最大7倍のオイルフロー
- バイパスが開き循環するだけの時間を大幅に軽減、常にオイルをフィルタリングする
- エンジンスタート直後から短時間で理想的な油圧を提供
- オイルポンプの負担を軽減し、全域でパワーとトルクUPに貢献、優れたオイルフローを可能とし、油圧や油温を改善
- ネオジウム磁石で光音寺でもメタルを吸着
- モノブロック削り出しアルミボディで高強度&ヒートシンク付きで冷却性能も高い
- FAA/PMA認定で航空機産業にも信頼される品質
- 市販のパーツクリーナーで洗浄可能で、繰り返し使用可能
▲そしてこれらがこのオイルフィルターの機能面だ!
しかし、このモリワキのオイルフィルターのメリットはこれだけでは無いと考察する事が出来ます。というわけでここからは、このオイルフィルターを購入した事で得られるメリットを紹介すると共にデメリットも紹介していきましょう!
繊維系よりもオイルフロー7倍からなるメリット
簡単に言うと普通のオイルフィルターよりもオイルの流れ方がスムーズになると考えると早いでしょう。オイルのろ過(フィルタリング)はフィルターを通過する必要がありますが、そのろ過過程部分ではオイルの流れが遅くなります。
水が流れている所へ、目の細かいネットを入れるとどうなるかをイメージすると分かりやすいね!
そして、オイルの流れが遅くなるとどうなるかというと…オイルの冷却効率が落ち、エンジンに負担がかかるという事なんですね。ただ、当然一般的に使用されているオイルフィルターでも正常にエンジンが機能するものとなっており気にする必要は無いだけの事。
普通のオイルフィルターでも十分だし危機感を覚える必要も無いが、それ以上を求める事は出来るのですよ オイルの流れが7倍も良くなると、冷却効率が上がりエンジンが熱による負担を受けるのを軽減できます。
更にヒートシンク付きのアルミボディによる冷却効率が高いのも相成ってオイルの循環による冷却効率は普通のオイルフィルターよりも何倍も期待出来る!オイルの冷却効率が高いという事は、オイルによるエンジンに対しての冷却効率も高くなるという事に繋がります。
しかもこのハウジングには空冷エンジンと同じようにフィン形状が採用されており、表面積が広く出来ている部分でも冷却効率の助けになるんだ!
車種で言うとカワサキの「ZZR1400」はアイドリングストップ時に簡単にラジエーターファンが回ってしまうというのがよく言われていたが、そのようなエンジンが熱くなりやすいバイクにおすすめでもあると言えるでしょう!
フィルタリング効率が高いのは、多くの機能向上へとつながる
このオイルフィルターは通常のオイルフィルターよりもフィルター効率がとても良く作られています。通常のオイルフィルターでは網が目詰まりを起こしかけている時にはバイパスが開きフィルターされずに素通りする過程があります。
フィルター効率がよく、素通りする過程も無いこのフィルターはゴミを残したままオイルがエンジン内を循環するというのを防ぎ、オイルポンプやエンジンの負担の軽減に努める優秀な奴となっているのだ
このフィルター効率の良さが生み出すものはエンジンに対する負荷軽減だけでは無く、全回転域でパワーやトルクの向上に寄与するように開発されています。
再利用可能オイルフィルターはDIY整備を楽しくさせる
通常のオイルフィルターは「エレメントタイプ/カートリッジタイプ」のどちらだとしても使い捨てとなっています。しかし「Micronic オイルフィルター S1 Ti-Gold
自分で整備を行うというDIY整備でバイクのランニングコストの1つである、整備工賃を浮かせている人にとってはこの再利用式なのは助かるし、楽しさをアップさせるでしょう
ネオジムマグネットが採用されているので、メタルのカスなどをしっかりとキャッチし、フィルター清掃の時にしっかりと確認出来るので整備している感をより感じる事が出来る様になるはずなのです!そしてその出てくるゴミの状況を何度も見ていると急にたくさんのカスが出てきたなんて時に異変に気付くなんてこともあるわけで、バイクのコンディション把握にも良いのです。
このようにして「Micronic オイルフィルター S1 Ti-Gold
しかし、このオイルフィルターを導入するにあたっての一番のネックポイントはその価格が邪魔をするのも事実だ…
Micronic オイルフィルター S1 Ti-Goldは高いのがデメリット
モリワキ「MicronicオイルフィルターS1 Ti-Gold」というオイルフィルターは税込み27,500-と決して安くはない。
CB400SFを例にあげます。エンジンコンディションを保つ為に3,000km毎にオイル交換をするとしましょう。オイルフィルターは2回に1回なので6,000kmで1回の交換になりますね?そしてオイルフィルターがAmazonで1,700円なのでキリ良く2,000円とします。
6,000km | 2,000円 |
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12,000km | 4,000円 |
18,000km | 6,000円 |
24,000km | 8,000円 |
30,000km | 10,000円 |
となり、モリワキオイルフィルターの金額まで行くには84,000kmほどの走行後となります…オイルフィルターを14回交換するくらいとなるんですよね。(オイル代や工賃は含めず)
つまり金額的に見て約90,000kmくらい走行してやっと普通のオイルフィルターを交換し続けたのと同等程度になるという事です。それ程に高価と言えますね…これが一番のネックポイントとなるでしょう。
まぁただ、それだけで決めつけるのはもったい無い部分があるというのも言える製品なのでメリットとデメリットを天秤にかけて導入を検討してみると良いでしょう。
MicronicオイルフィルターS1 Ti-Goldが使える車種は多い
このオイルフィルターが使える車種は結構多いので、気になった人は見てみると良いでしょう!ただし「スズキ」に限っては1車種しか無いのでスズキ乗りライダーはちょっと残念かもしれませんね…
ホンダ | CBR250RR / 2017-2020 / MC51 |
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カワサキ | Ninja250 / 2013-2018 / EX250L |
ヤマハ | YZF-R25 / 2014-2017、2018-2021 |
というような日本国内3メーカーの人気250ccにも対応している点がまた嬉しい点かもしれませんね!
まとめ:モリワキの再利用可能オイルフィルターは高価だが、費用対効果は十分あると言える
MicronicオイルフィルターS1 Ti-Goldは、はっきり言って高価なオイルフィルターとなっており、それは通常のオイルフィルターを十数回交換した場合にやっと元が取れるような金額となっており、導入するにはその価値を見出さないと無理でしょう…
しかし、オイル冷却効率ならびにエンジンの冷却効率が高く、エンジンやオイルポンプに低負荷になるというのは長く愛車を乗り続けると考えているライダーには大きなメリットとなり、それに加えてパワー&トルクの向上も見込めるとなれば走行を楽しむライダーにもおっすめと言えるでしょう!
そしてオイルフィルター自体の対応車種が割と幅広い為、このオイルフィルターを導入したバイクを降りたとしても次に乗るバイクも対応しているのであれば移し替える事も可能という事も忘れてはいけませんね
このオイルフィルターで足を引っ張る部分は基本的に金額でしょう…しかし、このハードルを越える事が出来るなら、このフィルターはライダーに対して大きなメリットとDIY整備の楽しさなどを提供してくれる可能性を大きく秘めていると言えるんじゃないかと思いますよ!
という感じで、現場(@su_ba_ru)からは以上です!
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